ミックスボイスは魔法じゃない。泥臭い「点」を繋いだ先に起きる技術革新。
(この記事を3行でまとめると)
ミックスボイスは「ある日突然出る裏技」ではない
失敗という名の「点」を打ち続けることが唯一の近道
泥臭い試行錯誤が、ある日「イノベーション」に変わる
どうも。プロミュージシャンでボイストレーナー、ボーカル講師の「さこんくん」です。 普段はプロの現場や、専門学校で歌を教えています。
「ミックスボイスを出したいんです」 相談に来てくれる人に、僕がよくお話しすることがあります。
それは、ミックスボイスを 「魔法のスイッチ」 だと思わないでほしいということです。
ミックスボイスは「技術革新」である
ある日突然、裏ワザを見つけて、楽に高い声が出るようになる。 そんなイメージを持っている人が多いけれど、現場でずっと声と向き合ってきた僕からすると、ちょっと違うんです。
習得のプロセスは、どちらかというと「イノベーション(技術革新)」に近い。
スティーブ・ジョブズの有名な話を知っていますか。 「コネクティング・ザ・ドッツ(点の結合)」というお話です。
ジョブズが教えてくれた「点」の打ち方
未来を見て点を繋ぐことはできないけれど、あとで振り返った時に、初めて点と点が繋がっていたことに気づく。
歌も、これと全く一緒なんです。
毎日コツコツ、地声の限界に挑んだり、裏声を磨いたりする。 「今日は張り上げすぎたな」「昨日はひっくり返っちゃったな」
そんな泥臭いトライ&エラーの積み重ねが、全部大事な「点」になります。
「綺麗な線」を狙うと失敗する
でも、多くの人はこの「点」を打つ(つまり失敗する)のを怖がってしまう。 最初から「綺麗な線(ミックスボイス)」を描こうとしちゃうんです。
失敗したくないから、弱々しく出してみたり、スカスカの裏声でごまかしてみたり。 それでは、いつまで経っても声に芯が生まれません。
無骨な「点」を何千回も打ち続けたある日、脳と筋肉の神経がバチッと繋がる瞬間が突然やってきます。
最後に:今日も「点」を打ちに行こう
今までバラバラだった地声と裏声が、ひとつに統合される。 ここで初めて「イノベーション」が起きるんです。
その時やっと、芯があるのに柔らかいという、矛盾した最強の声が手に入ります。
だから、近道を探すのはもうやめましょう。 今日流した汗も、失敗して悔しかったことも、全部が最強の声に繋がるための欠かせない点です。
今日も一緒に「点」を打ちに行きましょう。
プロフィール
【さこんくん(左近誠道)】
メジャー経験を持つ現役シンガーソングライター・ボイストレーナー。 UNIVERSAL MUSIC ARTSよりバンド「SACON」としてデビュー。地上波TVタイアップ楽曲リリースやラジオパーソナリティー経験を経て、現在はプロへの歌唱指導や音楽専門学校での講師を務める。
―― 実績・活動状況 ――
NHK Eテレ 番組歌唱指導担当
大手音楽専門学校、声優専門学校、声優事務所 講師 (ボイトレ、ボーカルレッスン、作詞作曲、AI作曲など)
TikTok フォロワー7万人突破(@saconmusic)
プロへの提供:声優、シンガーソングライターへのボーカルディレクション・作詞作曲レッスン
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