カラオケ高得点なのに「グッとこない」のはなぜ?機械が測れない「歌の正体」。
「カラオケですごく高得点なのに、なぜか心に響かない……」 そんな歌を耳にしたことはありませんか? 実はこれ、音楽の世界では当たり前のことなんです。
今のカラオケ採点機能は、ひとことで言えば「音程重視」のシステム。 画面に流れる音程バーに、どれだけ正確に合わせられるかが全ての基準になっています。
機械にとって、テクニックはただの「データ」
ビブラートやしゃくりといったテクニックも、機械にとっては結局のところ「音程の揺れ」や「変化」というデータでしかありません。 今の採点機能は、まだそこまでしか見ることができていないんです。
もちろん、音程が正確であることは、歌の基本として大切です。 でも、私たちが誰かの歌を聴いて「いい歌だな」と感動するポイントは、そこだけではないですよね。
採点機能がまだ見落としている「人間臭さ」
人間が感動する要素には、以下のような「数値化しにくい部分」が含まれています。
歌詞の切ないニュアンスや、感情の揺れ
言葉の意味がしっかり伝わる滑舌
ふとした瞬間に混ざる、生々しい息遣い
こうした「人間臭い部分」は、まだ今の機械では採点の対象になっていません。 そのため、点数だけを追い求める練習ばかりしていると、音程は完璧だけど「つまらないロボットのような歌」になってしまう危険があるのです。
採点機能との「正しい付き合い方」
もちろん、これからAIがさらに進化すれば、歌のニュアンスや滑舌、さらには「エモさ」まで数値化する未来が来るかもしれません。
でも今は、カラオケの採点機能は「音程を正確に取るためのトレーニングツール」として、割り切って使うのが賢明です。
まずは機械を使って基礎体力をつける。 その上で、プロの歌手が込めているニュアンスや言葉の伝え方を耳で盗み、機械では測れない「表現力」を磨いていく。 これが、本当の意味で「上手い」と言われる歌への正解ルートです。
点数の先にある、あなたにしか出せない「表現」を一緒に探していきましょう。
プロフィール
【さこんくん(左近誠道)】 メジャー経験を持つ現役シンガーソングライター・ボイストレーナー。
UNIVERSAL MUSIC ARTSよりバンド「SACON」としてデビュー。地上波TVタイアップ楽曲リリースやラジオパーソナリティー経験を経て、現在はプロへの歌唱指導や音楽専門学校での講師を務める。
■ 実績・活動状況
NHK Eテレ 番組歌唱指導担当
大手音楽専門学校、声優専門学校、声優事務所 講師 (ボイトレ、ボーカルレッスン、作詞作曲、AI作曲など)
TikTok フォロワー7万人突破(@saconmusic)
プロへの提供:声優、シンガーソングライターへのボーカルディレクション・作詞作曲レッスン
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