2024年わたしの10曲
ここ2年、10年のブランクを経て、再び音楽を聴くことを趣味として楽しむようになり、年末に「この一年、どんな音楽を聴いてきたか」を振り返るのもひとつの楽しみになりました。”自分らしい”新譜の年間ベストアルバムを決めるのも楽しいですが、ツイッターで見かけた企画で、新譜旧譜問わず、この一年で”思い出に残る曲”を選出するのも面白そうと思い、今回記事として残しておくことにしました。(ちなみに企画の投票には間に合わなかったので、ここで昇華させることにします)
10. GRAPEVINE 「NINJA POP CITY」(2024)

私を音楽好きにさせてくれ、四半世紀大好きな日本の誇るロックバンドGRAPEVINEの最新シングル。2021年リリース『新しい果実』で新境地を切り開き、2023年『Almost there』ではその路線も受け継ぎつつ、王道のバイン節も聴かせてくれたけど、今作はその王道と変則の合いの子みたいな印象。田中氏の歌詞の皮肉っぷりにも、癖のある歪んだギターにもニヤリとさせられましたね。「曲者じゃ出あえ出あえ」なんて曲をかけるのはバインだけです。長年聴き続けていても毎回何かしら驚かせてくれる稀有な存在。
9. Summer Eye 「三九」(2024)

元シャムキャッツのフロントマン、夏目友幸のソロプロジェクトSummer Eyeのシングル。私には夏目氏を大好きなフォロワーがいるので自然と情報が入ってくるのですが(ありがとう笑)、この曲は一聴して最高じゃん!ってなりました。愛すべき39歳が、愛するみんなに送る感謝ソング。ラテンっぽくて、めちゃくちゃ楽しく踊れるグルーヴ感のあるメロディに、夏目氏の甘めのヴォーカルで歌われるちょっぴり塩っぱい歌詞がとても良いです。中盤のパンパカパーンと入るホーンには笑っちゃった。2023年リリースアルバム『大吉』もおすすめです。
8. キセル「君の犬」(2008)

2024年元日、能登半島は大きな地震に襲われました。私も石川県に住んでおり、大きな揺れを感じました。多くの家屋が倒壊し、火災や津波に襲われ、街並みは一変。とてもショックを受けました。また余震も毎日続き、不安な日々を過ごしていました。1月末、そんな中、キセルは金沢にツアーで来てくれました。ご本人たちは本当に来てよかったのか心配していたようでしたが、余震に怯える日々にホッと一息つけ、大好きな音楽を楽しめることがとてもありがたいことなんだなと感じ入りました。ライヴでも聴いたこの曲は、とてもあたたかい曲調なのにドキっとさせられる歌詞がキセルらしくて思い入れがあります。
7. MGMT 「Mother Nature」(2024)

6年ぶりにリリースされたMGMT 5th『Loss Of Life』の先行シングル。MGMTといえば大ヒットした2007年「Kids」が大好きで当時死ぬほど聴いてました。しかし2010年に出した2ndの評価は芳しくなく、その後も迷走したと言われてしまい、ちょっと残念な気持ちになっていましたが、今作、とても良いです。アコースティックなサウンドがなんだか懐かしく、どこか90年代のoasisっぽさもあって、大変美しいポップソングに仕上がってます。夏にくるりのライブに行った時、SEでかかってたのも嬉しくなりました。
6. Radiohead 「Karma Police」(1997)

高校〜20代前半の頃、世界一大好きで、毎日聴いてたあのRadioheadのトム・ヨークが来日ソロツアーをするということで、絶対観たい!と速攻でクリマン年会員になり、無事チケットをもぎ取りました。大阪2日目と東京ガーデンシアター2日目に行きましたが、どちらもセットリストが違うパターンで、好きな曲がたくさん聴けて本当に会員課金、遠征して良かったです。一番の思い出は、東京ガーデンシアター2日目アンコールでしてくれた「Karma Police」。隣の席の知らない人と開演前に「聴きたいですね!」と話していたら本当にしてくれて感涙しました。ありがとうトム、また日本に来てね。
5. Beabadoobee 「Coming Home」(2024)

フィリピン系イギリス人、ビーバドゥービーの3rdアルバム『This Is How Tomorrow Moves』の先行曲。なんとなくかけたApple Musicのプレイリストでビーのことを知り、そのかわいいヴォーカルにすっかり惚れ込みました。そして待望の新譜の中でもお気に入りとなったのがこの曲。ツアーで世界を飛び回るビーが、仕事を終えて恋人の元へ帰ってくる歌詞なんですが、「ゴミは溜めてないかな?帰るのが遅くなってごめんね」と歌うビーがかわいすぎてかわいすぎて…極めつけの最後は「もう遅くならないから謝らないね」で終わるのがまたかわいすぎて泣けます。シンプルな曲だけどその分キュンとしますね。
4. Iron&Wine and Fiona Apple 「All in Good Time」(2024)

大好きなVampire Weekendのエズラがやってるラジオ番組のプロデューサー・ニックをインスタでフォローしているのですが、彼が上げるおすすめの音楽で知ったのがこの曲。フィオナ・アップルとのハーモニーがとにかく美しいです。コール&レスポンスで構成されている典型的なデュエットソングで、2人の歌声が奇跡のように響き合い、絡み合い、穏やかで神々しく、”1人でも大丈夫なことを学び、お互いの道を見つける”ことについて歌っているという歌詞も、とても文学的で綺麗で心が洗われます。何度でも繰り返し聴きたくなる今年の名曲です。
3. Billy Joel 「Scenes from an Italian Restaurant」(1977)

Vampire Weekendが今年の北米ツアー中、マディソンスクエアガーデンでの公演でカバーした曲。先述のVWエズラがしているラジオ番組で、この曲の考察をする回があったのですが、それがとても深く素晴らしくて感銘を受けました。主人公はもう結婚しているにも関わらず、高校時代の同級生の元カノとイタリアンレストランで食事をしながら、他の同級生カップルの結婚・離婚について話をするという物語調の歌詞。この曲が収録されている『The Stranger』全体のテーマが、”トライステートエリア出身の主人公の成長物語”だという結論だったのですが、私は普段歌詞を碌に読まない人間なので、歌詞を理解することで、曲をより深く理解できるんだな、と至極当たり前のことを今更しみじみと感じたのが今年いちばんの成長かもしれません。英語がんばります。
2. Lana Del Rey 「Video Games」(2012)

アメリカのフェスCoachellaで今年のヘッドライナーをつとめたラナ・デル・レイの代表曲。彼女の曲はこの曲を含め何曲かは知っていたし、2023年リリース『Did you know that there’s a tunnel under Ocean Blvd』も聴いたのですが、なにぶん私の10年の音楽的ブランク中に大ヒットした方なので、全然アルバムを聴いたことがないという、お恥ずかしい話…
そんな中、Coachellaの配信で彼女のパフォーマンスを見て、その退廃的でシネマティックな世界観にいたく感動し、魅了されました。もうね、自分の魅せ方を完全にわかっている完璧な演出が素晴らしくて、すっかり虜になりましたね。
主人公の女の子がゲームに夢中になっている彼氏にもっと愛してほしいと思いながらも、いや、彼は私のこと愛してくれているはず、と無理しているような印象の歌詞が切なく、でもラナのハスキーで深い歌声にとても合っていて、聴いていて胸が苦しくなります。今年大好きな曲になりました。
1. Vampire Weekend 「Capricorn」(2024)

2022年に私が音楽ファンに返り咲いたきっかけとなった、宇宙一愛しているアメリカのインディーバンドVampire Weekend待望の5thアルバム『Only God Was Above Us』からの先行シングル第一弾。こんなに新曲を待ち侘びることなんて高校生以来では?というくらい楽しみにしていました。早く聴きたすぎて、世界で一番早く配信されるのはニュージーランドか…と謎に世界の時差にも詳しくなりました。(日本も早く聴ける国でラッキーでした笑)
タイトルCapricornはやぎ座の意味で、一年で一番最後の星座。年末のやぎ座生まれの君の年は、すぐ終わって来年になってしまい、君の生まれた年ではなくなってしまう。”早死にするには年をとり過ぎていて、一人で生きるには若すぎる” と40歳の中年になったエズラが歌う、この”中途半端な人”に向けたメッセージが、おなじく中年の私にドンピシャで響きました。
Vampire Weekend 『Only God Was Above Us』については、全曲レビューもしているので、よかったらこちらも読んでみてください!
おわりに
ちゃんとした曲紹介をしたことがなかったので、これだけ書くのにものすごくエネルギーを使いました!笑
初めてデジタルイラストを描くのに4、5時間かかって、結局この下手さか…みたいな残念さを久しぶりに味わいました。文章を書くのもイラストを描くのと同じく、慣れと鍛錬が必要ですね。
自分なりに、自分の言葉で、自分の「好き」の気持ちを表現できたらいいな、と常々思っているので、今回は良いチャレンジになりました。
(ちなみに音楽紹介をうまくできないもどかしさについて書いた記事はこちら↓)
また記事内でもふれたように、能登半島の地震被害は甚大で、震災から一年が経とうとしていますが、まだまだ復旧が進んでおりません。道路は亀裂が入っていたり陥没したまま、七尾市にある和倉温泉街もほとんどのホテルでまだお客さんを招けない状態のようです。なかなか「観光で支援」するのは難しいかと思いますが、ふるさと納税や募金、器がお好きでしたら輪島塗や珠州焼の購入など、みなさんがこれならできるかもという支援をしていただけると、同じ県民としてとても嬉しいです。私も継続して私にできることをしたいと思います。
年末の挨拶としてはちょっと早いですが、今年もお世話になりました!拙い文章を最後まで読んでくださってありがとうございます。みなさんにとって、来年がますます良い年になりますように。素敵な音楽ライフをお互い送りましょう!
(よかったら、読んだよ!とスキしていって下さい🫶もっと良いことがあるはず!笑)
