【読書感想文】『恩讐の鎮魂曲』を読んだ話
北海道在住の鶴木貞男@コンサポ登山社労士・行政書士です。
北海道小樽市にある「つるき社労士・行政書士事務所」で特定社会保険労務士、行政書士として活動しております。
先日、中山七里さんの小説『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』を読みました。
( ※ 気を付けてはいますが、ネタバレを気にされる方はご注意ください )
中山七里さんは、岐阜県出身の人気ミステリー作家です。
巧妙な伏線と、読者の予想を鮮やかに裏切る「どんでん返し」の名手として知られており、多くのシリーズ作品を世に送り出しています。
私もこれまで何冊か読んできましたが、毎回最後まで気が抜けない展開に引き込まれています。
『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』は、御子柴礼司シリーズの第3作です。
主人公の御子柴礼司は、14歳のときに殺人を犯し、少年院に収容された過去を持つ異色の弁護士で、過去の罪を背負いながらも弁護士として活動する姿が、このシリーズの大きな魅力となっています。
今回の物語は、御子柴が少年院時代に出会った恩師ともいえる稲見教官が、殺人容疑で逮捕されたことから始まります。
稲見教官は、自らの信念を曲げない真っすぐな人物で、少年時代の御子柴に大きな影響を与え、弁護士を目指すきっかけをつくった存在です。
そんな恩師が殺人容疑をかけられたことで、御子柴は他の弁護士が担当していた弁護人の地位を強引に引き継ぎ、自ら弁護を担当することになります。
そして何とか無罪を勝ち取ろうと奮闘します。
しかし、中山七里さんの小説ですから、そう簡単には進みません。
この裁判では、「緊急避難」という、過去にもほとんど前例のない法的な争点を軸に無罪が主張されます。
さらに、その背景には韓国船の沈没事故に関連するある出来事が深く関わっており、さまざまな人間関係や過去の出来事が複雑に絡み合いながら物語が進んでいきます。
今回も非常に考えさせられる内容でしたし、登場人物それぞれの信念や葛藤が丁寧に描かれていて、読み応えのある作品でした。
そして何より、中山七里作品らしい見事などんでん返しがあります。
「まさか、そう来るのか!」
と思わず唸ってしまう展開で、最後まで一気に読まされてしまいました。
ということで、第3作も私にしてはかなり早いペースで読み終えることになりました。
実は、次の第4作もすでに入手済みです。御子柴礼司が次はどんな事件に向き合うのか、今から読むのが楽しみです。
御子柴シリーズをまだ読んだことがない方や、リーガルサスペンスがお好きな方にはおすすめの1冊です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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