※7月30日追記 私が公募で上手くいかなかった理由 自作「ひろまほ」を中心に他中長編も分析
〇まえがきのまえがき
自分の公募の反省記事を書こうと冬頃から思ってたはずなのに、気が付けばもう6月。早すぎ。
このnoteは自作「拾った魔法使い」(以下ひろまほ)を中心に「(公募に出す上で)自分の作品の何がよくなかったか」を見ていく記事です。備忘録&日記?みたいな感じ。
〇注意
※自分の創作に関して「ここはよくない」をはっきり言っています。そういった内容が苦手な方はご注意ください。
※この「よくない」の基準に関しては「ロミ自身の作品」を「公募に出す作品」として考えた時(公募する側が求めているものや読者視点で見た時)に「よくなかった」部分なので「他の方のやり方を否定したり貶している」ものでは全くないです。
※私の反省記&備忘録です。また私が上手くいかなかった条件であってもとてつもなく面白く執筆できる方・同じ条件で公募でいい成績を取る方もいると思います。「へー。ロミはうまくいかなかったんだなー」くらいに思ってください。
※また「自分で書いていて楽しい」部分に関してはまた違った見方になります。ごちゃごちゃになっていて労力が結構掛かったし得意不得意が相当はっきりしていたけれども楽しかったしリライトをしている時に「久しぶりに彼等に会えて嬉しかったなあ」みたいな感じの愛着がある。
〇まえがき
前半→ひろまほの反省
後半→その他作品の反省
ひろまほ
『拾った美形魔法使いの胃袋と心を掴んでしまいました ~魔法使いと高校生のおいしいものライフ~』(ひろまほ表記)
私がこの名義で(多分人生で)初めて書いた長編小説。約19万文字。BLのコンテストに出しました。現在非公開&加筆修正中です。「今年中(コンテストに出した年)には番外編も加えて出したい」と思いつつ3年が経とうとしている。7月30日追記 番外編含めた加筆修正版を出しました。修正に関しての感想はあとがきの下、「2026年7月30日追記」をご覧ください。
ひろまほがごちゃごちゃになってしまったの、かつては単純な実力不足、だと思っていました。
ただ、今思うと単純な実力不足、ももちろんあるんですが、大きい原因の一つが「私が好きないろんなジャンルでやりたいことを全部持ち寄った結果、まとまりがない話になってしまったから」が大きい気がする。
料理で例えると、鍋を作ろうとして単純に技術不足で失敗してしまった、というより鍋を作ろうとして好物全部を鍋に入れて煮込んだ結果、技術不足も相まって闇鍋状態になり、「なんの料理だろう……」になってしまった、という感じ。
ということでこれから見ていきたいと思います。
〇ひろまほの要約(どんなストーリーだったか)
※本編は非公開中です。この記事の「要約」だけ読めばOKです。
要約
1 主人公は古谷章太郎(ふるやしょうたろう16歳高校生)父→長期出張中/母→病気で亡くなる
章太郎は料理は得意なものの、愛想が悪くて口下手・きつめの顔立ちのために周りから怖がられていて変な噂が立って孤立していた。家でも数年前に母親が病気で他界・ある出来事により父親とすれ違いが発生していて必要最低限以外の連絡は取っていなかった。
2 孤独を感じていたところ、行き倒れていた金髪美青年、ガレットと遭遇。章太郎は彼を家へと連れていき、食事を振る舞う。ガレットは章太郎の料理の味と思いやりに心を奪われ章太郎に想いを寄せる。そして実はガレットは魔法の国から来た魔法使いだった。
3 ガレットと日々を過ごしていくうちに寂しさはだんだんと薄れていく。そして料理部に入部し、料理が好きな同級生、セイジ・推し活ガールのセリ・ぶっ飛んだ金持ち先輩のシソ先輩(以下3人組)と一緒に楽しい時間を過ごしていった。そのうちにクラスの皆や最初にすれ違いがあった野球部の子達とも打ち解け、ガレットへの想いに気づいていく
4 紆余曲折ありガレットは魔法の国へ帰らなければいけなくなる。寂しさが章太郎を襲う中2人の間にすれ違いが発生してしまう。最終的に二人のすれ違いが解消し、想いが通じあう。
要約を書いていて思った。
「BLにしたいのかライト文芸にしたいのかギャグとかコメディにしたいのか分からない」
※ここに異世界からきたガレットの異世界ルールのようなファンタジー要素が入り込み、シソ先輩の金持ちぶっ飛び要素が入り込んでいきさらには料理要素も入ってくるので収集がつかなくなってしまった。が無理矢理完結させた。
公募としてまずい部分はほんとにいろいろあるのですが大まかに考えたのは3点。
・ストーリーがカテゴリーエラーだしやりたいことが整理し切れていない。
・登場人物のやりたいことがかみ合っていない。
・キャラクターの傾向がバラバラ
もうちょっと細かく見ていきたいと思います
〇ストーリー編
まず「これは明らかに公募が求めるBLではなかった」
ストーリーでやりたかったこと
「人づきあいが上手くいかない&父親とすれ違いが起った男子高校生が不思議な魔法使いと出会って料理を通して交流を深めていってお互いが大事な存在になっていき、学校での孤独が解消されていきやがて父親とのすれ違いも解消される」話だった。
これを“BL小説のコンテスト”に出しました(???????????)
恋愛要素どこ?
出す場所を明らかに間違っている。
ほぼほぼカテゴリーエラーだと今だと分かります。あらすじや前提における公募が求めている・読者が読みたいBLの要素がものすごく少ない。
ご飯と料理と人の繋がり、がメインのライト文芸、で進めたいにしても出て来る料理が「どうしてこのセレクト?」が多い。明らかに私の技量不足と下調べ不足でした。
さらにやりたい要素、を思いついたままに詰め込んでいったり、「エピソード足りないかも」と無計画にストーリーを足した結果ストーリーが脱線しまくってしまった。
あと3年経って読み返すと「この設定はリアリティがなさ過ぎる・突っ込みどころが多い」が結構あるなあ、と思った。
まず冒頭から、私が章太郎のパパの同僚だとしたら「息子さんが知らない人と一緒に住む!? 仕事なんていいから早く息子さんに詳しい話を聞きなさい! 帰りなさい!」って家に返すと思う。第1章でパパが帰ってきて話し合いをしてご飯をみんなで食べて終わりです。ハッピーエンド。
ストーリーのよくなかった点まとめ
・求められているストーリーではない
・読者がBL作品を読むために読みたい要素がものすごく薄い
・取材・研究不足
・無計画に詰めすぎ
〇キャラクター編
☆章太郎
主人公そのものの「人間としての」設定はそこまで悪くないと思う。
(きつい容姿だけど中身は内気で口下手で誤解されがちでみんなと仲良くなりたい)&まあ道中いろいろあるけれども一応目的は達成している
ただ恋愛小説の主人公の動き、をしてはいなかった。
おそらく「ライト文芸の主人公」にして思い切りストーリーを変更すれば落ち着いたかもしれない。
☆ガレット
設定が練り込みきれておらず、イエスマン・場当たり的な動きをしてしまっている。突如人格が変わっていたり「物語の都合のために動かされてる」感じがする。
☆章太郎&ガレットのBLCPとして
そもそもターゲットが求めるものではなかったんだろうなあ……。と今見て思う。「年齢不詳(多分人間年齢換算で10代後半~20代、くらい? そこも曖昧)×高校生」だともうちょっと違うストーリーとか設定を今だったら作るなと思う。そして最終的な着地点が恋愛、というよりどちらかというと家族愛で……。やっぱり送り先が明らかに違う。
☆3人組
ちょっと気弱な料理好き男子のセイジくん・推し活ガールのセリさん・ぶっ飛び金持ちのシソ先輩
造形がBL小説とかライト文芸の落ち着いた雰囲気の登場人物というよりなんとなくテンションが高い。小学生~中学生入りたて、の年齢層に向けたアニメっぽい雰囲気がある……。特にシソ先輩がものすごくバランスを崩している。
シソ先輩の目指したかった場所が「子ども向けアニメによくいる高笑いするタイプの派手めな天才系キャラ(複数作ある)」だったけどそういう作品は全体的なバランスを見た上で天才系キャラを配置するしむやみやたらに派手な天才、ではない(場を引っ掻き回しタイプ、でも大人の魅力がある、とか、最年長で頭がいいけどたまにエキセントリックな言動をする)ので「単に突飛なことするキャラを無計画に入れ」たらそりゃあ収拾がつかないなあと……。
そもそもの得意分野的に私にとってギャグとかコメディは「話を全部ぶち壊す勢いで覚悟を決めてやる」くらいに向かない。じゃあなんで入れたんだろう当時の私は。
今やるとしたら三人組を独立させて設定をちょっと弄って児童文庫向けに話を作ると思う
☆クラスメイト野球部3人組
・のりおくん(冒頭部で章太郎に対して怯えていた男の子)とその子と同じ部活の二人組(のりおくん以外が同じクラス)以外は出る予定がなかった。全員部活をばらばらにして章太郎と3人組のオムニバス学生友情モノ、とかでもよかったかも。あと残り二人に関してはやっぱり舞台装置になってしまった感がある。
☆ガレットのお友達
実はプロット(として機能していないプロット)に最初期からいたキャラ。が「君は何の役割があったのかな……?」くらいに印象が薄いキャラになってしまった。
☆パパ
愛情はあって息子のことを大事に思っているけど如何せん口下手だった(妻の社交的性格に頼りきりだった)。しかし妻をなくした悲しみと余裕の無さで息子を傷つけてしまい、でもどう接したらいいのか分からず時間だけが過ぎていき……。
多分架空パパと架空息子の関係をメインにがっつり絞った方が得意分野としては近かったのでは?
――登場人物のジャンルが全員あんまりにも違いすぎるし表面上のキャラが全員濃すぎる。全員あまりにもキャラが(悪い意味で)強い。多分キャラを深掘りすれば全員主役になってもおかしくない。
これはキャラの作り込みが甘かった結果、「表面的に濃い言動をさせないと差別化出来なかった」んだと思う。
そんなまとまりのない登場人物を動かして作るストーリーなのでBLをやりたい章太郎&ガレット/アニメをやりたい3人組/ヒューマンドラマをやりたい章太郎&パパ/青春学生ドラマをやりたい3人組/ファンタジーをやりたいガレットとガレットの友人……。
話がめっちゃくちゃになります。
学芸会でシンデレラと西遊記と鶴の恩返しをまとめて30分でやろうとしている感じ。
〇キャラクターのよくなかったところまとめざっくりまとめ
・全員ジャンルがバラバラ
・作り込みが甘い
・全員表面上のキャラが濃すぎる(主役が誰か分からなくなるくらいに濃い)
―――
ひろまほ、当日にその話を作る形で更新する、という私が一番苦手なことをしてしまった。話の作り込みや先行研究が甘い中で焦って自分の手持ち(当時の手持ちだったり好きなものが派手なぶっ飛び展開ギャグマンガ、みたいなのが多かった)で展開を作った結果、その「派手な展開」がどういう意図を持って作られたか、をきちんと理解出来ずに「謎にぶっ飛んだキャラや展開になってしまった」みたいな感じだったんだと思う。(あと、絶対に被らないものを作ろうとした結果、おかしなものを作ってしまった、もあると思う)
ひろまほ執筆当時は先行研究のせの字もなく、結果、「過去に学んだ自分が好きなものをめちゃくちゃにまとめて作品を作っていた」状態になってしまった、んだと思う。
そういえば私が小学生の頃に作った「教科書の挿絵から物語を作りましょう」的な授業の創作話、最初ほのぼのした話だったのに急に当時観てたアニメに影響されたバトル展開になってたな……。小学生の頃から成長してなかったのかもしれない。
〇全部リライトする、場合の解決策
A 全員を出したい場合はキャラクター全員濃すぎたのでもう少しキャラの役割に合せて濃度を調整する。
B バラバラに動いてもらってもう少し設定を練ってそれぞれ違う作品を作る
・異世界から来た美形の魔法使い×DKの全年齢BL
・すれ違ってしまった親と子がもう一度歩み寄る家族ドラマ
・料理大好き少年/推し活ガール/ぶっ飛びボーイのちょっと不思議な部活コメディ
・関わりのないクラスメイト男子ズが仲良くなる青春ドラマ
・異世界に行った魔法使いと追いかけてきた魔法使いが現代日本でなんやかんやするファンタジー
C A案に通じるけれど、同じストーリーでも全体的にキャラの性格と設定を現実味の強いものにして、ジャンルをライト文芸にしぼってファンタジー要素を取っ払って「家でも学校でも孤独を感じていた主人公が家族友人親戚ともまた違う相手と出会って料理を通じて繋がっていき、ずっと抱いていた孤独が解消され一歩を踏み出す話」にする
こうすればめちゃくちゃにはならなかった……かもしれない。(ウケるかどうかはまた別)
☆その他の作品も簡単に反省
〇青春満点ハナマルズ 削除済み・未完
ジャンル ライト文芸
ざっくり言うと「趣味で挫折してのどかな田舎町に越してきた男子高校生が、人が少なくなってしまった商店街を立て直そうと、商店街の年齢バラバラな仲間たちと一緒に商店街のお祭りに出て挫折から立ち直る話」
このあらすじの時点で目的がハチャメチャになっているのが分かる。そこにサブキャラの恋愛模様とかサブキャラの夫婦関係(主人公の成長に一切関係ない)とかを入れしっちゃかめっちゃか。
要素をバラけさせるとそこまでぶっ飛んだことはしていないのでどれか1つか2つをピックアップして丁寧に作っていく、で良かったのかもしれない。
〇もう一度、青空を 削除済み・未完
ジャンル 青春恋愛
陸上男子×美術部JK
スランプを救ってもらった美術部JKが陸上男子のスランプを救う話、になったんだと思う。
思う、というのは話を頭と真ん中と結末しか考えられていなかったから。もちろんエタりました。あと有名作とがっつり部活の設定が被ってしまっていたので(書いた当時お恥ずかしながら先行研究、をしておらずその作品も存じ上げず……)書き終えて出した、としても「有名な作品とキャラの部活動の組み合わせが同じだね。じゃあ、その作品を超える魅力はある?」って突っ込まれてたんだろうなあ、と思った。
〇こどむに(孤独な~)
ジャンル 異世界転移BL ※R18 削除済み
2024年のBLのコンテストに出したもの。
あらすじ
複雑な家族関係により、満たされなかった愛を渇望している主人公(受け)が異世界転移→他人を信じられない孤独な魔法使いに魔術の材料として召喚される→魔術の発動可能な日まで猶予がある→二人で共同生活をすることになってその間に関係性が変わっていく話
やりたいことを相当に絞り、キャラクターが動く場所も相当に絞って、市場調査をした(ひろまほよりも、という意味。明らかに不十分だった)
結果「余計な描写、は多いしストーリーの起伏が小さいけれど、ひとつの作品として前二作よりぶっ飛んだ要素はない」作品にはなった。
ただ当時の私の趣味や書きたいものや性癖/公募が求めるBLの要素がものすごく違うことに気が付かないまま進んでしまっていた。
同時にリアルタイム連載版はターゲットに向けたBLとしてはやってはいけないキャラの言動やストーリー運びやシーンがかなりあり、それで読んでくださった方を離れさせてしまった。いくつか修正はしたものの修正しきれない部分がかなりあり……。
(一部は自覚出来ていて修正したものの一部は半年くらい自覚出来ず、その話を親しい子にした時に“ロミちゃんがBLを読んでてこういうシーンがあったらすごく嫌じゃない?”という指摘を受けて気づいた)
評価をいただいたものの、多分嫌な想いをさせてしまっただろうな……読んでくださった方に申し訳ないな……と今でもものすごく思う。
※2025年の半ばくらいに改めてこれを読み返して「これって、BLというより、家族愛ヒューマンドラマっぽくない……?」と思ったのが方向転換のきっかけ。
〇10好き※削除
ジャンル BL
あらすじ
生活力低め、顔だけはめちゃくちゃいい絵描き×世話焼き苦労人無自覚美人
二人は高校時代の同級生。
攻めとの友人関係が崩れることを恐れて逃げた受けが10年ぶりに攻めと再会して関係をやり直していく話。
うちの子、寄りのキャラ。
(ここで言ううちの子の意味は「自作品のキャラクター」というよりnoteでBLやpixivで投稿した作品のキャラとはまた違ってほぼ非公開&性癖に忠実なキャラ)
当時執筆が上手くいかないことが多く「趣味寄り、趣味に寄ったものであればうまくいくのでは?」と思った。
しかし、日常の短編エピソードと若干の過去エピソードしかない&キャラクター作り込みも甘い中で無理やり長編ストーリーを作ろうとした結果、エピソード不足&無理やり&なんだこれになってしまった。多分これに関しては公募、ではなく趣味に振り切って時間列バラバラの短編集とかにした方が上手くいったかもしれない。
〇神原くん
ジャンル BL
キャラクターが弱すぎる(執着攻め、というお題で全然執着感が出てなかった。引いちゃだめ)
文字数が足りなかった(3万文字でやるストーリーではなかった)&読者が欲しいものが分かっていなかった。
ネタバレになりますがやむを得ない事情があったにしろ、代替の甘いシーン、とかもなくデート当日中止、にするのはちょっとなあ……、と思ってしまった。
〇星原春男の知らない感情
2025年の2月頃に書いたもの
読者にストレスを与えないように、と日常モノっぽくした結果あまりにも都合がよい世界観になってしまった&中盤までなんにも起きず恋愛のときめき描写もイマイチ。後から自分で読み返していて「つまんない!」となってしまった。
※実はこの辺りで”公募が求めているBL"と”私がやりたいこと・得意なこと”ってちょっと違うのでは…? と思い始める→自分のBLを読み返す作業をする→前述の「こどむに」の話になる。
〇あやかしご飯 削除済み
BLではないもののひろまほとほぼ同じ過ちを繰り返してめちゃくちゃになってしまった。やりたいことを絞るか場所を絞った方がよかった。市場調査、とかも相当に甘い。
〇いつかの俺達がしたいこと ※削除済み
この頃から公募の方向性が固まりはじめる(遅すぎ)
やりたいことはまだ分かる。けど、ストーリーが全体的に不健康(年齢指定描写を混ぜてる、とか、夜更かしして唐揚げとポテトを食いまくりながらゲームをしている、とかキャラクターが体調を崩している、とかではなくてなんか全体的に悪い意味で暗い)
未来に向かって生きる子たちに読ませる設定ではなかった。あとやっぱり行き当たりばったりっぽい感じがする。
以下反省
・キャラクター設定が若干ターゲットからずれている。
※女子学生さんに向けている・女子学生さんが読んで感情移入する作品、という公募の意図を執筆当時きちんと読み取れていなかった。
・主人公は男性。主人公、というよりはどっちかというとサブキャラっぽい。
(メインヒーローとヒロインの取り合いをする、というよりヒロインに密かに想いを寄せてるけど両片思い状態で余命とか事故とかで遅くとも中盤には亡くなってそうな感じのタイプ)
・逆にヒロインのキャラクター造形はどちらかというと男性読者がメインのラブコメ・ライトノベルっぽさがあった。
・使いたいモチーフとかサブキャラの言動、もなんとなく男性読者を想定している感じがする。つまりターゲットの求めているものは作れていなかった。
〇「あの家で、また笑い合おう」
※ここの部分のみ投稿ちょっと前に追記
ジャンル ライト文芸
・時間をかけすぎてしまった。それでも初めて10万文字超えかつ自分の中では「ああ、こういう方向性が一番落ち着くのかも」と納得が出来る作品ができた。(コメント・閲覧ありがとうございました…!)
・ストーリーとしては本筋とは関係ない(個人的には入れたかったけれど読み手的にはあまり重要ではない)ものをいろいろと入れすぎてテンポがかなり悪くなってしまった。
・公募、というよりも自分がやりたいこと、を優先してしまい、「女子高生に送る青春ストーリー!」とか「お仕事に疲れた女性に贈る物語」みたいな「どこの層にどう送る話」なのかをきちんと決められてなかった。
・「血縁がない男性二人の共同生活」「主人公の友情話」「主人公と父親のすれ違いを乗り越えるまで」というデカいメインテーマを3つ入れてしまったため「どれがどう機能してハッピーエンドになったんだ?」になってしまった。
多分どれか二つ、の方がすっきり&より人間模様を深く描けた気がする。
(「知らない男性との共同生活において二人が絆を育んでいって主人公が成長→父親の問題に向き合っていく」とか「主人公が友情を育んでいく中で父親とのすれ違いを乗り越える」とか……)
〇ここまでのまとめ
これまで書いた作品の(公募において)よくなかった部分は「自分の好きな要素や自分のやりたいことを考えなしに入れた」だと思う。
「王道のBLを研究してターゲットに合わせたキャラやストーリーを作りつつ、自分が好き(かつ読者も読んでいて楽しい)美味しそうな料理描写に力を入れた現代BL」とかだといい方向性、だったのかもしれない。
けれども「仕事や家のことで疲れた大人の女性が読む現代BLにホビーアニメとファンタジー要素をむやみやたらに考えなしにぶち込む」とかは「(公募的に)よくない」
つまるところ、各ジャンルのターゲットと求めているものや売れているもの
・読者がどの年代のどんな人なのか
・読者がどういった目線で作品を選んでいるのか
・今現在どんな展開が好まれているのか
を整理しきれていなかったということを感じる。
〇思い出したこと
これを書いていてふと思い出したこと。高校時代に部活(小説ではない芸術分野)をやっていた頃顧問の先生から「お前は普通のお嬢さんなんだ」って言われたことがある。
それは「才能がない」とか「取り柄がない」という意味では全くなく、「奇を衒わず自分のできる範囲、自分の持っているもので丁寧に作業をしなさい」ってことだったんだと思う。
その当時も「自分をすごく見せたい」とか「すごいことしたい」もあり、あと当時の葛藤とかモヤモヤ、とか進路への焦りもあり、それがごちゃごちゃになって奇を衒って間違ったオリジナリティ、とか無茶苦茶なことをやろうとしていた。上記の作品を作っていた時もかなり焦っていて、似たような思考回路だった。
私は先生のその言葉にすごく安心したというか「無理しなくていいんだな」という気持ちになって無理せず出来る方、自分自身を素直に出せる方向に転換して、(先生や周りの方の助けもあって)いい方向にいった記憶がある。
「そういうことだったのかあ……」と改めて答え合わせ出来た気がする。
ただありがたいことにめちゃくちゃだったものの、ひろまほもその他自作も、いろんな方に読んでいただけたり評価をいただけたり感想をいただけたり、とてもありがたいな、と思う。
今やりたい公募がたくさんある状態なので落ち着いたらひろまほの番外編も書きたいなあ、と思ってます。
☆2026年6月追記 予想がどうなったか、と最近の反省。
ここより上と「あの家で~」の反省を除いたもの、が冬ぐらいに書いてだらだら推敲していたもの。
ここ以降+あの家で、の反省は2026年6月、出すちょっと前に追加したものです。
予想がどうなったか
ひろまほの反省に書いていた「多分架空パパと架空息子の関係をメインにがっつり絞った方が得意分野としては近かったのでは?」の部分に関して。
ここは「あの家~」執筆前に描いていたものなのですが、「得意分野」に関してはマジでそうでした。
振り返ってみると、ひろまほの要素を絞って作り替えたのが「あの家で~」
※要素的に「嫌い合っているわけではないけれどすれちがっている父と子(主人公)・第三者の介入で主人公が成長・父と子が向き合う」。みたいな感じ。今書いてるやつもそう。
「詰め込み過ぎ」「拙さ」「市場調査不足」はまだかなりあるし「市場で求められているかどうか、はまた別」ではあるけれど「おそらく作品そのものの方向性的に大破綻はしていない」と思っている。
☆最近の反省
最近描いていて「だから上手く進まない・すっきりしないのでは?」と思ったもの3つ。
・問題を複数個作りがち&取捨選択出来ていない(メイン問題を上手く作れていない)
主人公が解決したい問題(最終的な着地点)を絞りきれずに「家族との関係改善」「(学校だと)好きな子に片想い」の二つ、が同じくらいの重さ、になってしまっている。
「手段にしなきゃいけない部分まで目的になっている」感じ。
桃太郎で例えると「犬キジサルを仲間にする」と「鬼ヶ島に行って鬼を倒す」が同じ比率、になっている感じ。
「バックに家族との関係改善・好きな子とあるきっかけで近づいて成長→成長して父親とも向き合えるように」
とか
「家族との関係改善をメイン→それを進めていくうちに好きな子と近づいていって片想いが報われる」とか、の方がすっきりしそうだし、何をしたい物語なのか分かりやすい。
けれども私はどっちの問題も書きたくてどっちも同じぐらいの比率で入れ込んだ結果、技量不足で”どっちがメインだ? どんな話にしたいんだ?”になってしまう。2個ならまだ分かるけど3個くらい入れ込んでしまっていて問題がすごく分かりづらくなってしまう。さっきの桃太郎の話に「可愛い女の子と出会いたい桃太郎」が追加される感じ。これがここ最近の課題。
・問題がふわっとしていてわかりづらい
「世界最高のオムライスを作る物語」→「世界最高のオムライス大会に出場」みたいに分かりやすい「ここが到達点です!」を作らずに
「主人公が、世界最高のオムライスは私が15歳の時に作ったオムライスだと気づく」→「そのときの条件を全て再現して世界最高のオムライスを作る物語」みたいなことをやりがちだなと気づく。目的がすっごくわかりづらい。
・キャラがふわっとしている
過去作ったバトル作品を趣味として動かしたいなー……。と思って頭の中で設定を練っていたところ頭の中の私がこんな突っ込みをする。
「……一体君達は何のために戦ってる? お金? 戦闘が好き? 大事な人を守るため? 敵が憎い?」
「……そもそも敵はなんで暴れてるんだ? 世の中に不満がある? 世界征服したい? なんか欲しいものがある? さらに上の悪の親玉が操ってる?」
「……それぞれふわっとした設定はあるけれどどんな生き方をしてきた?」
この部分を書きながら今まで上手くいかなかった大きな原因はこれかもしれない、と思った。キャラの設定が練り切れていない。
個人的に中・長編小説で「これは結構スムーズにいったぞ」となったのは「こどむに」と「あの家で~」。
・「こどむに」は(作中で描かなかった部分も多いけれど)キャラクターの過去とか設定とかを(当社比)結構しっかり考えていた。
・「あの家で~」は趣味の話をリライトしたもので元々トモマサと宴のダブル主人公の話。トモマサと宴の性格が出る話、をそれぞれ書いていたのがあったのと3年くらい練っていたからスムーズにいった。
ここまで推敲・加筆しながら思った。
私が上手くいかなかったものの原因、多分「キャラクター設定の練り込み不足」だと思った。
「こんなキャラクターだよ! こういう性格だよ!」の表面の部分は見えるけど「何が好きか嫌いか」とか「子どもの頃のエピソード」とか「どんな体質か」みたいなキャラクターの設定、とか生き方、とかをスムーズに動かせるくらいにきちんと詰められていなかったから上手く書けなかった、のかもしれない。
趣味の作品の方が筆が乗ったのは「好きなものを書いているから」も多分あると思うけどそれ以上に「キャラクターの設定を練り込んでいたからスムーズに動いたのでは……?」と思った。
※実際、立ち絵を依頼するくらいに愛着のある趣味の創作キャラ(BL)がいる。彼等の設定はめちゃくちゃ練り込んでいた。「高校を舞台にした青春日常ちょっとシリアスBL」なのに幼少期~高校入学、までの話、だとか、本人だけではなく周りを取り巻く環境、とか、「年に数回高級名産品を送ってくれるおば」の設定とか「親の仕事」とかまで練ってた。
だから「どういう生き方をするか」が描きやすかったのかもしれない。
ようやく気がついた。
〇あとがき
書きながらいろんなものが足りないしもっと勉強したいしいっぱい書きたいなあ、と思いました。そして最近は改めて「小説難しいけど楽しいなあ」となっています。
出したいコンテストの締め切りが目前なので頑張りたいと思います。
すごく長い記事になってしまったのですがここまでご覧いただきありがとうございました!
〇2026年7月30日追記
忙しさが本格的に増す前になんとかひろまほの推敲だけは片付けたいな、と思って手を付けました。
「えー、ひろまほが最終回を迎えてから手を付ける前に2年掛かりました。遅すぎです」(朝礼の校長先生風に)
「鍋を作って欲しい」という課題で、鍋を全く作ったことがないけれど、自分の得意分野をなんとかして入れようとして鍋の中で揚げ物を始め、さらに自分の好きなものを入れたくて無理矢理ケーキとプリンとツナ缶をぶち込んだ結果、みたいな感じ。
〇追加の分析
キャラのしたいことが分からない
章太郎、大まかな設定はあるけれど(ただオーバーにしすぎてかなり無理がある)やっぱり細かい部分が出来ていなかったために「あなたは何をしたいんですか?」になっている。かなり場当り的な動きをしている。
一番動かしやすかったのは葉宮とセリ先輩。
なぜかというと二人は「好きなもの、したいことに対しての行動がすごく分かりやすかった」(葉宮は「部に人が入って欲しい」という目的の元、ちゃんと勧誘をやってた/セリ先輩は好きコンテンツの推し活に生きている)
あと第1章で主人公のやりたいことの大きな部分が満たされてしまっていたから「主人公の物語としてなんか上手く動かなくなってしまった」かもしれない
いろいろごちゃついている
・BLとして読んでるとほんとに全部「なんでこのセレクト?」みたいなシーンが多すぎる。別ジャンルだったらいいな、と思える描写でもBLとして読んでると「なんで入れたんですか?」みたいなことばっかりやっている。
これ、18万文字÷3にして「料理研究部を存続させたい葉宮くんと推し活に熱心なセリ先輩とぶっとびシソ先輩のギャグ小説」「章太郎とガレットの料理の話」「章太郎とガレットのBL」にした方がすっきりする。多分料理研究部三人がスーパー料理を作ってコンテストに出る、みたいなことをやるギャグにした方がすっきりした。
・問題が結びついていない。
最新作のあの家で~ もそうだったんだけど本来繋がるはずのメイン問題・主人公の成長前・成長後がバラバラ
(ひろまほはあまりにもバラバラすぎるのでここから新作のあの家で、の話を持ち出します)
例えば
「遠慮がちな主人公→家族や友人・好きな人にすら遠慮してしまう(主人公の成長前)主人公が部活の大会に出ることに(メイン問題)→大会に出る過程で家族や友人・好きな人との関わりあいやぶつかりを経て成長→遠慮がちな性格は実は小さい頃わがままで大事な友達を傷つけてしまったことが原因だと明かされる→傷つけてしまった友達と勇気を出して向き合う(主人公の成長後)→大会は大成功(メイン問題解決)」なら納得がいく。
ただ、あの家~だと
「遠慮がち(ともまた違う振る舞いな気もするけどそういう部分もあるので遠慮がちと表記)な主人公→家族や友人にも遠慮してしまう→性格上の問題で学校や友人と馴染めない過去があった(主人公の成長前1)→(学校には馴染めないけど家族がいればいいと思っていたが、その家族に問題が発生して居場所の危機(メイン問題1) ちなみに学校に馴染めなかった過去、を踏まえての描写は後に出てこない)→居場所を守ろうと頑張るけれども馴染めない過去が邪魔をして上手くいかない→結果、それまでの問題の積み重ね、というよりは「どうしてこの問題が出てきた?」みたいな部分で大きな失敗をしてしまう(主人公の成長前2)→それが遠因で居場所が壊れかけてしまう(メイン問題2)→それを解決するために突如知らない男性と同居する(これもメイン問題になるかも? メイン問題3)→男性との関わり合い・友人とのそれぞれバラバラの関わり合いで成長(主人公の成長後1)ふわっとした感じで性格上の問題が解決→父親と向き合っていき解決(主人公の成長後2 ちなみにこれはラストで「主人公ではないキャラ」がかなり出張ってしまっていた)」
マジで自分で書いてても「どれがメイン?」「誰が何を解決したいのか」が分からずごちゃごちゃ。
全部の問題がかみ合ってない感がすごい。
風が吹いたら突然桶屋のレジに1000億円入っていて、そこから急に桶屋の隣にライバル桶屋が出てきてバトルが始まってさらには桶屋の常連の悲しい過去が明かされる、くらいにごちゃごちゃしてる。
あの家で~、は一気に読んだらまあ流れはあるんだな、という感じだけど単話で読むと「関係のないことが頻発してしまう」という印象。
あと、順番に書いていったらまだ分かるけれど回想頻発、をしてしまっていてかなり分かりづらい。(そもそも現在→過去→大過去→現在、を繰り返しているストーリーだった)
さらに話が逸れます。一時期回想禁止、をやっていたのですが、自分が回想をたくさん使ったものを書いた上で、読者側の立場に立って考えたこと。
・あまりにも回想が多いと物語の進行に影響が出てしまう
・一番描写したいところや大事な部分が駆け足になってしまう可能性がある。
・(必要以外の)主人公以外の回想が入ると読者が一番みたいはずの「主人公の物語」がおろそかになってしまう
とかなのかな……と思った
ーーー
再びひろまほの話に戻ります。
そもそも問題がどこにあるのか分からない。章太郎くん、君が解決したいことって家族の問題なの?それとも恋愛の問題なの? 誰かにご飯を振る舞いたいことなの?
そりゃあ人間悩みってたくさんあるけれど創作上で解決する一番大きな問題って一つなんだろうな、と思った。部活優勝とか悪の親玉を倒すとか体調を整えるとか。
「目指せ!部活優勝!」っていう話で最終的に叶えられたのが「主人公と生き別れになった兄が見つかった(優勝は放置)」とかだったらなんとも言えなくなってしまうので……。
差し替えしていく度に「これってマジでどうなる話なんだ?」になっていく。
本題に入らない
ひろまほ、余計な事せずに早く本題に進んでくれ、という時間が多すぎる。かなり無駄が多い。多分リアルタイム更新で引き延ばし過ぎていたんだと思う。「主人公が恋心を自覚したのが14万字を超してから」は本当にやばい。
カテゴリーエラー、というよりもジャンルが分からない
これ、BL、というより、ご飯×不思議な存在と親交を深めていく×疑似家族モノ、みたいな感じでは…? と思った。
要素が多すぎて自分でも何を読んでいるのか分からなくなる。美味しいご飯とファンタジーBL、だと思って読んだら途中からギャグ小説が始まりさらに最後には泣かせたいタイプの青春小説になった。めちゃくちゃに支離滅裂な夢って感じがする。私ですらどこに話が行くか分からない。
要素を分けてやるか〇部制にして「章太郎とガレットの出会いと寂しさ解消編」「学校生活で馴染んでいく編」「恋心自覚編」「成就編」って一個ずつ解決してく形にした方がまだ分かりやすかった。
多分やりたいことが入り組みすぎててわかりにくいのでマジでメイン問題は「主人公がスポーツの大会で優勝する」とか「主人公がクラス1のイケメンと一緒に文化祭のステージ発表に出る」とかそれくらいにシンプルでいいと思う。やりたいことを一個に絞った方がいい。多分「主人公がスポーツ大会で優勝する」のと「家族の確執」を一緒にやろうとするからごちゃごちゃしてしまう。
めちゃくちゃ言ってはいたけれど、いいな、と思った部分もないわけではなかった。
〇いいな、と思った部分
・このまとまりのない小説を無理矢理にでも完結させられたのはある意味すごい。今同じことをやれって言われたら全力で断る。ある意味その時にしか作れない勢いの作品だった、かもしれない。
・1話1話で見ていくと「あ、これいいな」みたいな部分とか「綺麗だな」と文章とかシーンを思える部分はある。得意と苦手が本当にはっきりしすぎてるんだなと思った。
・伏線、みたいなものの作り方とか「最初に出てきたモチーフを最後に持ってくる」みたいなやり方、は頑張ってたな、と思った。「あの家で」も近いことをやっていた。
・ストーリーはごちゃまぜだけど、部分で見てみるとやりたいことって分かるな、と思った。
あとは頑張るのみと思った。
この小説、そしてこの記事を読んでくださった方、アクションくださった方本当にありがとうございました! 皆さんにハッピーが訪れますように。
