ハッピーライティングマラソン #42今までで一番「自由だ」と感じた瞬間は?
「表彰状なんて、いらないじゃない」
ー 自由について、思い出した
三つのことー
本田健さんのハッピーライティングマラソン#42のお題は
「今までで一番『自由だ』と感じた瞬間は?」
自由とは何でしょう。
すぐ浮かぶのが、
何でもできること。
ですが、
振り返ってみると、
また別の自由がありそうです。
ひとつは
何でもできる自由。
もうひとつは
自分で選べる自由。
私が「自由だ」と感じた瞬間を思い出してみると、
いくつかの場面が浮かびます。
大学時代の自由
大学時代、友人の下宿に入りびたりになったことがあります。
四人集まって、夜通しマージャン。
朝になると吉野家で牛丼。
そして夜はまたマージャン。
そんな生活を何日も続け、
家にも連絡せず帰らなかったこともありました。
今思えば、
あれは確かに「自由」でした。
時間も、行動も、
誰にも縛られていない。
若さの特権のような
何でもできる自由でした。
高校三年の文化祭
でも、今でもはっきり覚えている
別の「自由」があります。
高校三年生の文化祭。
クラスの出し物は演劇でした。
本番が終わると、
会場から大きな拍手が起きました。
「これは絶対優勝だ」
みんながそう確信していました。
ところがその後、
ある情報が入ってきます。
時間オーバーで減点されるらしい。
「えー、ほんとー」。
「そんなのないよー」
練習では、時間オーバーなどなかったのです。
何がきっかけだったのか。
誰が言い出したのかも覚えていません。
誰かがこう言いました。
「もし減点で二位になるんだったら、
表彰状なんて、いらないじゃない。」
「満足するまでやったんだから、
それでいいんじゃない。」
すると不思議なことに、
クラスのみんながその意見にまとまりました。
あの時の空気は、今でも忘れられません。
熱気というか、
高揚感というか。
40年以上前のことなのに、
思い出すと今でも
心に込み上げてくるものがあります。
あの瞬間、私たちは
「第一位」という結果よりも
みんなで過ごした時間や
「やり切った」という達成感を
大事にしていました。
それはきっと
自分たちで選んだ自由
だったのだと思います。
もう一つの自由
社会人になってから、
もう一つの「自由」を感じた出来事があります。
カナダにオーロラを見に行ったときのことです。
夜、外に出て
空を見るしかありません。
寒い中、妻と
ただ空を見上げて待つだけ。
他にやることは何もありません。
ある意味では
とても「不自由」な状況です。
でも不思議なことに、
その時間はとても自由でした。
何もしない。
ただ空を見ている。
そうしていると、
頭の中がだんだん空っぽになっていきます。
日常のあれこれから
少し離れていくような感覚でした。
大自然の真ん中で
夜空を見上げていると、
日常の細々したことが
ぼんやり遠くに感じられました。
もしかすると
あの時間もまた、
何かから自由になっていた
瞬間だったのかもしれません。
自由とは
自由とは、
何でもできる自由。
これもあります。
でも、
何を大切にするかを
自分で選ぶ自由。
そしてもう一つ。
何もしない時間の中で
心が解放されていく自由。
そんな自由も
あるのかもしれません。
あの文化祭の教室で。
そして
静かな夜空の下で。
私は、そんな自由を感じていた気がします。
