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ハッピーライティングマラソン#49|「もし明日、素敵な偶然が起きるとしたら何が起きそう?」

本田健さんのハッピーライティングマラソン#49に参加します😊
素敵な偶然。ニコニコと幸せになるお題ですね🌈


休日の朝。
いつもより少し遅く目を覚まし、窓を開ける。

やわらかな風が部屋に流れ込み、
どこからか、ピアノの音色が聴こえてきた。

🎹✨

あたたかくなってきた季節の空気と混ざり合うように、
その音は、静かに部屋を満たしていく。

気持ちよくて、そのまま、もう一度うとうとしてしまった。

微睡み(まどろみ)の中で、ふと、昔の記憶が蘇る。


大学生のころ。
私は、小学生の頃からの友達が住む東京のマンションに、
週末になるとよく入り浸っていた。

 

ある夕方のこと。

窓を開け放った部屋で、ぼんやりしていると、
どこからか、かすかに歌声が聞こえてきた。

 

「あれ……?」

 

耳を澄ます。

それは、あまりにも聴き覚えのある声だった。

 

ライブ会場のスピーカー越しでもなく、
イヤホンの向こう側でもない。

夕暮れの風に乗って、
日常の音に混ざりながら、ふいに流れ込んでくる声。

 

気づけば、ただ静かに、聴き入っていた。

 

後から知ったのだけれど、
そのマンションの上の階には、
わたしが少女のころ憧れていたミュージシャンが住んでいた。

 

特別なチケットも、暗い客席もいらない。

ただ窓を開けて、そこにいるだけで届いてくるその声は、
今思い返しても、胸が震えるほど贅沢な時間だったと思う。

 

わたしにとって「偶然」というものは、

 

こんなふうに、人生の何気ない瞬間に、
そっと素敵な音楽が流れ込んでくること。

言葉にならない安らぎが、
気づかないうちに、心に触れてくること。

 

つい、
目に見える成果や、
誰かに誇れるような幸せを追いかけてしまう。

けれど、本当に心を潤してくれるのは、
こうした「静かな幸せ」の積み重ねなのだと思う。

 

二度寝から目が覚めたあとも、
部屋にはまだ、かすかにピアノの音が残っていた。

 

これからも、人生の余白に流れ込んでくる光や、風の匂い、
そして誰かが奏でる音を、丁寧に受け取っていきたい。

 

そういう“静かな幸せ”を、
これからも何度でも見つけていきたいな、と思う。

 

🎹
そして、少しだけ想像してみる。
このピアノの音は、いったい誰が奏でているのだろう。

 

朝の光の中で、
静かに鍵盤に触れている、見知らぬ誰かの姿を。

 

名前も知らない誰かと、
音でつながる、やさしい瞬間✨

 

そんな偶然もまた、
日常の中にひそむ小さな奇跡なのかもしれないですね🌈


このやさしい想像のきっかけをくださった
本田健さんに、感謝を込めて✨

特に「これ、素敵!」と心が動いた5作品

に選んでいただけました😆✨

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