長年連れ添った夫婦に起こった奇跡。 〜認知症の母の妄想や夢ではなくて現実の事だったと願わずにはいられなかった(泣)〜 エッセイ。
超〜、久しぶりにエッセイを書きます。
この話は4年前に亡くなった私の父親の話です。
というか亡くなる寸前の1分位の間に起きた私の両親の「愛」という名の奇跡の話です。
(大層に書いてますが、決してファンタジー系の話ではないです)
父は60歳の時に心筋梗塞になりましたが、
その時は運良く奇跡的に一命を取り止めました。
ある日、午前の仕事初めたばかりの時間に
両親と住んで介護もしてくれてる妹から電話が入りました。
「あ、お兄ちゃん。お父さんが亡くなった」
「え❗️」
あまりに急な知らせでした。
その、2日位前から寝たきりで食べるのも難しく水を時々含むように飲むだけと聞いてはいましたのである程度の覚悟はしてましたが、状態悪くなって入院という段階があると自分では思ってたので、、、まさか自宅で亡くなるとは。
私はとり急ぎ、上司に報告して仕事を片付けてから両親の家に向かいました。
家に着いた時には、父はもう葬儀社の方へ運ばれていて、母と妹がいるだけでした。
まず母のところに行き、
「大変やったなぁ〜」と抱きしめてから、
妹に今迄の事をじっくり聞きました。
朝、7時頃自分が起きたら寝たきりの父の傍に
母が寄り添うようにいて、
「どうしたん❓️」
と父の顔を覗きこんだ瞬間に
すぐわかったそうです、亡くなってると。
「お父ちゃん、お父ちゃん❗️」
と声を掛けましたが、
勿論反応は無く慌てて救急車を呼んだそうです。
それからの顛末はここでは詳しく書きませんが、大変な事が色々あって全て妹が対応して、「今やっと落ち着いたとこ」という状態で
私が来たと。
「ごめんな、ありがとうなぁ」と言って
座ってぼ〜っとしている母のもとに行きました。
そしたら、ぽつりぽつりと話出したんです。
母は2年ほど前から認知症と診断されて
同じ話を繰り返したり、昔の事と現在の事が自分の中でごちゃごちゃになって、コミニケーションとる事自体が困難な状態になりつつあった頃でした。
「あのな、お父ちゃんな、いつも寝てる時に
鼻水が出て息をしづらくなるからティシュで鼻を拭いてあげるんや、夜中に私が目覚めたら」
確かに二人が寝てるとこにティシュ箱が置いてある。
「今日もな、目覚めて鼻を拭いてあげたんやけど、、」
「その時にな、顔を私の方にちょっとだけ向けたんや。よう見たら目から少し涙が流れてて、、」
「どうしたん?と聞いて涙を拭いてあげた時に、そのまま逝ってしまうのがわかったんや。だから死に目には会えたんやで」
と涙目。
「そうか、そうやったんか」と頷きながらも
私は泣きそうになりました。
認知症の母が言う事だから、
妄想かもしれない、夢かも知れない。
でも、でも、
それでも、
心の底から現実の事であって欲しい、
現実の話だと信じたかった❗️
7人兄妹の父と3人兄妹の母だったので、
親戚が沢山いたんだけど、
その全員が一番仲の良い夫婦だと認めていて
いつも一緒にいるニコイチ夫婦だと言われ続けていた両親(私と妹入れて4個イチ家族だとも)。
特に父が母を大好きで、
というか母がいないと何も出来ない
昭和典型的親父だったので、
死に際の鼻水と涙は私の心に、ずっしりと響いた、、、
自分の死を感じて
「今迄ありがとうな」と言う父の声が聞こえるような気さえして、、。
そして、それが母の妄想や夢でなく、
現実に二人に起こった奇跡で父の声が母に届いたことを、
心から願わずにいられなかった(泣)
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