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koyubi_chiisana
夜に置いていく言葉
淡いオレンジ色の夜。
まだ言葉にならないものを、
そっとすくいあげて
見えない輪郭をなぞってみる。
言葉を探して文字にしようとする。
誰かのためではなくて、
ただ、
自分の中にある
ちいさな灯りを消さないように。
だけど
気づいているだろうか。
あなたがここに置いた言葉に、
ふっと気持ちがほどける人がいて。
今日や明日を、
やわらかく抱きしめられる人もいる。
たったひとりのオレンジ色の夜も
自分のために綴った言葉も
静かにここに置いて行けばいい。
その瞬間から、
あなたの言葉は
ひとりぼっちの寂しい言葉じゃなくなる。
この向こう側にいる誰かと
同じ夜で
やさしくつながっていく。
