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好きな人の言葉は、うつる。

娘は、

バリバリの関西弁を話す。

「あかん」

「なんでなん?」

「めっちゃおいしいわ」

そんな娘が、

福岡へ帰省すると、

時々、博多弁になる。

どうやら言葉まで、

大好きなばぁばに近づきたいらしい。

目次

1.バリバリの関西弁

2.ばぁばの言葉が気になる

3.いつの間にか、博多弁

4.関西に帰ってきても

5.好きな人の言葉は、うつる

1. バリバリの関西弁

娘は4歳。

体は比較的小さい方で、

幼稚園のクラスでも、

前から2、3番目になることが多い。

そんな小さな体から、

なかなか達者な言葉が出てくる。

「あかんで」

「なんでなん?」

「めっちゃおいしいわ」

我が家は関西に住んでいるので、

当然と言えば当然なのだけれど、

娘も立派な関西弁だ。

そんな娘にとって、

福岡への帰省は、

少し違う言葉に出会う時間でもある。

2. ばぁばの言葉が気になる

福岡のじぃじとばぁばは、

博多弁を話す。

僕にとっては、

子どもの頃から聞いてきた言葉。

でも、

娘にとっては違う。

ばぁばが話していると、

時々、

じーっと聞いている。

そして、

「今、なんて言ったん?」

と聞いたりする。

同じ日本語なのに、

いつも自分が使っている言葉とは、

ちょっと違う。

4歳なりに、

その違いを感じているらしい。

3. いつの間にか、博多弁

そして面白いのが、

聞くだけでは終わらないこと。

娘は、

ばぁばの博多弁を真似する。

しかも、

誰にでも使うわけではない。

ばぁばと話している時に、

ばぁばの言葉を真似する。

さっきまで、

バリバリの関西弁だったのに、

ばぁばと話していると、

急に博多の香りがする。

4歳にして、

方言を使い分けている。

もちろん、

本人にそんな意識はないんだと思う。

ただ、

ばぁばが話す。

娘が聞く。

そして、

同じように言ってみる。

それだけ。

でも、

その自然なやり取りが、

なんだか面白かった。

4. 関西に帰ってきても

もっと面白いのは、

帰省が終わってから。

関西の自宅に帰ってきても、

娘は時々、

覚えた博多弁を使う。

ばぁばは、

もう目の前にいない。

それでも、

言葉だけは残っている。

その姿を見ていて、

ふと思った。

娘は、

博多弁そのものが好きだから、

真似しているわけじゃないのかもしれない。

ばぁばが話しているから、

好きなんじゃないかな。

5. 好きな人の言葉は、うつる

子どもって、

好きな人の真似をする。

親の口癖を真似したり、

先生の話し方を真似したり。

娘にとって、

ばぁばの博多弁も、

きっとその一つなんだと思う。

「この方言を覚えよう」

なんて考えているわけじゃない。

大好きなばぁばが話している。

だから、

自分も言ってみたい。

たぶん、

それだけ。

でも僕には、

それがすごく可愛く見える。

大阪で生まれて、

関西弁を話す娘の中に、

少しずつ、

福岡の言葉も入っていく。

そしてその言葉を聞くたび、

そこにばぁばの顔が浮かぶ。

言葉って、

住んでいる場所から覚えるものだと思っていた。

でも、

それだけじゃないのかもしれない。

好きな人から、もらう言葉もある。

今日も娘は、

基本的にはバリバリの関西弁。

でも時々、

ばぁばにもらった博多弁が、

ひょこっと顔を出す。

そのたびに、

大阪と福岡の距離が、

少しだけ近くなったような気がする。

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