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【相模原】アートラボ再整備、再び頓挫イトーヨーカ堂が辞退 建築費高騰で採算難

 相模原市が進める「アートラボはしもと再整備事業」が再び足踏みを余儀なくされることになった。市は26日、優先交渉権者だったイトーヨーカ堂 から事業辞退の申し出を受け、5月20日付で基本協定を解除したと発表した。建築費高騰などを背景に事業採算性の確保が困難になったことが理由という。【2026年5月26日起稿】

 同事業は、橋本地区の文化拠点「アートラボはしもと」の後継施設整備を目的に、アートを通じた地域コミュニティ形成やにぎわい創出を図る一方、民間活力を活用して市の財政負担軽減を目指すもの。市有地と民間施設を一体活用する「官民合築」による複合施設整備を計画していた。

 イトーヨーカ堂の提案では、「アリオ橋本」の平面駐車場敷地の一部と市有地を活用して増床棟を新設し、その店舗内にアートラボ後継施設を整備する構想だった。24年1月に基本協定を締結し、基本契約締結に向けた事業計画の協議を進めてきた。

 しかし、近年の建設資材価格や人件費の上昇を背景に、事業費が当初想定を上回り、採算確保が難しくなったことから辞退に至った。市は「事業スキームや民間需要の状況を精査し、早期の再整備実現に向けた取り組みを進める」としている。

 同事業を巡っては、22年度の公募型プロポーザルで広告代理業のファジー・アド・オフィスが優先交渉権者に選定され、同年8月に基本協定を締結したが、23年6月に辞退し協定を解除。その後、次点だったイトーヨーカ堂へ優先交渉権が移行していた。2事業者連続で計画が頓挫した形となり、橋本駅周辺の文化拠点再整備の行方に影響を与えそうだ。