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規律なき自由の果てに、私は何をみる。

■情報局はThreads初の削除対応、SNS規制を本格強化。
・最近のニュース、「情報通信省傘下の放送・テレビ・電子情報局は、Threads初の削除対応、SNS規制を本格強化」。
・ベトナム情報通信省傘下の放送・テレビ・電子情報局は「2026年上半期の報告で、SNS『Threads』において違反コンテンツの遮断・削除が初めて実施されたと明らかにした」。2026年上半期には「同局の要請に基づき『Threads』上の違反コンテンツ17件が処理された」。
・Metaの各プラットフォーム(Facebook、Instagram、Messenger、Threads)全体では「63のアカウントやページ、グループとともに、2147件の違反コンテンツの遮断・削除が求められた」。Metaは「2026年5月以降、ベトナムにおいて未成年アカウントの初期設定を非公開とする措置や、AIによる年齢確認、保護者による監視機能の拡充など、青少年保護の仕組みを導入した」。
・これにより「『Threads』上の未検証情報や虚偽情報も他のSNSと同様に違反として処理されることになる」。放送・テレビ・電子情報局のフエン副局長は「オンライン上の有害情報対策が引き続き強化され、成果を上げていると述べた」。

■児童保護措置の導入も進められている。
・越境プラットフォームにおける違反コンテンツの削除要請への対応率は「過去6ヶ月間で94%以上を維持している。TikTokについては、年初から2026年6月初旬までに440アカウント、約11万5000本の動画に関連する音声ファイル10件、違反コンテンツ275件が削除された。処理時間は従来の約24時間から3〜12時間へと短縮された」。
・また「指導者中傷やAI生成の偽コンテンツの監視強化、AI生成コンテンツの識別表示、児童保護措置の導入も進められている」。YouTubeでは「約13000本の違反動画を含む18チャンネルが削除され、視聴回数は約1億6500万回に上る」。さらに「545件の違反コンテンツが削除され、前年同期の2倍以上となった。児童に悪影響を及ぼす不適切コンテンツへの対処も強化された」。
・また「2026年上半期には、ベトナムの偽情報・有害情報処理センターが1287件の通報を受理し、その内訳は有害情報850件、虚偽・不正確情報145件、オンライン金融詐欺58件、偽健康食品7件、オンライン賭博や無許可ゲーム28件などであった」。地方当局から提供された「違反情報も増加し、同局は300件以上を受理、前年同期の約10倍となった」。
・ハノイ市からは「TikTokチャンネル21件、YouTubeおよびTikTok上の動画200本、投稿102件の対応要請があった。同局は、地方によるネット上の情報管理と監視がより主体的に進んでいると評価した」。さらに「郵政・通信、無線周波数、電子取引、情報技術分野における行政違反の処罰を定めた政令174/2026/NĐ-CPが7月1日に施行される。違反コンテンツの削除やアカウント停止に応じない越境プラットフォームに対する制裁が強化され、違法なウェブサイトやアプリへのアクセス遮断などの技術的措置も可能となる」。

■「世界68億人総メディア化」した時代を生きている。
・余談、近年の風景を眺めていると、かつての「四大メディア(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)」が独占していた情報の門番役は、完全にその役割を見直す時代に突入している。今やスマホを持つ世界中の人々は、誰もが世界配信が可能なメディアを手に入れたようなものであり、世界中で約68億人もの人々が何らかのカタチでデジタルに接続されている今日、編集のフィルターがないまま、感情がダイレクトに世界へ放出されるシステム、私はそんな「世界68億人総メディア化」した時代を生きている。
・かつては選ばれたプロフェッショナルだけが発信できた情報が、今はネット環境さえあれば誰でもSNSを通じて世界中に拡散できる。しかし、この便利さの裏側で、「過激」や「過剰」という名の濁流に飲み込まれる。ベトナムのSNS空間でも、他者を傷つける動画や暴力を助長するコンテンツが散見され、それが「怖いもの見たさ」という人間の原始的な心理を刺激し、瞬く間に拡散されていく。
・本来、社会というものは決まりごとが存在しており、たとえ定まっていなくても、言語化されない「暗黙の了解」や「相互のルール」が在るからこそ、その平穏が保たれてきたはずだ。しかし、SNSという無法地帯に近いエリアにおいては、そうした古き良き規律は薄れゆく。今回、当局が『Threads』の投稿削除や越境プラットフォームへの監視強化に踏み切ったニュースを読むと、この規制措置そのものよりも、なぜそこまでしなければならなくなったのか、という「現代の病理」に目がいってしまうーーー過剰な刺激を求め、他者の痛みさえ、消費されるコンテンツへと変換される。本報道から垣間見えるのは、そんな現代人の心や心理を映し出す、歪な鏡のようなものなのかもしれない。規律なき自由の果てに、私は何を見るのか。

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