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環境は人を変え、表情も変化させる。

■住み続けたい都市。
・最近のニュース、「『住み続けたい都市トップ10』、台北が世界1位、ホーチミン2位、シンガポール3位、シドニー4位、ベルリン5位」。
・米国最大の建築設計事務所『ゲンスラー』発表のレポート『City Pulse 2025』は「世界65の都市の住民3万3000人余りを対象に調査を実施し、ホーチミン市の住民の61%が市を離れる可能性について、『低い』または『非常に低い』と回答。これは台北の64%に次ぐ高い割合で、ホーチミン市が世界2位」だった。
・さらに「ホーチミン市の住民の83%が生活の質について、『満足』または『非常に満足』と回答しており、こちらも世界トップクラスの割合となっている」。同レポートは「雇用、治安、物価といった要素が都市に住み続ける決定に及ぼす影響は大きいとしつつも、特に大きな要素は人々の地域に対する愛着や帰属意識だと分析」している。

■超近代的プレッシャー。
・また「シンガポールがホーチミン市の順位を下回ったことについて、『インフラ、治安、経済発展で国際的に高い評価を受けているシンガポールだが、超近代的でプレッシャーのかかる環境下においては、地域への愛着が芽生えづらいのではないか』」と指摘している。
・『人々が住み続けたい都市トップ10』は以下の通りとなっている。
 -1位:台北(台湾)64%
 -2位:ホーチミン市(ベトナム)61%
 -3位:シンガポール59%
 -4位:シドニー(オーストラリア)58%
 -5位:ベルリン(ドイツ)51%
 -6位:モンテレイ(メキシコ)50%
 -7位:ミュンヘン(ドイツ)49%
 -7位:サンパウロ(ブラジル)49%
 -7位:バンクーバー(カナダ)49%
 -8位:ソウル(韓国)47%

■『Economic Disease(エコノミック病)』。
・余談、私は長くベトナムで暮らし働く中、有難い事に韓国、中国、スリランカ、インド、フィリピン、欧米等様々な国のビジネスマンと仕事やプライベートで接する機会を得てきた。そのうちの一人に、長年ベトナムで働くシンガポール人との雑談の中で、彼は「Economic Disease(エコノミック病)」という造語を使っていた事を想い出す。「既に経済成長遂げ、更に発展をし続ける、目まぐるしい日々やプレッシャーが当り前、そのような国で働くと、その内、顔から笑顔が消えていく、私はその現象を『Economic Disease』と呼んでいる」と彼の持論を聞かせてくれた。
・また、日本の旧友がベトナムで暮らす私に、日本から会いに来た時だった。日本を離れてから数年振りの再会、彼は「おまえ、なんだか以前より明るくなったな」と発した言葉を想い出している。人間から笑顔が消える事は決してないだろう、それでも日々の暮らしの中で笑う回数が多いか少ないか、人それぞれの性格、置かれた環境、その時の心理状況や考え方で人生の笑顔の多寡は大きく左右されるだろう。
・日本の満員電車で東南アジア特有の笑顔で、ニコニコしている人がいれば不気味だろう。逆に、東南アジアでエコノミック病のように無表情、もしくは難しい表情をしていれば浮いてしまうだろう。環境が人を変え、表情に変化をもたらす。ここに住んでいくうちに、そんなことをより強く感じ知るようになった。ベトナムホーチミンが2位になる理由、私には分かる気がする。

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