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第6話 初めてのプロの試合

入会して5か月くらい経った頃。

風田さんの試合が決まり、一緒に東京へ行くことになった。

場所は、下北沢の北沢タウンホール。

SHOOTO GYM K'z FACTORY "プロフェッショナル修斗公式戦"
2003年2月6日(木)東京・北沢タウンホール

人生で初めて、生のプロ格闘技を観た。

テレビでは何度か観ていたけど、会場はまったく別物だった。

パンチが当たる音。

歓声。

会場の熱気。

全部が想像以上だった。

そして、風田さんはヒザ蹴りでKO勝ち。

「すげぇ…。」

ただ、それしか言葉が出なかった。

完全にしびれた。


○風田 陣(ピロクテテス新潟) ×南部陽平(シューティングジム横浜)
1R 3'30" TKO (レフェリーストップ:膝蹴り→グラウンドパンチ連打)

あとから聞いた話だけど、プロの試合を初めて観ると、

「レベルが高すぎて、自分には無理だ…。」

と落ち込む人も多いらしい。

でも、当時の僕は違った。

「このリングで試合してみたい。」

そう思った。

今考えると、根拠のない自信はまだ残っていたんだと思う(笑)

もちろん、この時はプロになれるなんて思ってもいない。

まさか自分が、あとで本当にこのリングへ上がることになるなんて、想像もしていなかった。

そうそう。

この大会では、石田光洋選手と朴光哲選手の試合もあった。

試合後、勝った石田選手が会場へTシャツを投げた。

なんと、そのTシャツが偶然僕の目の前へ。

しっかりキャッチした。

今でも家にある。

まだ「TOPS」時代のレアTシャツだ。

たぶん、あの日一番テンションが上がった瞬間は…

風田さんには申し訳ないけど、

Tシャツを取った時だったかもしれない(笑)

つづく

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