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第1話 きっかけ

この物語について

今ではSAI-GYMの代表として、格闘技ジムをやっています。

でも、最初から強かったわけでもありません。

自信があったわけでもない。

むしろ、格闘技を始めた頃はガリガリで、体力もなくて、縄跳びで吐くような人間でした(笑)

そんな僕の人生は、たった一つの小さなきっかけで大きく変わりました。

この物語では、

格闘技を始めた頃のこと。

負け続けた日々。

日本一を目指した時間。

プロになったこと。

そして、SAI-GYMができるまで。

うまくいった話だけではなく、失敗したことや、恥ずかしかったこと、逃げたくなったことも書いていこうと思います。

もし今、

何かを始めたいけど勇気が出ない人。

自分に自信が持てない人。

このままでいいのかなと思っている人。

そんな人に、この物語が少しでも届いたらうれしいです。

人生が変わる瞬間って、ものすごく大きな決断だと思われがちです。

でも僕の場合は、たまたま手に取った一冊の雑誌でした。

物語は、いつも小さな一歩から始まります。

ぜひ、第1話から読んでみてください。


24歳まで、格闘技とはまったく無縁の人生でした。

子どもの頃から夢があったわけでもない。

自分に自信があったわけでもない。

会社を辞めて、昼は資格の勉強。

夜はアルバイト。

一応、将来のことを考えているようで、実際は何をしたいのか自分でもよく分かっていませんでした。

「このままでいいのかな……」

そんなことを考えながら、毎日を過ごしていました。

ある日、何気なく本屋へ立ち寄りました。

そこで、一冊の格闘技雑誌を手に取りました。

その雑誌には、お笑い芸人が格闘技に挑戦している記事が載っていました。

それを見た僕は思いました。

「野球をやっていたし、俺にもできるんじゃないか」

今思えば、格闘技をだいぶ甘く見ています(笑)

野球と格闘技は、ほとんど別物です。

でも当時の僕は、そんなことも分かっていませんでした。

ただ、

「ちょっとやってみたい」

と思いました。

とはいえ、格闘技ジムは少し怖かった。

どんな人がいるのか分からない。

いきなり殴られたらどうしよう。

そんなことを考えながら、なかなか一歩を踏み出せませんでした。

それでも、勇気を出して見学へ行きました。

本当に、ただそれだけです。

強い覚悟があったわけでもない。

プロになりたかったわけでもない。

日本一を目指していたわけでもない。

軽い気持ちでした。

まさか、その一歩が、

全日本アマチュア修斗で日本一になり、

プロ選手になり、

たくさんの仲間と出会い、

自分のジムをつくる未来につながるなんて。

その時の僕には、まったく想像できませんでした。

もし未来の自分が現れて、

「お前、これから日本一になって、プロになって、ジムまでつくるぞ」

と言ってきても、たぶん信じなかったと思います。

むしろ、

「誰ですか?」

と言っていたと思う(笑)

人生は、大きな決断だけで変わるわけではありません。

何気なく手に取った一冊の雑誌。

ちょっと気になって見学へ行ったこと。

その小さな行動が、あとになって人生を大きく変えることがあります。

あの時、もし雑誌を手に取っていなかったら。

もし怖くなって、ジムへ行かなかったら。

今のSAI-GYMは、なかったかもしれません。

僕自身も、まったく違う人生を歩いていたと思います。

だから今、何かを始めようか迷っている人がいたら。

最初から大きな覚悟なんて、なくてもいいと思います。

自信がなくてもいい。

続けられるか分からなくてもいい。

まずは、少しだけ動いてみる。

その一歩が、人生を変える日になるかもしれません。

僕の物語も、

一冊の雑誌と、

ほんの少しの勇気から始まりました。

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