『週刊 ゆきおとこ』 第10号
第 10 号 2025/3/10 刊 ▲ 雪男の記事一覧
― 恋するマリアンヌ
港が見えるカフヱで マリアンヌとランチをする
彼女は裸足だ そして
足首には 今朝引きちぎってきた鎖の足枷がついたまま
彼女がボクの目を覗き込んで 緑色の顔でニッコリと笑う
■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ
~ ニューヨーク (1)
スペース・ポートのシャトルから眺めたジャマイカ湾は
もうほとんどが埋め立てられてしまっていて
何もない灰色のコンクリートの固まりが浮かんでいるだけ
幼いころに 父と遊んだその風景がどんなものだったか
今はもう 記憶にない
ただ 自分が堕ちて来た場所を恨んでもしょうがない
― 植物の種も 人間も 皆
それぞれの場所から運命が始まるのだから
ここから先は
7,166字
¥ 150
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
