『週刊 ゆきおとこ』 第39号
第 39号 2025/9/29 刊 ▲ 雪男の記事一覧
― 太陽がまぶしい
太陽がまぶしい
きょう 仕事を辞めてきた
太陽がまぶしい
光が突然に研ぎ澄まされて わたしを無窮に突き刺す
いままで気が付かなかった その鋭い切先
それに初めて気づいた
わたしの全身は切り刻まれて 血まみれだ
しかし 苦痛なんてどこにもない
はるか昔から
そいつは 当たり前のように切りつけてきて
気づけば 本当はみな 血の池に蠢いている
ひとは そのことを知らないふりをして 安堵しているだけ
ああ 太陽がまぶしい
しかし きょうからは
その剣は わたしの手に握られている
■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ
~ カンザスシティ (1)
さあ 奴隷小屋を飛び出して
あのシュガーヒルズまで行きましょう
チャンスは逃さないで!
さあ 急いで!
自由へのハーモニーが聞こえるでしょ
シュガーヒルズは もうすぐよ
カーラヂヲが エラ・フィッツジェラルドの声で歌う
ハウンドドッグは
セントルイスから 70号線を さらに西へと流されていく
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