『週刊 ゆきおとこ』 第13号
第 13 号 2025/3/31 刊 ▲ 雪男の記事一覧
― ウィルバー 『市民の雀よ』 より
子ども心よ
ノアの箱舟を思い出せ
長時間の狂乱
ノコギリ歯が ぜいぜいと噛む
気まずい鳥たちの声 そして
バシンと
アイツのハンマーが 一日中ひびく
■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ
~ ニューヨーク (4)
翌朝の教会は 早くから騒がしかった
新聞記者らしいのやら
市議会議員だろうか
少々腹が出た連中やらがやってきて
例の修道者と話し込んでいる
どうやら 昨夜の神父は亡くなったらしい
花屋がやってきて
たくさんの白い花を祭壇の横に飾っていた
我々は花屋のところへ行き
もう一輪 供えてくれといってキャッシュを切った
それから まだ準備中の空の祭壇に向かって
黙祷をささげ 神父の安らかなる眠りを祈った
修道者に 一宿のお礼を申しあげて教会を出た
― 扉のところで 緑色の守衛が大きな手を振っていた
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