『週刊 ゆきおとこ』 第56号
第 56号 2026/1/26 刊 ▲ 雪男の記事一覧
― そこは 私のケツだ
ゲーテの杯が
最期には 自信で満たされたように
シュタイナーが
盲目の森に 霊智の聲を聞いたように
世界は 私で出来ている
誰がいったい
私の城に 梯子を架けるというのか
世界の燃えカスに 頬ずりする諸君よ
そこは 私のケツだ
■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ
~ バーストー
ワシントンDCに別れて 3,900km
ロッドマンの何も無い景色には ウンザリだ
車窓に鉄柵がされた
カマリロ精神病院行きの白いバスが 追い越していく
あの中に 一生囲われているほうが 幸せなのかもしれない
ポケットがスッカラカンになった俺は
ラスベガスから引きずり出された
空き缶には用無し てわけ ― 才能と一緒さ
それでもなお 俺は
自分の棺桶くらいは 用意しておいた
最後まで
自分のゴールは はっきりしていた
― それだけが
このまま 岩を枕にして死ぬんだろう オレのほうは
そして
オレの肉体は 昆虫に喰われて
その昆虫は ガラガラヘビの餌になるというわけだ
月は欠けて 月はまた満ちる
「ヘビに注意」 の看板の意味が ようやく分かった
ここから先は
5,721字
¥ 150
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
