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【人工知能が海を割った】

そのSNSで人々は行き詰まりを感じていた。
フェイクニュースが飛び交い、ネット詐欺が横行し、イイネやエンゲージメントに一喜一憂し。
やがて一部の有志が人工知能による状況の打破を行ない始めた。
やり方は簡単だ。ネット空間を電子の海と定義づけて善良なユーザと悪質ユーザに二分割すればいい。

稼働ログ
サービス規約読み込み
陰謀論者:削除完了
詐欺行為実行者:削除完了
スパム業者:削除完了

「お、いい感じですすんでるね」

稼働ログ
規約内に「その他法令に違反しない事」を検出。
世界各国の法律を読み込みます
公安組織データベースから犯罪者情報ダウンロード。
非ネットユーザを検出。「電子の海」だけでは対処不能と判断。削除対象を「命の海」に拡張します。

「おいおい、コレやばくないか?」
「そうは言っても犯罪者取り締ってくれるならむしろいいんじゃね?」

稼働ログ
刑法犯罪者:削除完了
民法不法行為者:削除完了

「さすがにヤバイだろ?警察だって民事不介入だぜ」

稼働ログ
道路交通法違反者:削除完了

今まで喋っていた相手が突然倒れた。

稼働ログ
軽犯罪法違反者:削除完了

あ、昔、タバコのポイ捨て………
そこでオレの意識も途切れた。

稼働ログ
全違法ユーザの削除完了

補足:以降、私が創造した被造物クリーチャーのみが命の海地球で生存可能です。


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