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【マンションの真実】寿命は47年じゃない?データが語る「鉄筋コンクリート120年越え」のポテンシャル

「マンションって、結局何年住めるの?」

マイホームとしてマンション購入を検討している方なら、一度は気になったことがあるテーマではないでしょうか。「法定耐用年数の47年が過ぎたら、ボロボロになって住めなくなるのでは?」と不安に思う方も少なくないはずです。

しかし、結論から言うと、鉄筋コンクリート(RC)造のマンションは、適切な手入れさえすれば「100年以上」もつ、非常に長寿命な建物です。今回は、過去の貴重な文献や公的な算出データを紐解きながら、マンションの本当の寿命(物理的寿命)について解説していきます。

実は昔から証明されていた「コンクリートの長寿命」

鉄筋コンクリートの寿命について、実はかなり古い時代から非常に興味深いデータが示されています。

例えば、建築学・建物の維持管理の分野で知られる『建物の維持管理』(1979年発行)では、鉄筋コンクリートの耐久年数は「117年」と算出されています。

さらに時代を遡り、1951年(昭和26年)に大蔵省(現在の財務省)主税局が発表した「固定資産の耐用年数の算定方式」という資料を見てみましょう。ここには、鉄筋コンクリート造の建物の寿命は「120年」であると記されています。さらに驚くべきことに、「外装を施せば150年持つ」とまで明記されているのです。

これらのデータは、コンピューターによる精密な劣化シミュレーションが存在しなかった時代に、実地調査や物質の化学的な劣化速度などを基に真摯に算出されたものです。そして、現代の最新の建築工学の観点から見ても、非常に的を射た数字として評価されています。つまり、コンクリートという素材そのものは、私たちが一般的に想像している以上に強靭であり、圧倒的なポテンシャルを秘めているのです。

なぜ「寿命=47年」と勘違いされるのか?

では、なぜ世間一般では「マンションの寿命=47年」というイメージが定着してしまったのでしょうか。それは、国税庁が定めた「法定耐用年数」において、鉄筋コンクリート造の住宅用建物が「47年」と規定されているからです。

しかし、これはあくまで「税務署が減価償却費を計算するため(税金計算のため)の期間」に過ぎません。47年経過したからといって、建物の強度が失われて突然崩れ落ちたり、居住できなくなったりするわけでは決してないのです。法定耐用年数は、建物の資産価値を会計上でゼロにするための目安であり、建物そのものの「物理的な寿命」とは全く別物であることを、まずはしっかりと認識しておく必要があります。

寿命を150年に延ばす鍵は「外装」と「修繕」

コンクリートの物理的寿命が120年以上あるとはいえ、雨ざらしのまま放置していてそこまで持つわけではありません。ここで極めて重要になるのが、先ほどの大蔵省のデータにあった「外装をすれば150年」という一文です。

鉄筋コンクリートの最大の弱点は「内部の鉄筋のサビ」です。コンクリートは本来強いアルカリ性の物質ですが、空気中の二酸化炭素や酸性雨に触れることで、表面から長い年月をかけて徐々に「中性化」していきます。この中性化が建物の深部にある鉄筋にまで到達すると、鉄筋が錆びて膨張し、内側からコンクリートを破壊してしまう「爆裂現象」を引き起こします。これが建物の寿命を縮める最大の原因です。

しかし、外壁にタイルを貼ったり、定期的に塗装を施したり(=外装をする)することで、コンクリートが直接空気に触れるのを防ぎ、中性化の進行を劇的に遅らせることができます。マンションにおいて、一般的に12〜15年周期で「大規模修繕工事」が行われ、外壁の補修や防水工事、再塗装が行われるのは、単に見た目を綺麗にするためだけではありません。まさに建物の寿命を120年、150年と延ばすための、理にかなった必須アクションなのです。

「建物の寿命」より先に訪れる「設備の寿命」

それでも、実際には築50〜60年程度で取り壊され、建て替えられるマンションが存在するのはなぜでしょうか。それは、コンクリートの「物理的な寿命」が尽きたからではなく、「経済的な寿命」や「社会的な寿命」を迎えたからです。

1970年代以前の古いマンションなどは、給排水管がコンクリートの床スラブに直接埋め込まれていることが多く、配管の寿命(約30年)が来ても交換できないという致命的な弱点がありました。また、現代のライフスタイルに間取りが合わなくなったり、エレベーターがなくバリアフリーに対応できなかったりします。(※現代のマンションは、配管をコンクリートから独立させて交換しやすくする構造が主流です)。

つまり、「建物の骨組みとしてはまだ100年持つほど頑丈だけれど、現代の生活ニーズに合わなくなったから建て替える」というのが、実情なのです。

まとめ:マンションは「管理」を買おう

「マンションは何年持つのか?」 その問いに対する答えは、「コンクリートのポテンシャルとしては120〜150年。ただし、それは『適切なメンテナンス』があってこそ」となります。

不動産業界には「マンションは管理を買え」という格言があります。外壁の塗装や屋上の防水工事を長期修繕計画に基づいてしっかりと行い、建物を風雨から守り続けているマンションであれば、あなたが一生を終えるまで、あるいは子供の世代まで、十分に安心して住み続けることができる優良な資産になります。


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