不祥事で退会(脱退)増加の日本PTA全国協議会を唯一性・網羅性・規模の3つから考える
2024年、会計不祥事が発覚し逮捕者まででた日本PTA全国協議会(以下、日P)は、ついに内閣府から勧告を受けました。
退会(脱退)する都道府県・政令市PTA連合会(以下、P連)が増えて、存在意義が問われる事態になっています。
🔽 PTA全国組織「日P」に激震 元幹部逮捕で会計管理の甘さ浮き彫り(2024年8月18日)
日Pがこれまでのように優位性を持ち、ポジションを維持するには何が必要か。
いろいろ考えたのですが、「唯一性」「網羅性」「規模」の3つのような気がしています。(他にもあると思います)
その3つを失えば、わざわざ日Pに高い負担金を払ってまで加入する理由が無くなります。
この記事では、「唯一性」「網羅性」「規模」の3つの観点から日Pを考えてみたいと思います。
唯一性の崩壊(全国PTA連絡協議会の登場)
唯一性とは、たった一つの存在のことです。
このポジションで、必要とされていたら、最も価値が高くなります。(必要とされていたらです)
これまで日Pは、PTAの全国的な団体として唯一の存在であり、そのポジションを維持していました。(必要とされていたかは別です)
殿様商売をしてきたわけです。
そこへ、全国PTA連絡協議会の登場。名称に「全国」が付き、PTAが加入できる「全国」の団体が二つになりました。
ライバル店の開店ですw
これにより、日本PTA全国協議会は唯一の存在ではなくなりました。
各地のP連や単位PTA(以下、単P)は、全国組織を選択できるようになりました。(どちらにも属さないP連、単Pもあります)
吹田市PTA協議会のホームページの「関連リンク(リンク切れ)」のページでは、日本PTA全国協議会と、全国PTA連絡協議会の両者のリンクを載せています。
吹田市PTA協議会にとっては、どちらもPTAの全国組織という認識です。日Pだけの時代は終了しました。
※吹田市PTA協議会は、大阪府PTA協議会を退会して、全国PTA連絡協議会に加盟しました。
日本PTA全国協議会に加入するか、全国PTA連絡協議会に加入するか、またはどこにも属さないか。
日本PTA全国協議会の唯一性がなくなり、選択肢が増えることで、選択する側のP協に主導権が移って行きます。
網羅性の崩壊(会員のいない都道府県の発生と増加)
全国組織なのに全国を網羅してなかったら………。
これまでの日Pは、黎明期を除けば、名称の通り全国を網羅していました。それが全国的な団体としての権威やシンボルであったわけです。
その網羅性によって、文科省などへの提言も重要視されていました。
網羅性を失うことは、全国組織としての権威を失うことになります。

どちらの団体も増加中!
良き良き👏…………ん?………
……退会が増加してるし😩
会員のいない都道府県数(2025年4月17日現在)
・日P・・・5
・全P・・・17⇨10(2025年8月現在)
差が5に縮小(2年前は47の差があった)
※全Pは単位PTAでの加入も可能です
このまま行くと、網羅性で逆転される日も遠くないかも🗓️
では、少し話が脇にそれますが、日P退会が増加した流れについて紹介します🙏

トリガーとなった京都市PTA連絡協議会の日P退会提案
「日Pを退会する」
こんなこと、心に思っていても、口に出して言うP連会長はいませんでした。飲んだ席で愚痴に混ぜて言うことはできても🍻
でも、いましたw…
……京都にw…
……堂々とハッキリ言う人がw…
……それも、AbemaTVにまで登場してw…
……「日P退会ー!」って…
……すごーーい😍
結果は退会に至らなかったけど、その会長の行動によって、日P退会の流れができたと思います。
🔽 京都市PTA連絡協、全国組織からの退会否決…政令市初の退会には至らず(2022年5月12日)
東京都小学校PTA協議会(現東京都PTA協議会)による脱退(退会)
京都市PTA連絡協議会会長の提案から、わずか数か月後に東京都小学校PTA協議会が日P退会の決定をしました(退会は2023年度末)🔥
関西から始まった日P退会の流れは、関東で実現していくことになります。※補足1
🔽 東京都小学校PTA協議会が全国組織から退会決定 会費納金を疑問視(2022年7月9日)
2023年度末に都小P、千葉市P、さいたま市Pの3団体が退会、そして、2024年に関東で一気に日P退会が増えます。(千葉県P、埼玉県P、静岡県P、群馬県P、横浜市P、相模原市Pの6団体が退会)
さらに、岡山県Pが2024年度末に解散します。

関東で一気に日P退会が増えたきっかけはさいたま市PTA協議会⇩
🔽 日本PTA全国協議会元参与を逮捕 修繕工事代水増し請求させた疑い(2024年7月17日)
その前に⇩
当時、こんな運営をしてたんです😠
🔽 PTAの「人やお金の動かし方」に猜疑心が募る訳 アゴ足つきの宴会、保険PR、割り当ては適切か(2020年8月14日)
話を戻して、
捜査の舞台は、さいたま市P協から、ついに日Pへ🚨
🔽 背任疑い 日本PTA全国協議会元参与を再逮捕/埼玉県
参与
組織経営において、経営者を補助する立場にある者に対し冠せられる職称である。
そして、さいたま市P協をはじめ、複数のP連が日Pに公開質問状を出します。
さいたま市が……
🔽 さいたま市PTA協議会、全国組織退会へ…公開質問に回答なく「正常なガバナンス機能せず」(2023年12月24日)
これほど大きな不祥事が発生してるのに、会員P連からの公開質問に回答しない日P。
そして
・・・
・・・
・・・

あーあ。
あっちこっちで大噴火🌋
⇩各地のP連が日Pに対して三行半を突き付けることになります。
「ブルータス、お前もか」
千葉市が……
🔽 千葉市PTA連が全国協議会から退会へ 加入会員の低迷で負担大きく(2024年3月12日)
千葉県が……
🔽 千葉県PTA協議会、全国組織を年度末に退会へ…「不透明な会計処理あり苦渋の決断」(2024年7月2日)
岡山県が……
🔽 岡山県PTA連合会が解散へ 「ピラミッド」からの退会、他地域でも(2024年9月3日)
静岡県が……
🔽 全国協議会から退会へ 静岡県PTA連 「正常な活動は困難」(2025年2月14日)
相模原市が……
🔽 市P連全国協議会から退会へ不適切運営などに不信感(2025年3月6日)
埼玉県が……
🔽 埼玉県PTA連、日本PTA協から退会を正式に決定 臨時総会で賛成多数 「PTA活動が各市町村で難しくなっている中、連合会として寄り添えるように検討、協議してきた」(2025年3月22日)
群馬県が……
🔽 群馬県PTA連合会が全国協議会を退会 背任事件などを受け、2024年度末で 他県でも退会の動き(2025年3月28日)
横浜市が……
🔽 横浜市PTA連絡協議会、全国組織を退会「透明性なく、会員に説明できぬ」(2025年4月1日)
栃木県が……
退会ではないけど、栃木県PTA連合会も令和6年度の会費未納で抗議。
🔽 日本PTA全国協議会に対する令和6年度会費納入のご報告
日Pの度重なる赤字決算や人事の問題について、県Pとしては日Pに対して真実の説明や原因の究明、そして今後の対応など真摯なる回答を求めた文書を3回に渡り提出し、回答を求めている状況だったことからの判断でした。
日Pに支払う会費は栃木県内の会員の皆様からお預かりしている大切な会費の中から支出させて頂いていることから、県Pとしては何度も役員会を重ねて慎重に対応を議論してまいりました。

三行半ラッシュ!
あーあ。
三行詩を募集してる日Pに、三行半が集まっちゃった😂
一字違い😂
募集を間違えた😂
日Pの網羅性は、どんどん失われていきました。
あーあ😩
規模の減少(規模の大きなPTA連合会の脱退)
日Pはピラミッドの頂点にあるため、全国のPTA会員数減少やP連や単Pの退会など、変化の影響を一番受けます。
土台が揺れれば、頂点は大揺れになります。
会員数の減少
会員数の減少は、児童・生徒数減少による会員数減少、非加入の増加による会員数減少、P連や単Pの退会による会員数減少などがあります。
P連の退会は、減少の流れにある中での、さらなる減少です。
🔽 PTAの全国組織 会員数が5年間で91万人減少(2024年9月21日)
会員数の多いPTA連合会の退会
今まで、日Pを脱退する可能性があるのは、会員数が少なくて規模が小さいP連で、会員数が多く運営が安定してるP連は日Pを退会するはずがないというのが常識でした。
ところが、千葉県PTA連絡協議会、静岡県PTA連絡協議会、横浜市PTA連絡協議会と、日Pの会員の中で会員数の多さでベスト5に入るP連が3つも脱退しました。
上納金も数百万円規模で、日Pの屋台骨的な存在です。
ベスト5の残りは大阪府PTA協議会と愛知県小中学校PTA連絡協議会です。(ベスト1、2です)
会員規模別の日P退会
・小規模のP連の退会・・・千葉市P、岡山県P、相模原市P、埼玉県P
・中規模のP連の退会・・・都小P、さいたま市P、群馬県P
・大規模のP連の退会・・・千葉県P、静岡県P、横浜市P(どれも会員数ベスト5に入る規模)
すべての規模で退会が始まりました。特に大規模のP連の退会は、日Pの会員数減少に大きく影響します。
日Pの中にも、危機感を抱いてる人がいた
令和4年度、会長に就任した金田氏は、「組織編制」と「10の改革案」を提案しました。
組織編制
組織の透明化を図ることにより、会員全員が組織の一員として取り組めるよう、具体的な運営を進めて行くことを目指します。
10の改革案

④ 組織の透明化・・・三役会や理事会などを透明化する。
⑩ 必要とされる日本PTAを目指す。
組織の透明化によって、一部による運営でなく、会員全員が組織の一員として取り組めるようにしようとしてた。
一部による不透明な運営では、"必要とされなくなる"ことを予見してた。
そして一年後(就任一年を振り返って)
そもそもPTAは 何のためにあるのか?
日本PTAも今までのやり方だけでは対応できない、又は必要とされるPTAにはなり得ないのではないかと考えるようになりました。
今年度は「10の改革案」を提唱し、前に進めるべく努力してまいりました。まだまだ道半ばというのが現状です。多くのPTAの皆様が日本PTAに関心を持ち、本当に変わろうとしてるのかをしっかりと見極めて頂き、そして後押しをしていただくことで、着実に前に進んでいけるものと思っています。
その後、会計の不祥事発覚、そして多数のP連の退会。金田元会長の予見は的中しました🎯
金田会長の解職
🔽 日本PTA全国協議会の会長解職めぐり、新旧会長が同日に会見し応酬(2023年9月7日)
🔽 解職…理由でっち上げ OB支配の日本PTA協、改革したい前会長を処分 事実無根で法的措置か 驚きの数々(2023年9月8日)
🔽 元幹部逮捕など激震続き、PTAの最上位団体「日本PTA全国協議会」の闇(2025年1月10日)
🔽 パワハラ認定の不備認める 日本PTA全国協議会 栃木県出身の元会長が和解(2025年6月16日)
🔽 日本PTA元会長のパワハラ認定は「手続き十分でなかった」和解成立(2025年6月16日)
日Pは訴訟のなかで、当時の日Pハラスメント対策委員会が、金田氏がパワハラの加害者であるという意見を具申したことについて、「適正手続という点から十分なものではなかった」と認めた。女性事務局員の体調面などを考慮し、金田氏側を調査しないままパワハラ行為を認定していたという。
調査をしないでパワハラ認定😱、そして総会で選出された会長を解職😱。
ガバナンス崩壊、総会軽視、会員軽視。
日Pには、うんざり😩
🔽 【日本PTA 全国協議会】金田淳氏との訴訟について(2025年6月16日)
金田淳氏との訴訟について
このたび、宇都宮裁判所より提示された和解案を当会として正式に受け入れ、本日成立しましたので、ここにご報告いたします。

危機感の差
危機感をもって改革の提案をした金田元会長。
以下の記事では、「日本で最も改革が遅れてる」と言ってます。
🔽 PTAは「日本で最も改革が遅れている」 全国協議会は「一度なくなってもしかたない」…とまで言われる理由(2024年12月2日)
現会長の意見も紹介されていますね。
「危機的状況にあるわけではない」
・・・
・・・
えっ?
・・・
・・・
ドコカラドウミテモ、キキテキジョウキョウダヨ
・・・
更に突き詰めて考えてみます💪
捲るぞー💪
会員都道府県・政令市P連は、日Pを支えられるか?
埼玉県PTA連合会のケースから見えるもの

加入率が低い埼玉県PTA連合会。この数年間、加入率が戻ることはありませんでした。
都道府県P連を退会した後、再加入するか?
・岡山県P連 ⇒ 岡山市P協・倉敷市P連(退会 ⇒ 再加入無し)
・愛媛県P連 ⇒ 松山市小中学校P連(退会 ⇒ 再加入無し)
・高知県小中学校P連 ⇒ 高知市小中学校P連(退会 ⇒ 再加入無し)
・奈良県P協 ⇒ 奈良市P連(退会 ⇒ 再加入無し)
・神奈川県P協 ⇒ 横須賀市P協(退会 ⇒ 再加入無し)
都道府県P連から退会した市町村P連が、再加入する可能性はかなり低い(事例を知りません)ことが分かります。
🔽 埼玉県PTA連合会の令和2年度から6年度までの加入状況
埼玉県が行ってる「国公立幼・小・中学校PTA等の実態調査」を基に作成。
白(全単P加入)と黄色(一部の単Pが加入)が減少して行く様子がよく分かります。




そして令和6年度
加入してる市町村PTA連合会がわずかなので、PTA連合会に加入してる単Pがある市町村に色を付けてます。

こ、こ、これが、埼玉県を代表するPTA団体なんだ😩
そしてついに日P退会決定。
おせーよw
階層間の葛藤と対立
日Pのピラミッド構造は、3~4階建て(単P、市町村P、都道府県P、日P)です。
これからは、市町村Pを退会する単P、都道府県Pを退会する市町村P、日Pを退会する都道府県Pなど、階層間で PTA vs PTA のような綱引きが始まります。
運営資源(上納金や会長・役員の出向)の流出を止めようとする流れです。
その中で、最も弱い位置にいるのは一番上の日Pになります。
交渉力の逆転

日Pの退会が増えると、同調圧力のような空気が無くなり、P連側の「退会カード」が最強になってきます。
退会がなかった頃は、同調圧力がそれを封じ込めていました。(京都市P協の退会提案の経緯から推察できます)
退会するP連が複数発生してる状態で、はたして、退会カードを上回る"必要性"が日Pにあるか?
無ければ、退会カードを持ってるP連の方が交渉力が強くなり、交渉力の逆転が起こります。
交渉力の逆転は、様々なところで影響し始めるでしょう。
日Pの会費は10円/児童。その前にプライスリーダーはどっち?

プライスリーダー
寡占的な業界で、業界全体の製品価格の決定に大きく影響を与える業界リーダーのこと。 プライスリーダーは通常、最も大きなシェアや強力な流通チャネルを持ち、製品開発の先頭にも立っている。 こうした力を用い、2番手以下の企業の競争状況を踏まえて価格を決める。
プライスリーダーとは、交渉力が最も強く価格を決定できるリーダー的存在のことです。
「退会カード」を自由に切れるようになった今、プライスリーダーの逆転も起こるでしょう。
日PがP連に対して、プライスリーダーでなくなれば、会費収入は一気に減少します。場合によっては、「0円だったら加入してもいい」と言われるかも。
退会されれば会費はゼロです。日Pは贅沢を言えなくなります。
プライスリーダーは、P連側になるでしょう。
会員数約3割の関東ブロックの会員数減少の影響

日P最大のブロック協議会が関東ブロックです。
令和2年の会員数は全体の約3割もあり、2番目に会員数が多い近畿ブロックと、4番目に多い東海・北陸ブロックを足したくらいの規模があります😱(3番目は九州ブロック)
その巨大な関東ブロックの会員数減少は、日Pの収益の減少だけでなく、各地で開催される全国大会の動員数にも影響します。動員数減少は、大会収益の減少に繋がります。
開催地負担が大きくなれば「大会で退会😉」が起こってくる
日Pの全国大会開催で、開催地の自治体や教委などが補助金を出す場合があります。
現在の日Pは、逮捕者(それも運営の中枢にいた人物)が出て、内閣府から勧告を受けている団体です。その補助金に影響が出る可能性は十分考えられます。
動員数の減少、補助金の減少など、大会開催のハードルが高くなる可能性は大いにあります。また、脱退したP連がすでに存在することで、「そこまでして開催する意義はあるのか?」という、疑問やモチベーション低下も生まれるでしょう。
冗談で言ってた「大会で退会」は、現実になってくる可能性が大いにあります。
運営がますます難しくなる可能性
P連の中には、退会したP連の様子を観察しながら、虎視眈々と退会のチャンスを狙ってるところもあるでしょう。
都小Pが退会して1年間は静かでした。しかし翌年から退会ラッシュが起こりました。
退会したP連は、ある程度の想定や、役員の根回し・共有などができてたと考えていいと思います。
昨今、「上部団体の退会」は、多くのPTA・P連が考えています。水面下で着々と準備を進めてるところもあると考えていいでしょう。
🔽 「大きなPTA」からの脱退続々 分担金増え「加入のメリットは?」(2022年2月23日)
大分県でも大きな動きがあります。
🔽 別府市PTA連合会が県連合会から退会 背任事件など日本協議会の運営体制に懸念(2025年4月11日)
🔽 由布市PTA連合会が本年度末で解散へ 加入減少、13校中10校が保護者会などに移行(2025年4月18日)
前門の虎、後門の狼状態の日P(厳しい外部環境・乏しい内部環境)

都道府県・政令市PTA連合会の退会、全Pの存在感の拡大、会費減少、全国大会の規模縮小、役員・事務局の成り手不足など、外部環境は厳しく、内部環境は乏しくなってきてます。
前門の虎、後門の狼状態と言えます。
てこの原理で日P退会の流れは一気に加速?!

「脱退するP連が出たとはいえわずか10団体。まだ54団体もあるから大丈夫」
そう思う人もいるでしょう。
でも、てこの原理が働くとどうなるか?
2025年4月1日現在、関東ブロックで残っているP連は以下の8団体になりました。(16 ⇒ 8)
・新潟県小中学校PTA連合会
・新潟市小中学校PTA連合会
・茨城県PTA連絡協議会
・栃木県PTA連合会
・神奈川県PTA協議会
・川崎市PTA連絡協議会
・山梨県PTA協議会
・長野県PTA連合会
この数が半分になるとどうなるか。残ったP連の心理は?
退会したP連に続こうと思うかも。あるいは取り残されないか心配になるかも。
そして、もし関東ブロックのすべてのP連が脱退したら……
関東ブロックの存在しない全国団体に加入する意義は?
他のエリアのP連はどう動くか。
残り54団体全部が動かなくても、関東の8団体が動くだけで大きく変わる可能性があります。
いや、その半分の4団体かも。
そのくらいの数の退会なら1年もかかりません。実際2024年度は6団体(千葉県P、埼玉県P、静岡県P、群馬県P、横浜市P、相模原市P)が退会しました。(都小P、千葉市P、さいたま市Pは2023年度末退会、岡山県Pは2024年度末解散)
そう考えると、日Pに残された時間は、最悪の場合で1年かも。
1年間で会員100万人減少・24年度終了時点で600万人を割り込む

ここで会員数の減少を食い止めることができなければ、単純に考えて6年で会員数ゼロになります。
会員数が減れば、1年間の減少数はさらに増える可能性もあります。
ゼロになるまで運営はしないだろうから、6年以内に大きな変化(決断)が起こる可能性があります。
会員数の減少を食い止めることができたら話は別です。
危機感をもって変革しようとした金田元会長の改革プランが意味を持ってくるでしょう。
🔽 PTA全国組織、1年間で会員100万人減…不祥事受け千葉県や横浜市など下部組織が退会(2025年4月19日)
ブロック協議会で情報交換が進む
日Pの下部組織に「ブロック協議会」が各エリアにあります。
中間管理的な位置で、それまで交流と統率の役割として使われてきました。
しかし、P連の退会が増えてきた今、その交流によって情報交換が進むでしょう。
関東ブロックの一連の退会には、皮肉にもブロック協議会の交流が貢献したと思います。
厳しい外部環境、乏しい内部環境

このまま退会するP連が増えれば、運営の難しさは限界に達すると思います。
これからもっと大きな変化が起こりそうですね。
※補足1
「関西から始まった日P退会の流れは、関東で実現していくことになります」
京都市PTA連絡協議会の退会提案が至らなかった理由の一つに、組織の統治構造の影響があると考えています。
関西のP連のいくつかは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の5つの校種別協議会の連合体の形をとってます。

京都市PTA連絡協議会もその統治構造です。
>> 京都市PTA連絡協議会組織図
そのため、役員会よりも5つの校種別協議会を束ねる理事会の方が強くなります。
日Pの退会提案は、小学校・中学校には大事な事でも、それ以外の校種別協議会には無関係で、その数の方が多いわけです。
そして、学校関係者もそれぞれの校種別協議会の中に参加しています。(理事に学校関係者の割合が多くなり、障壁になりがちです)
校種別協議会同士で牽制し合うから、役員会(会長・役員)によるトップダウンの変革は難しさがあります。意に添わなければ多数派工作される可能性もあります。
神戸市PTA協議会も同じ校種別編成です。また、日P退会に挑んだ堺市PTA協議会も、幼稚園、小・中学校、高校の校種別編成です。
>> 堺市PTA協議会組織図
※堺市PTA協議会は、令和7年度末(令和8年3月31日)をもって、公益社団法人日本PTA全国協議会及び大阪府PTA協議会から退会します。
それに対して関東のP連は、すべて小・中学校の地区別編成です。
日P退会を最初にした、東京都小学校PTA協議会(現東京都PTA協議会)は、名称の通り小学校PTAの協議会です。つまり、組織は校種別編成(校種は小学校だけなので)ではありません。
・静岡県PTA連絡協議会・・・小・中学校の地区別編成
・神奈川県PTA協議会・・・小・中学校の地区別編成
・川崎市PTA連絡協議会・・・小・中学校の地区別編成
・横浜市PTA連絡協議会・・・小・中学校の地区別編成
・相模原市PTA連絡協議会・・・小・中学校の地区別編成
・埼玉県PTA連合会・・・小・中学校の地区別編成
・さいたま市PTA協議会・・・小・中学校の地区別編成
・千葉県PTA連絡協議会・・・小・中学校の地区別編成
・千葉市PTA連絡協議会・・・小・中学校の地区別編成
・茨城県PTA連絡協議会・・・小・中学校の地区別編成
・群馬県PTA連合会・・・小・中学校の地区別編成
・栃木県PTA連合会・・・小・中学校の地区別編成
・新潟県小中学校PTA連合会・・・小・中学校の地区別編成
・新潟市小中学校PTA連合会・・・小・中学校の地区別編成
・山梨県PTA協議会・・・小・中学校の地区別編成
・長野県PTA連合会・・・小・中学校の地区別編成
整理すると、
・P連の組織編制には「地区別編成」と「校種別編成」の二つがある。
・校種別編成は、校種間で牽制し合うため、日P退会のような校種が限定される提案は抵抗される可能性がある。
(役員会・理事会に日P退会と無関係の校種がいることで、改革派のシェアが低くなる可能性も)
・関東地区は、地区別編成を採用しているP連が多い。関西地区は、校種別編成を採用してるP連もある。
🔷上部団体からの退会を考えてるP協の会長、役員へ。
😍上部団体の負担を減らしたい!だけど退会は抵抗される。おすすめの方法は?
上部団体の負担を減らしたい。だけど退会は役員会や理事会で抵抗されるから難しい。そんな悩みを持ったP協の会長・役員は多いと思います。
そんなP協に、この記事で紹介した戦術をまとめてみました。
➀吹田市P協が行った、日Pと全Pの両方の紹介(加入)→コスパの良い方へスイッチ(悪い方の退会)
これは、全Pの加入には費用が発生しないので、まず両方を紹介して会員に周知していく。
そして機が熟したら、コスパの悪い方の上部団体を退会する。大切な会員の会費ですからね。
②さいたま市P協などが行った(公開)質問を行う
上納金を納めている会員P協には、知る権利があります。それを使うことで、会員の疑問や不安に応えたりする必要があります。
質問することで、ターンは上部団体に移ります。その結果によっては、負担を減らす口実になる場合もあります。
③上部団体の今後の動向を協議する
PTAは他人のお金だから今が良ければという発想になりがちです。
各地で行われる大会の参加費や宿泊費。ご当地グルメ旅行感覚です。他にも、オンラインの参加費が数千円もしたり😩
そんな発想をやめて、今後の動向をシミュレーションし、それを協議していくことで、今何をすべきかが見えてくると思います。
上部団体の加盟数、会員数や規模、大会動員数などは、昔に比べるとかなりわかるようになりました。この記事でも動向のわかる新聞記事を紹介しています。
他にもありますが、この記事から読める退会の戦術だけ書きました。
抵抗されるから無理だと諦めてたら、大きな流れに乗り遅れますよ。
これから入退会自由が当たり前になれば、PTAの向く方向は、自校と自校の保護者(教師)。つまり「自校ファースト」。
今まで単Pは、自校のことより、遠い他県の大会のために動員されたり、会費を自校と全く関係のない日Pに上納したり・・・。
そんな会に加入しますか?
単Pが自校ファーストになってくるので、間違いなくP協も単Pファーストになります。
もう日Pファーストは終わって、日Pラストです。
単Pファースト、日Pラスト。
その流れに対して、準備をしているか、それとも全く準備をしてないかで差が出るでしょう。
多階層化してた無駄が一気に解消される方向に動きます。埼玉県P連のように。
上部団体の締め付けや持ち上げに応じてる暇なんて無い無い。
P協サバイバル。
まだ加入してるP協だって、虎視眈々と水面下で動いてますよ。
繰り返し言います。
P協サバイバル。そして、PTAサバイバルです。
📢 埼玉県のPTAの非会員数は倍々ゲームで増加中!14,000人を突破!
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