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おとっつぁんのどうでもいい話72 昭和天皇

昭和天皇をはじめて拝したのは中学生のときである。生徒会の役員だったことから、全国植樹祭に参加させられることになったのである

良いお天気だった。磐梯山の中腹が会場で、眼下に望む猪苗代湖がキラキラときれいだった。やがて陛下がはるか遠くにお出ましになった。お手植えに続いて、赤松の苗木5万本が植えられた

会場は天鏡台と名づけられた。陛下の御製が残されている

松苗を 天鏡台に うゑをへて いなはしろ湖を なつかしみ見つ

猪苗代町には昭和天皇と香淳皇后が新婚旅行で滞在された天鏡閣がある。「いなはしろ湖をなつかしみ見つ」とはその意味であろう

ところがなのである。中学生は見てしまったのである。植樹祭に参加した田舎の政治家はニタニタ笑いながら、せっかく植えた苗木を「記念に」と引っこ抜き、家に持って帰るのだった。彼には植樹祭の趣旨・目的など念頭にないのである

昭和天皇の思い出は、不心得な政治家の行為によって、腹立たしいものに一変し、以来、私は政治家嫌いになった

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斎藤吉久 SNS上にさまざまな情報が氾濫し、情報はタダだと勘違いしている方が多い時代に抵抗し、良質な情報を流通させるために奮闘しています。問題意識を共有してくださる方、ご協力くださる方を探しています