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お風呂に入れないことまで伝える必要がありますか?

「先生、こんなことまで伝える必要がありますか?」

障害年金のご相談で、日常生活について詳しくお聞きしていると、このように言われることがあります。

例えば、

「何日もお風呂に入れないことがあります。」

「歯磨きができない日があります。」

「着替えずに、同じ服を何日も着ています。」

ご本人からすれば、

「障害年金とお風呂に何の関係があるの?」

と思われるかもしれません。

でも実は、こうしたことも大切な情報です。

障害年金では「日常生活」を見ています

特に精神疾患や発達障害などの障害年金では、病名だけで障害の程度を判断するわけではありません。

その方が普段の生活の中で、

どの程度、自分自身で生活することができているのか。

ここが非常に重要です。

食事はきちんと取れているか。

身の回りを清潔に保てているか。

お金を適切に管理できているか。

通院や服薬を続けられているか。

人とのコミュニケーションはどうか。

危険を避けて生活できているか。

こうした日常生活の状態も、障害の程度を考えるうえで重要な材料になります。

「入れるけど、入らない」と「入りたいけど、入れない」は違います

ここも大切です。

単に、

「今日は面倒だからお風呂に入らなかった」

という話ではありません。

病気の影響で、

入りたいと思っていても身体が動かない。

お風呂に入るための準備ができない。

何日も入浴できない。

家族から何度も声をかけられて、ようやく入る。

一人暮らしになると、さらに入浴回数が減ってしまう。

こうした状態であれば、日常生活にどの程度の支障があるのかを伝える具体的な情報になります。

ご本人は「普通」だと思っていることがあります

相談をしていて難しいのがここです。

「週に何回くらいお風呂に入りますか?」

とお聞きすると、

「普通です。」

と答えられることがあります。

そこで、

「普通というと、毎日ですか?」

と確認すると、

「いや、週に1回くらいです。」

ということもあります。

ご本人にとって、その生活が長く続いていると、それが「普通」になってしまっていることがあります。

だからこそ、具体的に確認することが大切なのです。

ご家族から初めて分かることもあります

本人は、

「自分でお風呂に入っています。」

と言っていても、ご家族に聞いてみると、

「私が毎回声をかけています。」

「着替えも準備しています。」

「放っておくと何日でも入りません。」

ということがあります。

これは以前の「あるある④」でお伝えした、

「本人より、ご家族の方が病状を説明できることがあります」

にもつながります。

「できている」という結果だけではなく、

誰かの援助や声かけがあって、ようやくできているのか。

そこまで見なければ、本当の日常生活の状態は分かりません。

恥ずかしいことほど、伝えてほしい

お風呂に入れない。

歯を磨けない。

部屋を片付けられない。

同じ服を何日も着てしまう。

こうしたことは、なかなか人には話したくないと思います。

「そんなことまで言いたくありません。」

そのお気持ちもよく分かります。

しかし、障害年金の手続きでは、できていないことを必要以上に良く見せてしまうと、本当の生活状況が伝わらないことがあります。

もちろん、大げさに話す必要はありません。

反対に、悪く見せる必要もありません。

大切なのは、

普段の生活を、そのまま正確に伝えること。

「お風呂に入れないことまで伝える必要がありますか?」

はい。

病気や障害によって清潔保持が難しくなっているのであれば、それも大切な情報の一つです。

障害年金では、診察室での数分間の姿だけでは分からない、普段の日常生活をきちんと伝えることが大切です。

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