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『レモンと殺人鬼』を読みました

なんとなく最近小説を読むことが増えたので、レビューでも書いてみようかと。

『レモンと殺人鬼』★3.2

最近流行りのどんでん返しモノ。
本当に最近この手の、読者を振り回す小説多い気がします(笑)

ということで、そういう『どんでん返しモノ』嫌いではないので本屋さんで冒頭を立ち読みして、何となく読みやすそうだったので購入しました。

文章はすらすらと読み進められる感じで読みやすかったですが、主人公が陰キャなせいか、終始ジメっとした不気味な空気が流れてます(その空気も嫌いではありません、むしろ好きです)。
その理由は後半に分かってはくるのですが、だったらもっと報われて欲しかった…
前半は話の展開が気になり、後半はオチが気になりどんどん読み進めるのですが、結局、う~ん…というのが正直な感想です。
ちょうど見失わない程度の登場人物が出てくるんですが、そのどの人にも感情移入が出来なかったのが残念。
そして、最後が…!!!
正直、最後にもうちょっと分かりやすいハッピーエンドがあれば、私的には★4.2までいけたのに…!っていう、なんとも言葉に窮する最後でした。

これもイヤミスに入るのでしょうか…?

以下、ネタバレです。










端的に言うと、幼少期たんたんと鶏を絞めていた主人公には、もっと幸せになってもらいたかった。と言う感じ。
別に、桐宮とハッピーエンドになってくれとまでは言わないので、せめて、最後にあの守衛室に警察が来て万事収まるとか、そういう展開でも良かったんじゃないかと。
父も母も妹も、彼女を虐げていた人たちがみな善人ではなかった、その人たちがみんな殺されて彼女は救われたんだと言うには、ちょっと歪みすぎてる気がします。
結果、桐宮だけが善人だったのだろうけど、彼が彼女の本性(最後に守衛を惨殺したこと)を知ったとき、彼はどう思うんだろうか。
新たな殺人鬼を産み出しただけのような気がしますし、彼女が虐げる側の味を知った以上、もうまともにはなれない気がします。
彼女には最後までそちら側には行って欲しくなかった。ご都合主義だと言われようとも。それが私の本音です。
もっと言えば、妹も左神を殺しては欲しくなかった。
友人の障がい者の妹と分け隔てなく仲良くする優しい妹でいて欲しかった。と言うと、そもそもの話の軸に関わってくるので、そういう意味では一杯食わされたのかもしれないですが。
カラオケボックスで妹の無実が分かったとき、安心感の涙と見せかけて蔑んだ笑いを溢してた辺りから不気味さが漂っていました。
渚も結局トチ狂ってたし(笑)
最終的に全然関係ないところからさらにトチ狂った左神の父親が出て来てチャンチャンって…私は一体、何を読まされたのだろうか。

あと、タイトルは『レモンと殺人鬼』よりも『レモンとニワトリ』とかの方が姉妹の対比が出来て良かった気がします。

めちゃくちゃに批判してますが、最後の結末以外は概ね良かったと思います。
文章のほの暗い感じは嫌いではないですし。
作者が何を思ってこのエンドにしたのか、残念ながら私の読解力では読み取れず…感性の違いだと思いますが。
『どんでん返し』『二転三転四転五転』が面白かったー!って感じで軽く終わるには、私にはちょっと重たかったです。

次は気分直しに清涼感のあるものを読みたいと思います。


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