【全文無料/16,000字】PJCS直前、なぜ今オーダイルが熱いのか!?最新型オーダイルの解体新書
こんにちは、ゆっぴー(@yuppy681113)と申します!
TCG歴自体は長いですが、ポケカは1年半ほど前に復帰した復帰勢です。
ここ数ヶ月間は東京の仲間と共に、オーダイル構築を研究・検証してきました。
本記事では、PJCSを前にオーダイルデッキの構築変化の過程と、私が現時点でたどり着いた最新のリストを約5ヶ月間オーダイルを擦り続けた「オーダイル廃人」の立場からご紹介します。
最新のブラックボルト・ホワイトフレアを含めた考察となっていますので、ぜひ新環境のデッキ構築の参考にしていただければと思います。
リツイートで全文無料となりますので、「オーダイル廃人」による「オーダイルデッキ考察」に少しでも興味がある方は、是非ご一読ください。
はじめに
CL福岡での躍進とその後
今年1月、京都で開催されたシティリーグでBumpei(ぶんぺい)選手が使用した「オーダイルデッキ」が優勝。その直後のCL福岡でササキヒロム選手が同デッキで見事優勝を果たしたことで、「オーダイルデッキ」は一気に注目を集めました。当初は初見殺し的な印象が強かったオーダイルですが、CL福岡を経て『立ち回りを知らないと負けるデッキ』から『対策札を入れておかないと負けるデッキ』へと認識が変化しました。
しかし環境の変化やメタの進行により、オーダイルの使用率と勝率は徐々に低下していきます。
こっそり強化され続けていたオーダイル
CL福岡以降、環境の第一線からは退いたものの、オーダイルデッキと高いシナジーをもつカードが続々と登場しました。
【熱風のアリーナ】
シェイミ(特性: はなのカーテン)

シェイミの登場により、
・サイドを2枚同時に取られてからのスタートがなくなった
・「ぎゃくふんしゃ」で確実にうら呼び要求を押し付けることが可能になった
といった大きな強化を獲得しました。
オーダイルは相手にサイドを先行させたいデッキである性質上、基本的に相手がサイドを取り始めるまで自分は動き出しません。シェイミが登場するまでは「げきりゅうポンプ」や「ひだるまキャノン」に対してサイドを2枚先行されることは許容せざるを得ませんでした。しかし、熱風のアリーナ以降は《特性:カースドボム》を除いて、ポケモンを複数体気絶されてからスタートすることがなくなったことでカウンター状態を作りやすくなりました。
【ジムプロモ第10弾】
コダック(特性: しめりけ)

苦手としていた「特性:カースドボム」に対し、1枚で対抗できる強力なカード。
今まで《ミロカロスex》や《スボミー》で必死に誤魔化していた「カースドボム」をケアする必要がなくなりました。
これにより、《リザードンex》や《ドラパルトex》などの対面における相性が大幅に改善しました。
【特性しめりけによる恩恵】
・デッキを圧迫していた 2-2 の《ミロカロスex》ラインに別のカードを入れることが可能に
・《ごっつあんプリファイ》以外でサイドを複数枚取得されなくなったことで、盤面を構築する時間的猶予が増えた
・《ミミッキュ》が「カースドボム」で突破されなくなる(実質「ぎゃくふんしゃ」の強化)
【ロケット団の栄光】
ロケット団のラムダ (サポート)

オーダイルのような「コントロールデッキ」において、確定サーチサポートは安定感を担保する上で非常に重要です。
ロケット団の栄光までは、汎用サーチサポートは《ペパー》しかありませんでしたが、《ロケット団のラムダ》の登場により最強サポートである《ペパー》と張り合えるカードが登場しました。
オーダイルデッキにおける「ラムダの強さ」や「ペパーとの差別化」に関しては【最新型の変更点】の章で詳しく解説するため、ここでは紹介のみにとどめます。
【ホワイトフレア】
トウコ(サポート)

オーダイルデッキは相手が攻撃してくるまで、「オーダイルラインを進化する」「エネルギー手貼りする」の2つができれば1ターンの動きとしては基本的に申し分ないです。それを1枚で可能にしてくれる唯一無二のカードが《トウコ》です。特に最初のターンは《ペパー》から入る関係上、後攻2ターン目に《ペパー》が手札にない場合が多く、《トウコ》をそこで使えると展開が非常に安定します。
今回は《偉大な大樹》型であるため、後に紹介するデッキリストでは不採用ですが、別構築では十分採用価値のあるカードです。
※あまり知られていませんが、《トウコ》と効果が類似している《アオキの手際》も採用するとオーダイルデッキでは非常に強力です。
現環境下でのオーダイルの立ち位置
ここからはPJCS2025のカードプール環境でのオーダイルの立ち位置に関して触れていきます。
オーダイルデッキは明確な有利・不利が比較的少ないデッキです。そのため、『環境デッキへの有利不利』という観点よりかは、最近の環境の変化でオーダイルデッキにとって『追い風となっている点』と『向かい風になっている点』という2点で分析していきます。
【追い風】
・序盤のゲームスピードの鈍化
・入れかえ札の減少
・ゲノセクトexの登場
【向かい風】
・ダメカンコントロールへの対策の増加
・テツイサハの流行
・シビビラスの登場
【オーダイルへの追い風】
①ゲームスピードの鈍化
まず1番の大きいと感じているのは序盤のゲームスピード(サイドを取り始めるまでの速さ)が落ちている点だと思います。一番分かりやすい例はタケルライコデッキのシステムの複雑化でしょう。《カウンターキャッチャー》や《キチキギス》などの逆転をしやすいカードの増加により、今のポケモンカードはサイドを早い段階から取るメリットが以前より小さくなっています。そのため、スピードよりもデッキとしての柔軟性がデッキを構築するうえで重要視されるようになりました。これにより、必然的にポケモンカード全体で序盤のスピード感が落ちている(慎重になっている)傾向にあるため、オーダイルのような盤面の形成に時間が必要なデッキにも以前より猶予が与えらるようになりました。
②入れ替え札の採用減少
これはメタの推移に関しての話になってはしまいますが、オーダイルが最も流行していた時期と比較すると明らかにオーダイルへのガード(入れかえ札の採用枚数)が下がっています。《ふうせん》の登場により、ポケモン入れ替えが標準搭載されていた《サーフゴーex》デッキからも入れかえ札が抜かれている点は大きな追い風です。
③ゲノセクトexの登場
以前の《ブリジュラスex》デッキや《サーフゴーex》デッキ対面では「かじりつく」が可能なポケモンが盤面にいませんでした。そのため、《ミミッキュ》を押し付ける展開しか取れるプランがなく、《ハッサム》などで突破されてしまうと非常に厳しい展開を強いられていました。しかし、ブラックボルトで登場した《ゲノセクトex》がブリジュラスやサーフゴーのデッキに組み込まれたことにより「かじりつく」を使えるポケモンが登場しました。《キチキギスex》や《ラティアスex》と違い、《ゲノセクトex》は出すことを前提としてデッキが構築されているため、ほとんどの場合お相手はゲノセクトexを場に出してくれます。
【オーダイルへの向かい風】
①ダメカンコントロールへの対策の増加
ここ最近の1番大きな環境変化と言えば間違いなく《オーロンゲex》デッキの台頭でしょう。この環境の変化に合わせてどのデッキもダメカンを貯蓄してくる相手に対して対策をするようになりました。例えば《ピクニックバスケット》の採用や《マシマシラ》の採用枚数の増加などです。オーダイルデッキはデッキコンセプトがオーロンゲデッキに似ているため、オーロンゲ対策として採用されているカードが、オーダイルデッキにも刺さってしまっている場合が多いです。
②テツノイサハex採用の増加
環境上位の《オーロンゲex》や《リザードンex》に対して弱点をつける点から、タケルライコやテラスタルバレットに《テツノイサハex》が組み込まれるようになりました。「特性:ラピッドバーニャ」で「かじりつく」を解除可能なため、テツノイサハexの採用増加はオーダイルにとって好ましくはありません。ただ、テツノイサハの採用によりタケルライコデッキから《フトゥー》の採用率減少が見られる点はポジティブではあります。
③シビビールの登場
オーダイルデッキは比較的有利不利の少ないデッキではありますが、バチュルバレットに対して不利だと認めざるを得ません。主な理由は雷が弱点である点と《ごっつぁんプリファイ》です。ブラックボルトに収録された《シビビール》により、《ミライドンex》を主軸とした雷系統のデッキが増加傾向にある点はオーダイルにとっては向かい風であると言えるでしょう。
次にここでの分析をもとにPJCS2025環境下のオーダイルの最新構築リストを紹介します。
PJCS環境の最新オーダイル

5ヶ月間オーダイルを使用し続けた「オーダイル廃人」がおすすめする現在の結論構築です。
4ヶ月前のCL福岡の優勝リストと比べると、各カードの採用枚数やサポート枠、ACE SPEC枠が変化しています。特に大きな変更点が3つありますので、その3つをまずピックアップして解説します。
新型の注目変更点3つ
① ACE SPEC枠(偉大な大樹)

現環境ではACE SPEC枠は《偉大な大樹》ほぼ一択であると考えます。
理由は単純に《偉大な大樹》の方が《プレシャスキャリー》よりも書いてあることが強力だからです。
【偉大な大樹のメリット】
①オーダイルを立てるハードルが下がる
②デッキのスピードが上がる
③グッズロックに強い
④1ターン目に好きなポケモンに手貼りできる
メリット①
オーダイルデッキは山札を能動的に引くことができないため、2進化を立てるハードルが非常に高くなっています。しかし、《偉大な大樹》1枚でその問題を解決することができるため、他の2進化デッキと比べて《偉大な大樹》から受ける恩恵は大きいと言えます。
メリット②
オーダイルデッキではジーランスの「特性:きおくにもぐる」を強く使うために、《オーダイル》を進化させる際に《ふしぎなあめ》をなるべく使用したくありません。しかし、《ふしぎなあめ》を使わない場合、どうしても環境上位のデッキと比べてデッキスピードが落ちてしまいます。そこで《偉大な大樹》があれば、ふしぎなあめを使用することなく、スピード感をもってオーダイルを立てることができます。
メリット③
現在の環境ではグッズロックをされた際の回答を持ち合わせていないデッキは決して強い構築であるとは言えません。《プレシャスキャリー》は後攻1ターン目に打てなければグッズロック下で捨て札となってしまいますが、《偉大な大樹》はそこを掻い潜ることができる点が非常に強力です。
メリット④
また細かいことにはなってしまいますが、《エヴォリューション》でスタートするプレシャスキャリー型は1ターン目にバトル場に手貼りをする必要がありますが、偉大な大樹型では1ターン目から好きなポケモンにエネルギーをつけることができます。オーダイルデッキにおいて貴重な手貼り権をエヴォリューションに割いてしまうのは勿体ないと感じることが多いため、その点で《偉大な大樹》は優れていると言えます。
このように《偉大な大樹》はオーダイルデッキと強力なシナジーがあります。実際最初期のオーダイルデッキ(ぶんぺいさん作)も偉大な大樹が採用されていました。
ではなぜオーダイルのACE SPEC枠は《プレシャスキャリー》になったのでしょうか?CL福岡でプレシャスキャリー型が優勝した当時を振り返ると3つの理由が見えてきます。
【プレシャスキャリー採用の理由(CL福岡環境)】
①ベンチバリアがなく後攻1ターン目にポケモンを複数体並べる必要があったこと
②偉大な大樹では最も相性の悪いヨノワールを育ててしまうこと
③プレシャスキャリーの方がペパーでサーチできるためデッキとしての再現性が高かったこと
当時、主に①と②の採用理由から私自身も長らくプレシャスキャリー型を使用していました。しかし、熱風のアリーナで《シェイミ》が登場し、①の採用理由が消えました。その数ヶ月後には《コダック》が登場したことにより②の採用理由も完全になくなりました。この時点で流石に《プレシャスキャリー》の採用理由がほぼ消えたため、《偉大な大樹》型の方が明らかに優れていると確信しました。
採用理由③の《ペパー》との相性という点のみは心残りではありますが、《アクロマの実験》や《ロケット団のラムダ》と組み合わせることで多少誤魔化すことが可能なため、理由③は妥協してもよいと考えました。
しかし、6月6日に発売された最新弾「ホワイトフレア」で《ツールスクラッパー》が再録されたことで、この採用理由③も自分の中で完全に消え去りました。理由はオーダイルデッキにおける「ポケモンのどうぐ」の弱体化により、ペパーを採用する価値が低下したことです。これに関しては次の「ラムダの4枚採用」のセクションで詳しく解説します。
② ペパー4枚 → ラムダ4枚

オーダイルデッキは今日まで多くの人に使用・研究されましたが《ペパー》4枚、《ナンジャモ》4枚のサポート枠は不動の枠として長い間コテ入れされることはありませんでした。しかし、ロケット団の栄光で《ロケット団のラムダ》という《ペパー》に類似したサーチサポートが登場し、《ペパー》の枠を《ラムダ》に変更するアイデアが頭をよぎりました。
ここで《ペパー》と《ラムダ》の差別化ポイントをまとめます。
ペパーの優れている点
・1枚で2枚のカード(グッズ+どうぐ)をサーチできる
ラムダの優れている点
・サポート・スタジアムもサーチできる
ポケモンカードにおいて1枚のカードが2枚になるのは非常に強力な効果であると言えます。その点、《ペパー》は無類の強カードではあることは間違いなのですが、オーダイルデッキにおいてACE SPECがスタジアム(偉大な大樹)である点や、《ラムダ》の方が「むずむずかふん」に強い点を考えると、ペパーの代わりにラムダでも良いと考えていました。
ペパー4枚+ラムダ2枚やペパー3枚+ラムダ3枚などのリストも試しましたが、なるべく運要素排除したかったため、サーチサポートは4枚に絞ることでデッキの再現性を高めたいと考えていました。結局ロケット団の栄光環境では《ペパー4枚構築》と《ラムダ4枚構築》を行ったり来たりしていました。
しかし、最新弾のホワイトフレアに再録された《ツールスクラッパー》の登場で、私の中での《ペパー》と《ラムダ》論争は終焉を迎えました。
オーダイルデッキの「ポケモンのどうぐ」枠は主に《ゴージャスマント》と《ふうせん》になりますが、タケルライコのジャミングタワー採用やツールスクラッパーの登場により《ゴージャスマント》が突破されやすくなりました。また、対面によっては《ゴージャスマント》を一度も使わないことがあることや「ぎゃくふんしゃ」で最悪ベンチと入れ替われることから、《ゴージャスマント》と《ふうせん》の価値は以前と比べて間違いなく低下しました。
加えて《ツールスクラッパー》を警戒して《ゴージャスマント》の採用枚数を増やす場合、《ゴージャスマント》を素引きできる確率が上がることから《ペパー》の「ポケモンのどうぐをサーチできる効果」の価値が自然と低下しました。
このようにオーダイルデッキにおける「ポケモンのどうぐの価値」が低下したことで、結果的に自分の中で現環境は《ラムダ》の4枚採用の方が強いという結論に至りました。
③ ボスの指令の採用

オーダイルに対しての立ち回り熟知している「実力者」に対して、オーダイルデッキを使用して勝ち続けるために必要なカードです。
《ボスの指令》の採用が見られるデッキレシピはこれまでもいくつか存在しましたが、《コダック》の登場以前と登場後ではボスの採用理由は全く異なるため、変更点③として紹介させていただきます。
オーダイルデッキは基本的に自分から動き出す必要性はありませんが、《コダック》が登場する以前はカースドボムが組み込まれているデッキに対して、《ヨノワール》を完成させる猶予を与えないために自分から動き出す必要がありました。そのための裏呼びとして《ボスの指令》が採用されていました。(ミロカロスexなどとも相性が良かった)
しかし、コダックの「特性:しめりけ」でボムへの対策が可能になって以降は、自分から能動的に動き出す必要性が下がり、それに合わせて自然と《ボスの指令》の採用も減っていきました。
しかし、オーダイルと同系統の《オーロンゲex》や《ユキメノコ》・《マシマシラ》デッキが流行したことやオーダイルへの立ち回りを熟知したプレイヤーに対して抗う手段がないことなどが課題だと感じていました。これはCL福岡環境ではなかった問題だと思います。
そこでサイドが同数の状態でも自分からゲームを動き出させる手段が必要であると感じていましたが、《ボスの指令》のピン刺しは山札を掘り進める手段のないオーダイルデッキにおいて再現性がないとも思っていました。
しかし、ロケット団の栄光で《ロケット団のラムダ》が登場し、1ターンはかかってしまうものの、ピン刺しの《ボスの指令》を確定サーチする手段がオーダイルデッキにも与えられました。
このボスの指令を構築に入れられるようになったことで、サイド同数の状態からでも無理やり「かじりつく」ことが可能になり、グッズロックやサイドコントロールでカウンターキャッチャーを使わせてもらえないプレイングに対しても一定の勝率を出せるようになりました。
特に環境で暴れているオーロンゲに対しては序盤に《マシマシラ》や《オーロンゲex》ラインに「かじりつく」ことで、相手はかじりついた《ワニノコ》をきぜつさせるを得ず、サイドを1枚取らせた状態からゲームがスタートできるようになりました。これにより相手の《カウンターキャッチャー》を封じながら、自分は《カウンターキャッチャー》を使えるゲーム展開が可能になります。
各採用カードと枚数の解説
【採用カード】
オーダイルライン4-3-3
オーダイルラインで議論されるのは《ワニノコ》を3枚入れるか4枚入れるかだと思います。
①《ワニノコ》が2枚サイド落ちした際、ゲーム展開が一気に厳しくなること
②キャリー型ではないため、自引きするメリットが大きいこと
③「エンジェルライト」や「げきりゅうポンプ」に対して3体出す場合があること
以上の3点で、《ワニノコ》は4枚採用の方が強いと感じています。
《なかよしポフィン》を2枚入れるなら、その枠を1枚《ワニノコ》にするのがおすすめです。
マシマシラ3枚
基本は2体しか使用しないため、サイド落ちを考慮して3枚です。
ジーランス2枚
2枚採用です。
①サイド落ちした際にオーダイルというデッキコンセプトが崩れること
②ジーランスが気絶された次のターンの返しに、サポ枠である《スイレンのお世話》や貴重な《夜タンカ》を使用したくないこと
③ジーランスはサイドを進めるためのカードであるため、サイド落ちすると回収する難易度が他のカードと比べて高いこと
この3つが主な理由です。
ミミッキュ1枚
長らく2枚入れていました。
しかし、
①環境的にミミッキュが突破されやすい
②対面によっては1枚も使わないことがあること
③2枚必要なタイミングがテツノツツミをケアする時しかないこと
これらの理由から1枚の採用です。
《ミミッキュ》は《ジーランス》と同じくデッキコンセプトを成り立たせるためのキーカードです。ただ《ミミッキュ》は「サイドを取るため」のカードではなく、「サイドを取らせないため」のカードであることが、《ジーランス》が2枚採用で《ミミッキュ》が1枚採用である最大の理由です。
シェイミ1枚
サーナイトexデッキやタケルライコに対して使用するカードです。サイドを1枚しか取られないという「非exデッキ」の最大の強みを維持するために必須であると考えます。前述した通り《ぎゃくふんしゃ》との相性も良いです。
コダック1枚
天敵であった「カースドボム」を封じてくれる最高の1枚です。使うか使わないか分からないのに4枚もデッキ枠を占めていた《ミロカロスex》から解放させてくれました。
ポケギア4枚
「ポケギアでポケギアを引いたら無駄なのでは?」と3枚にしたこともありましたが、間違いなく4枚の方が使用感はいいです。何も考えず4枚入れることをおすすめします。
カウンターキャッチャー4枚
3枚のデッキレシピもありますが、4枚採用です。
①苦手とする早いデッキ(ex. 雷バレットやライコ)に対して序盤で素引きしたいため
②ライコのいれかえ札の最大数がおよそ3回〜4回(テツノイサハ、プライムキャッチャー、フトゥー、ともだち手帳フトゥー)であるため
③リソース管理が簡単になるため
特に新環境で「雷デッキ」が増加傾向にあるため、理由①の重要度は日に日に増しているように感じます。《ナンジャモ》などから現物が引けないと相手のスピード感についていけないシチュエーションが多いため、再現性の観点からも4枚がおすすめです。
ポフィン、ハイパーボール、大地の器、夜のタンカ 各1枚
ラムダを強く使うための4枚です。
ヒーローマント3枚
既存のレシピから1枚増やして3枚の採用です。
①《ツールスクラッパー》の登場により剥がされる可能性があること
②《ヒーローマント》の枚数を増やし素引きする確率を高めることで、《ラムダ》が唯一《ペパー》に劣る「ポケモンのどうぐ」を同時に持ってこられない点をカバーできること
③《オーロンゲex》デッキに対して3枚使用すること
以上の3点から3枚採用です。
ロケット団のラムダ4枚
以前のペパーの枠です。詳しい理由は前述したので割愛させていただきます。
ナンジャモ4枚
積極的にサイドを進めていくデッキではないため、序盤から終盤までデッキを回すために使用します。文句なしの4枚採用です。
博士の研究4枚
山札を掘り進める特性を持っているポケモンが入っていないこのデッキではサポートが使えないと動きが完全に止まってしまいます。そのため、安定感を重視するなら《ラムダ》と《ナンジャモ》に加えて「縦引きできるサポート」がもう4枚は必要だと考えています(縦引きサポートは次のサポートも同時に手札に加えられるためです)。
《博士の研究》は手札にあるカードをトラッシュしてしまうため、好んで入れない方も多いカードです。私も《アイリスの闘志》や《マツバの確信》で代用していた時期もありました。しかし、《博士の研究》と「その他のサポート」では一度に引ける枚数が3枚違うと仮定すると、1試合で6枚〜9枚引ける枚数に差ができます(1試合に2〜3回博士を使用すると仮定)。CLでは1日に8試合行うわけですから、《博士の研究》を採用するか、《アイリス》or《マツバ》を採用するかでは1日が終わる頃には引く枚数に約48枚の差が出る計算になります。
そのため、長い目で《博士の研究》を採用することを推奨しています。
スイレンのお世話2枚
序盤は使用しませんが、終盤には最強カードに変身するため2枚の採用です。相当なロングゲームにならない限り、基本1試合に1枚しか使わないため3枚は過剰かなと思います。
ボスの指令1枚
現環境でオーダイルが勝ち続けるために重要な1枚です。主に環境トップのオーロンゲに強く使うことを想定しています。詳しい解説は前述したので割愛させていただきます。
ボウルタウン3枚
「ルールを持たないポケモン」のみで構成されているオーダイルデッキでは盤面構築と復帰の両方で活躍してくれます。そのため、常に出しておきたいスタジアムの一つです。キャリー型であれば2枚で十分ですが、大樹型では盤面を作るために数ターン続けて使用したいため、相手にスタジアムを貼り替えられた際に再びボウルタウンを貼る必要があります。3枚採用することで1枚サイド落ちしても、その貼り替える動きが可能になるため、デッキの再現性の観点から3枚採用したいです。
偉大な大樹1枚
前述したので割愛させていただきます。
ルミナスエネルギー4枚、水エネルギー2枚、悪エネルギー2枚
エネルギーは合わせて8枚です。
合計9枚の構築が主流ですが、8枚+大地の器で理論値的には初手でエネルギーは1枚引けるため、エネルギーは合計8枚で十分です。また、オーダイルは基本的に手貼りしかエネルギーの使用用途がないです。エネルギーの枚数を最小限に抑えることで、エネルギーが過剰に手札に来る確率を下げ、「デッキの安定性」を上げることができます。
エネルギーの構成ですが、5ヶ月間オーダイルを回し続け《ルミナスエネルギー》の4枚採用が一番強いことに気付きました。《ルミナスエネルギー》の枚数を増やすことで、常に《マシマシラ》と《ワニノコ》の両方にエネルギーを加速する選択肢が生まれ、貴重な手貼り権を強く使うことができます。特に、様々なデッキタイプが混在する現環境で勝ち続けるためには「デッキとしての柔軟性」が重要です。例えば、ダメカンの投げ合いが発生する対面(オーロンゲ、ドラパルト、サーナイト .etc)では、序盤に《マシマシラ》にエネルギーを貼り出来るか否かで勝敗が大きく変わってきます。一方で、アグロデッキ(ライコ、ミライドン、ブリジュラス .etc)に対しては毎ターン《ワニノコ》に手貼りしなければスピード感についていくことができません。このような「様々な対面」が想定される現環境だからこそ、オーダイルデッキにおける《ルミナスエネルギー》の価値は上がっていると考えます。デメリットとしては「おおなみ」が打ちにくくなること、「アカマツ」が採用しにくくなること、「リソース管理」が難しくなることなどが挙げられます。しかし、どれもプレイヤースキルで誤魔化すことのできるデメリットであるため、ルミナスを多投するメリットの方が大きいと考えています。
※参考までに私がリソース管理で気にしていることを一部記載します(飛ばして頂いて大丈夫です)
・博士で巻き込むエネルギーは基本エネルギーになるように逆算する
・きぜつさせられる可能性の高そうなポケモンにはルミナスは極力つけない
・水エネルギー管理の方がシビアであるため、マシマシラにルミナスをつけすぎない
などです…
最後になりましたが、基本水エネルギー・基本悪エネルギーはサイド落ちを考慮しての2枚づつの採用になっています。1枚山札にあれば《夜のタンカ》と《スイレン》で最悪使い回せるためです。
【不採用カード】(いれかえ候補)
スボミー
コダックが登場するまではヨノワールが完成するのを遅らせるために使用していました。しかし、
①不用意にゲーム展開が長引いてしまい時間管理がシビアになること
②スボミーをバトル場に出すために手貼り権(又はふうせん)を使用してしまうこと
③ボスの指令でスボミーが無視されて1枚目のサイドを取られた場合に用済みのスボミーが貴重なベンチ枠を一つ埋めてしまうこと
④最近あらゆるデッキに採用されているマシマシラの「アドレナブレイン」でサイドを簡単に1枚献上してしまうこと
などの理由から不採用となりました。
ピィ
オーダイルで度々起こる「手札事故」を抑制できる点は強く、デッキの安定感を保証してくれます。1枚あるとタケルライコなどのスピードの速い相手に戦いやすくもなります。まだ採用するのがメジャーとなっていませんが、本当に強いので1度使用感を確認してほしい1枚です。(先日行われたくらぽんカップでも入賞したデッキに採用されていました)
ただ、主にスボミーと同様の理由で今回は不採用です。また、手札事故に関してはデッキの構築(サポート枠の調整)を工夫することでも対策可能なため、必須ではないと思い泣く泣く抜きました。
イワパレス
ミミッキュの強化版であり、「ぎゃくふんしゃ」で押し付けると強い一枚。《ふうせん》の再録により、逃げることも容易となったため、確実に強化をもらっていると思います。ただ、現在はイワパレスを突破可能なデッキが環境で多いため、わざわざイワパレスに構築を寄せなければいけないコストを考えるとマントミミッキュで良いかなとなりました。
ブルンゲルex
「ぎゃくふんしゃ」でバトル場に出すことで「グッズロック」&「どうぐロック」が叶う一枚。新弾に入ってから1番に試しましたが、個人的にはブルンゲルに進化させる労力をオーダイルに回した方が強いと感じた。また、ふうせんをつけても逃げエネが必要なことや、わざの「パワープレス」に2エネ必要な点が、エネルギー加速手段を持ち合わせていないオーダルデッキには少し重い印象を受けました。「ポケモンのどうぐ」に強く依存するデッキが環境に現れたら採用を考えるかもしれません。
ベラカス
「ファントムダイブ」「エンジェルライト」「ベンチ狙撃」の全てを1枚でケアできる強カードです。以前はカースドボムで簡単に突破されてしまいましたが、コダックの登場で間違いなく強化されたカードの一つだと思います。エヴォリューション型の場合は環境によっては採用を検討するカードです。
ともだちてちょう
終盤のナンジャモの再現性を高めるためや手札干渉に強くなる点から採用していた時期がありました。デッキパワーをあげてくれるカードではありますが、直接システムと関係のないカードであるため枠の優先順位の関係で今回は不採用です。
ふうせん
「ラムダ4枚採用」のセクションでも軽く触れましたが、「ぎゃくふんしゃ」
でベンチと入れかわれることから必要なシーンが限られているため不採用となりました。アタッカーがオーダイル(ワニノコ)しかいない関係上、バトル場には基本オーダイル(ワニノコ・アリゲイツ)を出すため、逃げエネ0のポケモンがベンチにいることのメリットが他のデッキと比べて低いという理由もあります。
クレッフィ
相手のマシマシラ対策として検討した1枚。「ぎゃくふんしゃ」でクレッフィを押しつければ、相手の「アドレナブレイン」を封じながら自分は「アドレナブレイン」を使用できる状態を作ることができます。しかし、基本クレッフィは次のターンに倒されてしまうため、その状態が作れるのが1ターン限りしか続かないこと。そして、それがクレッフィを準備する手間と見合っていないと感じ今回は不採用となりました。
ペパー
上記で詳しく書いたため割愛。
アカマツ
エネルギー加速手段を持ち合わせていないオーダイルデッキの弱点をカバーしてくれるカード。間違いなくオーダイルデッキとのシナジーは高いです。しかし、使うタイミングが限られていることや欲しいタイミングで基本的に手札にないこと、使い時を逃すと腐り札となってしまうため、再現性の観点から今回は不採用となりました。ポケカのデッキ上限が61枚になったら採用します。
アクロマの実験
《偉大な大樹》との相性は抜群ですが、アカマツと似たような理由で不採用です。「スタジアム」と「エネルギー」を同時に持ってきたいタイミング以外ではあまり必要ないからです。アクロマの実験よりも《ラムダ》や《ペパー》の方が試合を通して万能であるため採用を見送りました。
アオキの手際
「手札を全てトラッシュ」というデメリットにばかり目が行きがちですが、山札を特性で引けないオーダイルデッキにとって「ワニノコの進化」+「必要なエネルギータイプのサーチ」+「次のターンの行動保証」を1枚で叶えてくれる神性能をしています。カウンターキャッチャーを持ってこられない点以外は《ラムダ》や《ペパー》よりも勝っているため、あまり知られていませんが《アオキの手際》を4枚採用している型も実はあったりもします。私も「かじりつく」の刺さりが悪かった時期は「ぎゃくふんしゃ」を強く使う構築にしていたため、《ペパー》と《博士の研究》の枠に《アオキの手際》を3枚入れていました。
現環境では「カウンターキャッチャー」+「かじりつく」の通りが良いため、カウキャをサーチできる《ラムダ》や《ペパー》を優先し不採用です。
トウコ
前述したため割愛。
学習装置
エネルギー管理を簡単にしてくれる1枚。基本的にエネルギーがついていない方のワニノコ(オーダイル)に貼ります。引いたら取り敢えずワニノコ(オーダイル)につけておけば良いので、雑に強い点もポイントが高いです。デメリットは「ゴージャスマントを後付けできなくなる点」と「リバーサルエネルギーとのシナジーが無い点」です。今回はペパーが不採用なのとツールスクラッパーの登場で個人的に評価が落ちたので、枠の都合上不採用です。
ロケット団の監視塔
「手札干渉が効きづらい」&「スピードの速い」ライコやブイズのデッキに刺さる1枚です。「ほうせきさがし」をシステムとするデッキはオーダイルにとって間違いなく天敵ではありますが、《ロケット団の監視塔》を持ってくるために「サーチ権」を使用してしまうのが勿体ないと思ったため不採用です。自分の引き運がもう少し強くなったら採用を検討したいです。
リバーサルエネルギー
サイドを常にビハインドの状態でゲームを進めるオーダイルにとって実質「エネルギー3つ」の最強カードです。ただ《マシマシラ》につけれないという「万能性の観点」と、サーチする手段がないという「再現性の観点」から不採用となりました。
新しく出た《トウコ》と非常に相性の良いカードであるため、オーダイルデッキにおけるリバーサルエネルギーの活用法はこれから開拓される可能性があります。
主要な対面へのプラン
参考程度に環境でよく見るデッキに対して、対戦中考えていることを書き記しておきます。
【タケルライコ】
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