大人のキッザニアが教えてくれた、新しい仕事に向き合うときに大事なこと
長らく教師として働いてきました。
「教師は世間知らずだ」なんて言われたことがあります。閉じた世界で働いているから、社会のことを知らないのだとか。
自分は教師として生きていく覚悟がありましたし、そのときは大して気にもしませんでした。そもそも、教師の仕事を熟知していればそれでいいと思っていました。
それでも、「外の世界を知らないのではないか」と聞かれると、強く否定することもできませんでした。だから、いろんな仕事のことを知りたいという気持ちはありました。
タイミーでいろんな世界を知る
そんな想いを抱きながら、ついに教師を辞めました。辞めたということは、“世間” を知るチャンス。そう考えて、真っ先にタイミーに登録しました。
今では誰もが知っているであろう、タイミー。言い換えると大人のキッザニアです。学生時代のアルバイトは大学の図書館と模試監督くらいしかしていなかった私にとって、夢のようなコンテンツでした。
わくわくしながらいろんな仕事に応募しました。
初めての勤務は緊張の連続でした。名前で呼ばれず、タイミーさんと呼ばれることに驚きました。
正直、最初はうまくいきませんでした。なかなかいい声かけができなかったり、周りのスピードについていけなかったり。
「自分ってこんなに仕事ができなかったっけ」と思い、少しだけ自信を失いました。教師の仕事は慣れていたからこなせていたのだと痛感しました。
そんな失敗をしながら出会ったのが、ホテルのベルスタッフという仕事です。
ベルスタッフとは、ホテルに到着したお客様の荷物を持ち、フロントや客室に案内する職業のこと。
初めての経験なので、制服に袖を通してロビーに立ったときに独特の緊張感がありました。お客様にとっては、正社員もタイミーも関係ありません。もてなしてくれるホテルの人、という見られ方をします。だからこそ、お客様の前に立つときは一瞬たりとも気を抜くことはできませんでした。
フロントがホテルの顔といいますが、そのフロントよりも先に出会うのがベルスタッフです。言葉遣い、立ち方、視線の向け方、そのすべてが見られているような気がしました。
プロのホテルマンが見本を見せてくれて、自分も見よう見まねで行動しました。海外のお客様が多いため、なかなか上手に意思疎通はできません。それでも笑顔は絶やさず、簡単な挨拶をしながら業務をこなしました。
そのときにかけてもらえた “Thank you” という言葉がどれほど嬉しかったか。今でも覚えているほどです。やっとうまくいったという実感がありました。
ベルスタッフを通してこんな世界もあるのだと知り、確かに自分が知っている世界は狭かったんだと感じました。
他にも、ホテルのフロント、客室清掃、朝食ビュッフェのサービススタッフ、京都サンガのスタッフ、カードショップ、成城石井、ダイソー、ロピア、などなど…。
ここに書いた仕事以外もたくさんやらせてもらったので、全部合わせると30種類くらいの仕事を知ることができました。
新しい仕事に向き合うときの共通点
タイミーを通してさまざまな仕事を知ることができましたが、自分が意識してきたことを思い返すと、ある共通点が浮き彫りになってきました。5つほど挙げさせていただきます。
まず、仕事内容とその会社の考え方を知る。
働く場所での仕事内容や考え方をよく知らない、というのは怖いことです。他の仕事での常識は新しい仕事先での非常識かもしれません。
だから、自分の常識を取っ払って、まずはゼロから知ることに努めました。フラットな状態で知ろうとすることで、自然に受け入れることができました。
次に、人の動きをよく見る。
人間関係を把握し、行動をうまく真似するようにしました。自己流にするのは他己流を知ってからだと私は考えています。そのため、まずは同僚の動きをよく観察することを心がけました。
人の動きを見るという意味では、接客の仕事ならお客様のこともよく見るようにしました。相手が何を求めているのかを常に考えていました。
そして、失敗を恐れずにチャレンジする。
チャレンジすることでしか見えない景色があります。もし失敗してしまったとしても、一度目の失敗は悪いことではないですし、次に活かすことができる失敗はむしろ収穫であると考えています。
失敗が怖いという人もいるかもしれないですが、最初は誰でもわからないもの。最初からプロなんて存在しません。プロじゃなくていいので、丁寧に行動することを意識しました。
知って、見て、動く中でわからないことが出てきたら聞く。
「聞いたら迷惑かな」とか「聞いたらわかっていないと思われそう」と考えてしまいがちですが、わからないまま進んでいくのは危険です。
何度も同じことを聞くのはよくないかもしれませんが、初めての疑問はそのままにしないで遠慮なく聞いちゃっていいと思います。
最後に、無理をしない。
人は「できる人だ」と思われたいものなので頑張ろうとしますが、どうしても自分ができる範囲というものがあります。
無理をしてもだいたいうまくいかなくなることが多いため、適度な範囲で努力するようにしていました。結果的に、そのほうが長く活躍していけるはずです。
簡潔にまとめると、知る・見る・動く・聞く。
この要素を順序よく考えながら、業務をこなしていました。
新しい仕事に向き合うときは何か特別なことをしなければならないと思っていましたが、実はそうではありませんでした。目の前のことに誠実に向き合って、まっすぐ応えていくことが大切だったのです。
世界は思ったより広くてわくわくする
タイミーは基本的に一度きりの単発バイトなので、教師のように自分の所属があるときとのギャップがありました。そんな一度きりの出会いだからこそ、細部にまでこだわって働くことができたのかもしれません。
経験したことがないものにチャレンジする。そうすると、必然的に知らない世界が待っているのでわくわくしました。
この世にはさまざまな仕事があって、それぞれ働いている人たちのおかげで社会が成り立っています。実際に働いてみて、自分が思っている以上に世界は広いことに気がつきました。
私のキャリアはまだ半ば。これからもいろんな新しい仕事を経験するはずです。その度に、タイミーをする中で培ったものを思い出したいです。
私のように新しい仕事にチャレンジしようとしている方は、ぜひ知る・見る・動く・聞くという行動を細かく大事にしてみてください!
いいなと思ったら応援しよう!
もし、私を応援してくださる方がおられましたら、チップをいただけると励みになります…🌟
いただいたものは、クリエイター活動で使わせていただきます!