趣味は「映画鑑賞」って書いてもいいですか?~薄口な映画感想文~#58 映画タイトル:劇場版 緊急取調室 THE FINAL
映画タイトル:劇場版 緊急取調室 THE FINAL
監 督:常廣丈太
出 演:天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雅、比嘉愛未、野間口徹、工藤阿須加、中村静香、生島勇輝、丸山智己、佐々木蔵之介、石丸幹二、勝村政信、徳重聡、山崎一、平泉成、小野武彦、杉咲花、眞島秀和、草刈正雄、でんでん、小日向文世 他
鑑 賞 動 機 :主演の天海祐希さんは好きな女優さんの一人であり、緊急取調室のTVシリーズも好きでした。そして、映画化。大変期待していましたが、2度の公開延期を受け、待ちに待った公開だったから。
ストーリー :台風20号の襲来を受け厳戒態勢に入っている関東地方。日本のジョン・F・ケネディと呼ばれる内閣総理大臣 長内洋次郎(石丸幹二)は、災害対策会議に10分遅刻して参加する。その後視察の為訪問した災害対応中の消防署で、「空白の10分」を糾弾する森下弘道(佐々木蔵之介)にナイフで襲われそうになるが、未遂に終わる。その後逮捕された森下は、警察の取り調べを受けるが、容疑(長内内閣総理大臣に対する殺意)を認めるどころか、供述を拒否。急遽、招集された緊急事案対応取調班、通称「キントリ」のメンバー達。しかし、ここでも、森下は供述を拒否。真壁有紀子(天海祐希)ら取調官に対し、長内内閣総理大臣との直接対話を要求。その一方で、酒井寅三(野間口徹)や生駒亜美(比嘉愛未)らは森下の周辺を調査している最中に怪しい人物達に監視されている事に気付く。真壁らキントリチームは、森下による長内内閣総理大臣襲撃未遂事件の真相に迫り、供述を得て事件を解決する事はできるのか?
☆薄口な感想
本作は、当初2022年に公開予定だったのが、同年に発生した安倍晋三元総理大臣暗〇事件の発生を受け公開延期に。その後、2023年に公開されることが発表されましたが、主要キャストであった市川猿之助が引き起こした無理〇中事件の後、再び公開が延期になりました。
その後、キャストを差し替えて撮り直しする事、公開前にTVで新シリーズを放送する事が発表され、ようやく映画の公開に至る、という経緯を辿っています。
個人的には、出演した役者さんが不祥事を起こしても、映画製作に直接関わるような事態でない限り、映画とは関係ない事なので、公開すればよいのに、と思うのですが、そこは、まぁ、人気商売ですからねぇ。中止や延期等の判断がなされるのは、致し方ないのかもしれません。
ただ、折角製作された映画なので、いつかは公開して欲しいと思います。
で、映画の話ですが、待ちに待った甲斐がありましたねぇ。面白かった!
前半は、長内内閣総理大臣を襲おうとした森下の取り調べが、後半は、映画の宣伝やティザームービーでも公開されているのでネタバレにはならないと思いますが、長内内閣総理大臣の取り調べを中心に物語が展開していきます。
ざっと、映画の流れを、出来るだけネタバレしないよう(してたら、ゴメンなさい)に振り返ると次のような感じでしょうか。
導入部:台風20号が接近し、大規模災害の発生が懸念される中、強引とも取れる手段で防災対策を進めようとする長内内閣総理大臣が印象的に描かれています。
前半の山場:森山は、何故長内内閣総理大臣と直接話をする事に拘るのか?
一介の労働者と国家権力のトップである内閣総理大臣との関係は?等々を解き明かそうとします。
後半の山場での繋ぎ:災害対応で超多忙な内閣総理大臣を如何にして特別取調室に来させるか?
その為の仕掛けと、内閣総理大臣の取巻き達の引き剥がし作戦が成功するのか?というドキドキ。
この映画のクライマックス:特別取調室での長内内閣総理大臣との攻防
森下による長内内閣総理大臣襲撃未遂事件の真相が明らかになるのか?
と、まぁ、大体こんな感じでしょうか?
この作品におけるラスボスは当然、映画の宣伝にも「最後の敵は内閣総理大臣。」と煽り文句があるように、長内内閣総理大臣であり、演じている石丸幹二さんの演技力により、国民の為の政治を行うが、時として強引で強権的になる、という紳士の仮面の裏に狂気じみた本性を隠している、という感じが迫力を感じるのです。
そして、そのラスボス感を更に増幅しているのが、長内内閣総理大臣の側近である光圓寺衛(徳重聡)の存在ではないでしょうか?
キントリチームが長内内閣総理大臣に迫ろうとするも、その前に立ち塞がるのが光圓寺だったからです。
この徳重聡さん、確か、「21世紀の石原裕次郎を探せ」コンテストの優勝者だったと記憶していますが、いつの頃からかバイプレイヤーとしても活躍されていますねぇ。
で、この徳重聡さんって、あくまでも私のイメージは、「ねちゃぁ」っとした演技をされる俳優さん、なんですよ。
本作でも、その「ねちゃぁ」っとした演技で長内内閣総理祭神の凄みを高めているように感じられました。
そして、本作の主役、真壁有紀子を演じられた天海祐希さんですよ!
理想の上司とか上司にしたい女性有名人とかのアンケートでは常にトップの天海祐希さん。
過去作の、「離婚弁護士」「BOSS」等での上司役が印象深いし、日常の言動や漏れ聞くエピソードが「男前」だし、「頼りになる人」というイメージが強いですよねぇ、と、言うか、本当に頼もしい方なんだと思います。
本作でも、玉垣松夫(塚地武雅)を除くキントリのメンバーの中では若いのに、並み居るベテランを率いているように見えますもんね。
本で、キントリ名物の一つ、取調開始前の「うぇ~い」という脱力してしまう気合入れが、事件解決後、明るくハッピーな感じの「イェーイ」で締めたのが、FINALなんだな、と実感させられました。復活してくんねぇかなぁ。
