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自転車旅心理 冒険へのあこがれ

自転車旅行を始めたのは大学卒業の時でした。当時流行したテレビ番組「進め!電波少年」で猿岩石やドロンズがヒッチハイクを重ね壮大な冒険旅行を繰り広げた記憶を持っている方も多いかと思います。自分でも何か遠出をして思い出に残る旅をしてみたい!という気持ちを抱いたのが最初でした。

大学生の時、生活資金は自分で賄うためアルバイトに励んでいました。塾講師をしており、夏季休暇・冬期休暇は講習会や特訓授業が入るため長期的な休暇を確保することができませんでした。

また大学は農学部でした。実験農場での実習や座学などやることが多く、比較的真面目に授業に出る大学生でした。その反動か電波少年での壮大な旅に刺激され、いつしか野心的な冒険にはまってしまいました。

1997年3月。卒業目前の3月に突入しました。塾は3月から新年度に入るため2月で卒業になります。大学の卒業論文は強引に仕上げて成果品を研究室に押し付けました。ここで大学生活の中で初めてまとまった時間を手にいれることができました。

準備にとりかかります。海外に飛び立つには時間が足りません。何をするか考えた挙句、自転車でどこか行ってみようということにしました。それが大学の卒業旅行です。就職の準備や卒業懇親会など研究室からの頼まれごとがあったので、まとまった時間は7日間しかありません。

1日目は考えることに使ってしまいました。2日目に自転車を買いに行きます。とりあえず丈夫なPanasonicの自転車を買いました。早くも2日消費しました。

3日目です。着替えと雨具だけ持って、東に向かって自転車をこぎ始めました。どこまで行けるか分かりません。国道1号をひたすら東進します。岡崎を超えて浜名湖を超えて。最終的には浜松と掛川の間、袋井の街に到着しビジネスホテルに泊まることにしました。

4日目です。袋井を出発して沼津の実家に向かいます。菊川のお茶畑を超えて、焼津からは国道150号で大崩海岸を通り過ぎます。アップダウンばかりでした。静岡市に入り再び国道1号を走り沼津まで到着しました。

5日目は御殿場を経由して東京まで行きました。東京都庁舎を目標に自転車をこぎ、その日は新宿にあった小さな民宿にとまりました。

6日目です。東京には親戚がいました。親戚の家に泊まります。道中、狭山湖や所沢を廻りました。自転車は宅急便で送ってもらうことにして、翌7日目に電車と新幹線で名古屋に戻りました。

名古屋・東京間の自転車旅行でしたが、自転車で東京まで行ってしまったことが当時の自分にとっては信じられませんでした。新鮮味を感じた旅は自転車で色々なところに行く楽しさを教えてくれました。道中、声をかけてくれた人からジュースや食べ物(みかん)をもらったりしました。まだ20ちょっとの若造には刺激的な旅になったことは間違いありません。

総括ですが、印象に残ったテレビ番組と印象に残った刺激的な旅が25年に及ぶ自分の財産となる趣味を形成しました。世界を股にかけたヒッチハイクから見れば小さな旅であったかもしれませんが、それがいつしか日本全国を廻り、ロシア連邦サハリン州、台湾、韓国を廻るまでになりました。小さな一歩がとてつもなく大きな軌跡になったもんだと振り返ってみました。

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