会社員を経て起業へ。コーチングの資格取得から10年経ち、変わったのは「働き方」だけではなかった。
自信がなく、他人の目ばかり気にしていた29歳の頃。私は、マネジャー候補になったことをきっかけに、「このままじゃダメだ。変わりたい」と、コーチングを学び始めました。
コーチングを通して、自分が本当に大切にしたい気持ちに気づいていく中で、新たな業務に手を挙げる勇気が持てるようになり、養子縁組や独立といった決断を経て、当時の自分には思いもよらなかった人生を歩んでいます。
プロコーチの資格取得からちょうど10年経った今、どんな場面でコーチングが自分を支えてくれていたのか、そして今、クライアントさんがコーチングをどのように役立てて下さっているか振り返ってみました。
改めて、コーチンングが与えてくれたものの大きさを感じています。コーチングを検討されている、誰かの参考になれば嬉しいです。
「これまでの10年」コーチングによる変化
マネジャーとしての軸の形成
当時、私のチームには、同世代もいれば年上で営業経験の長いメンバーもいました。「自分の方が劣っているのでは。そんな私がどうマネージしていけば・・」と不安になったり、他のマネジャーと比較しては落ち込んでいました。
10年前の、営業マネジャーになった年の360度評価が出てきた。
— 植田 早紀 / コーチング・コンパッション (@saki_no_ueda) August 9, 2024
当時の焦燥感、不安感がよみがえってきた😱どれだけ人間か、GOODのフィードバックよりMOREに心揺さぶられるかが分かる。
当時の他のマネジャー達は、自信満々で「俺についてこい」タイプのリーダーシップだった。
どうしても比較 pic.twitter.com/H85s9s0uHa
そんなとき、コーチングの「大切にしたい価値観から生きると、人はパワフルに動き出す」という考えが大きな支えになりました。
「Aさんは、本人のやり方で進める方が、力を発揮できるな」
「Bさんは、納得感を持って一つずつ共通認識をもちながら進める方が上手くいくな」
そんなふうに、一人ひとりに合わせた関わり方を選べるようになり、結果としてチームに「伸びやかさ」が生まれました。この経験が「強みを活かしあうチームで働く」という、人生における大切な価値観に繋がりました。
未知の仕事に、自ら手を挙げた
30代、勤めていた会社がM&Aで大きく変化しました。全く異なる文化を持つ2社が統合されたことで、現場では不満や悪口が飛び交い、社員が疲弊していきました。
「それぞれが会社をより良くしたいと思っているのに、傷つけあっている。なんて虚しい状況なんだ」
そう感じた私は、営業向けの研修担当という立場ながら、社員全体を対象としたエンゲージメント向上施策を提案・実行する役割に自ら手を挙げました。
「経験もないのに私に出来るのか?」「周囲からどう思われるだろう?」
大きな不安と葛藤がありました。会社全体に影響を与える立場を選択することが、当時の私にはとても高い壁に感じられたのです。
そんな時、コーチングが私に決断する勇気を与えてくれました。湧き上がるネガティブな感情を吐き出し、自分に何度も問いました。「このまま不安に呑まれて、動かない道を選ぶのか?あるいは、自分の願いを信じて、一歩踏み出すのか?」
コーチがさまざまな角度から問うてくれたおかげで、決断に踏み切ることが出来たのです。
否定されても、立ち上がる
会社の現状を変えたい。その想いから、私は組織開発のある手法を導入したいと考え、1年以上かけて学び、ある日人事に提案を持ちかけました。
しかし返ってきたのは、第一声での「あなたは甘いわね」という一言。時間をかけて準備してきた想いと努力が、一瞬で打ち砕かれました。
それでも諦めきれず、社長に直接提案する道を選びました。外国人の社長でも理解できるような提案書を作る必要があり、社外の知り合いにも沢山アドバイスを求めました。すると、手を差し伸べてくれる人が現れ、提案内容を一緒に考えてくれました。その支えもあり、社長への提案は身を結び、導入が決まりました。
このプロセスは、紆余曲折の連続でした。自分の考えが否定されたり、力不足を突きつけられたり、何度も何度も、涙を流しました。毎日、自分を奮い立たせて、会社に向かっていました。もし1人で頑張っていたら、きっと挫けていたでしょう。
コーチが居てくれたことで、自分の痛みや悔しさに丁寧に向き合うことができ、それらを学びに変えて、前に進むことが出来ました。

「今」クライアントさんが教えてくれること
「自分は、何のためにコーチングをするのか?」
ふとした瞬間に、その問いを自分に投げかけることがあります。そして、クライアントさんの心に触れるたびに、その答えを思い出させてもらっています。
「自分の気持ちに深く寄り添い、心から納得できる選択をして、自分らしい未来を創る」
私自身もコーチングを通して経験してきたこのビジョンを胸に、自分らしい未来を歩みたいと願う方、組織の中で揺れ動きながらも前に進もうとしているリーダー・中堅層の方々に、伴走していきたいと思っています。
セッションを受けての変化
①M.Nさん(50代、製造業、マネジャー)
部下や元上司からのフィードバックにより、「チームがうまくいかないのは自分のせいだ」と自己批判をして自分を苦しめていました。セッションを受けて、歪んだ思い込みによって自分を苦しめ、やる必要のない努力をやろうとしていたことに気づきました。今は、ストレスのかかる状態でも物事を冷静に見て、思い込みを隣に置いて判断できるようになっています。
②M.Kさん(40代、サービス業、エリアマネジャー)
ストレスを感じて落ち込んだ時に、自分を客観的に捉える力がついて、立ち直りが早くなりました。自分の頭でぐるぐるしているものを吐き出してコーチに聴いてもらうことで、気分がリセットされて、仕事に臨むことができました。部下育成に関しても、気持ちに余裕を持って関わることができています。
お二人とも半年以上、コーチングとコンパッションを受けてくださっています。マネジャーとして揺れ動く日々の中で、自己信頼を育むコンパッションと、前に進んでいくコーチングの両方の選択肢をお届けすることでの相乗効果を感じています。

こんな人に勧めたい
①M.Nさん:私が使う言葉の意味、それに含まれた気持ちに問いを向けてくれるので、日常でも自分の感情への気づきが増えた。マネジャーになると人の感情に触れる機会が増えて、ストレスも増えるので、マネジャーの方にこそコーチングを勧めたい。
②M.Kさん:「自分を高めていきたいが、人の目を気にしてしまう人」が、安心して、素直な自分を出して成長していけると思う。
セッションでは、評価判断なく、何でも話せる安心できる関係性の中で、思考の癖など気づいたことをフィードバックしています。コーチング以外の時間でも、クライアントさん自身が、自分の深いところの気持ちに気づき、自ら動き出すことを目指しているため、「感情への気づきが増えた」と聞いて嬉しかったです!
植田早紀ってどんな人?
①「鋭い洞察✖︎深く優しい愛情」 Hさん(30代、次世代マネジャー)
いつもはっとさせられ、そうだよな、ということを言い当てられていた気がします!そして、それを実行する難しさも理解してくれているので、少しずつ進もうという気持ちになっています!
②「優しい雰囲気を纏い、芯のある人」 Kさん(30代、次世代マネジャー)
優しい雰囲気をまとって、どこか儚げで、たまに見せるふざけるところも人間らしい、笑顔がなんともチャーミングな女性。その小柄な見た目からは想像できないような強さとエネルギーも持ち併せていて、芯のある素敵な女性。どんなあなたでも受け入れて、一緒に考えてくれる、安心できる人。
「素直で周りを明るくしてくれる。自己開示の可能性を信じ、実践している人」「ダイナミックで繊細な人」という声も頂いています。仕事仲間からは「グサグサとナイフのように切り込むタイプではなく、弓矢か毒矢のように小さな穴を開けて最大限の効果を出すタイプだよね」と言われたりも(比喩が独特・・笑)。

「これからの10年」私が大切にしたいこと
まずは何より、自分自身のリソースに丁寧に向き合い、「自分だからこそ出来ること」「喜びと共に出来ること」を探究し尽くす。そんな10年にしていきたいと思っています。
たとえ自分の魅力や強みに気づいていても、日々の忙しさの中で、それが「当たり前のこと」のように感じ、つい「まだ足りないほう」ばかりに目が向いてしまう。そんな瞬間に、ハッとすることがあります。
私は、弱さを強さに変えてきた人間です。強さと弱さ、その両方を抱えたままの自分を表現していくことで、目の前の誰かや社会が、より自由に、伸びやかになっていく。そんな循環が生まれることを、これからの10年、しっかりと意図していきます。

「合同会社コンパッション・リーダーズ」も、自分たちと共に成長させていきたい
そして、クライアントさんの変化を最大化するために、これまでに培ってきた知恵や経験を惜しみなく注いでいく。その気持ちを、新たにしています。
複雑で、先の見えにくい時代。特に、経営者や管理職という責任ある立場にある方々は、日々多くの感情や期待を受け止めるうちに、自分の気持ちを後回しにしてしまうことも少なくなりません。
だからこそ、安心して心のうちを吐き出し、自分の軸につながり直す時間が、これまで以上に必要とされていると感じます。
もちろん、立場上の制約や、不自由さを感じる場面もあるでしょう。
でも私は、制限があるからこそ、自由が生まれるとも思っています。
制限があるからこそ、人は「この状況をどう打破するか?」と、本気で考え始めます。その時、人の内側にある創造性が目を覚まし、組織や社会を変えるエネルギーへと変わっていくと、私は信じています。
