私、my、me、mine〜晴れ時々曇り🌿楪の匣をそっと開いて【No.24】
24話
『言ノ葉が羽ばたくとき ― 旅は続く』
翼を折られた鳥は、地を這う。
夢見た大空の、その先も、
またその先の先も、
知ることはできないと思っていたはずだ。
仕事ができなくなった私は、夢を語ることを諦めた。
誰にも姿を見せず、家に籠った。
夢を語り合ったあの夜も、
皆の熱も、色も、音も、
粉々になって、頭の中から消し去った。
悲しいかな、私はひとりぼっちになった。
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真っ赤な宝石は、娘の頬に赤を宿した。
その光を見た私は、影を落とした。
眩しすぎて、直視できなかった。
それでも、きっと彼らは分かっている。
影の中に光を見つけられるのだと。
それが私なのだと。
それを知っている仲間たちだから、
何も言わずに、キラキラの光を届けてくれる。
私の影は、もう色を得ていた。
影の奥で、小さな光が息をした。
高鳴る鼓動とともに、
真っ赤な命を受け取って、
頬が真っ赤に染まり、
温かい涙が流れた。
変われるきっかけ。
思いを届けるチャンスをくれた。
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できなければ、違う方法で想いを届ければいい。
昔も今も、私は私だ。
私らしく、想いを放とう。
あの頃とは違う私が、熱い想いを受け取って、
新しい視点を手にした今を、
羽ばたこうとしている。
折れた羽は使い物にならないけれど、
言ノ葉という新しい翼を使って、
誰かの明日に届く言葉を、
今日も懸命に育てている。
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言ノ葉は、届けるというより「置くもの」だと学んだ。
どんな反応が返ってきても、それはそれ。
何のために書いているの?
誰のために書いているの?
私が一番楽しむために。
答えは簡単だった。
それに気づいて、
そしてまた忘れて、
それから傷ついて、
また泣いて、
そしてまた出逢う。
導きが、私をそうやって強くする。
振り返ると、あの日置いた言ノ葉の横に、
新しい花が咲いていた。
私の重ねていくたくさんの言ノ葉が、
誰かの傍にそっと置いてもらえるように。
今日も机に向かっている。
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🌙 あとがき
旅は続く。
言ノ葉は羽ばたく。
読者の心にそっと置かれ、
いつか小さな花を咲かせる。
あなたが読んでくれた時間も、
その花の一つ。
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🍀▶ Mission 5-3
更新予定:月・水・土(20時〜22時頃)
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