【スタートアップ!占い師】#46 勝手にカフェで有料占いやってませんか? 商業施設を使った占い活動について
おしゃれなカフェや静かなラウンジ、音漏れのしないカラオケボックス。
外に特定の拠点を持たない占い師にとっては、占いをするにはうってつけの場所でしょう。
さくらさんも、占い鑑定に使いたいカフェを見つけたようです。
「やってみようかな」と言っていますが、本当にそこでやってもいいものなのでしょうか。
今回は、商業施設を使った占い活動についてのお話をしていきます。
カフェやラウンジなどの商業施設で占い活動を行っている人は結構いる
商業施設で占い活動を行っている人や行ったことがある人は結構多いのではないでしょうか。
商業施設は椅子も机も揃っており、場所によっては飲食もでき、占いを依頼してくれたお客さんをおもてなしをするにはちょうどいい場所かもしれません。
過去に私も商業施設で有料の占い鑑定をやったことがあります。お店で注文した飲み物を飲みながらお話しできたり、鑑定が終わったあともそこでゆっくりくつろげるのは魅力的です。
ですが、そうやって安心して使えるのは施設側との信頼や意思疎通があってこそであり、話し合いもない無断での利用は施設の店員・社員や他の施設の利用者のことが気になって仕方がなく、気が気じゃない状態で占いをしていたものでした(無許可で鑑定をやっていたことは、嘘をついてもしょうがないので過ちとして公表します)。
ちなみに現在はどこかの商業施設で出張鑑定を行う際は、お客さん側が場所を探して場所指定してもらいます。お客さんのほうで使用許可をとってもらう形をとっています。
結局、商業施設を使っての占い鑑定ってどうなの?
結論を先にいいますが、人が集まる商業施設や不特定多数が利用する公共の場での占い鑑定は、当たり前ですが、その場所の管理人や店長の許可がないかぎりは、行うべきではありません。
「場所を使いたいときは、持ち主の許可を得てから」というのは、一般的な常識です。
飲食代など、お金を払えばいいっていうものでもありません。
先日、このようなポストを見かけました。
サンマルクカフェに行ってトイレに入ったら勧誘禁止の掲示があった。問題意識があってちゃんとしてるなあと嬉しくなってクリームあんみつを食べた。チョコクロも買って帰る。 pic.twitter.com/GGN1KoEUVz
— 太田 伸二 (@shin2_ota) August 1, 2025
この投稿をみて「占いはそうじゃないよね」と思った人もいるかもしれません。
いいえ、公共の場所での有料の占い鑑定はその場を借りた商業活動になります。プロだとか専業だとか副業だとかも関係ありません。
サンマルクのほかにも、ルノアールやコメダにもこのような張り紙があるそうです。このような張り紙が貼ってあるところはとても親切ですよね。
「じゃあ張り紙がないところは大丈夫なのか?」というと、そんなわけありません。注意書きがない=やってもいい、にはならないです。
(結構こういう捉え方をしてモラルやマナーを守らない占い師をSNSでもよく見かけますが、悪い例なので真似しないようにしましょう。)
有料の鑑定はもちろんですが、無料鑑定やモニター鑑定を行う場合も留意しなければいけません。
趣味の占いをどこかの施設で行ったとしても、施設の景観や雰囲気を壊すものになってしまえば受け入れてもらえないのです。
注意されるかもしれませんし、最悪追い出しをくらうかもしれません。
商業施設を使うときに留意すべきこと
有料でも無料でも商業施設で占いを行う際に、これらのことは気にとめておいたほうがいいでしょう。
占いやスピリチュアルは、商業施設とお客さんが作り上げている信頼や気遣いを壊すことがある
過去に、占い活動をする場所を求めて、占いと親和性がありそうな飲食店を巡っていたことがあります。
「ここは私が求めるイメージにぴったりだ!」と思い、店主さんに「ここの一角で占いの活動させていただけませんか?お代はちゃんと払います」と話を持ちかけたのですが、「ごめんなさい」と断られました。
「せっかく時間を忘れてお店の雰囲気を求めてきてくれるお客さんがいるのに、占いの会話が聞こえると雰囲気が壊れてしまうから」
という理由でした。
私はこの言葉にハッとさせられました。この視点はなかった!と。
確かに、占いを全く知らない人が静かなお店で本を読みながらコーヒーを飲んでいるときに、近くの席で占いカードを広げていたら「なにかの宗教?」と思い嫌悪感を抱いても仕方がありません。それが白熱した鑑定セッションなら、その会話が邪魔になってお店を出ていくかもしれません。
商業施設側は、訪れる人を満足させるために場所を作る工夫をしていますし、その施設に来るお客さんも、お互いに施設を気持ちよく使うために、マナーを守り、行動に気を使います。
お互いによりよくあるために、施設とお客さんが一体となって作り上げている信頼と気遣いを、占いやスピリチュアルが壊してしまうことがあります。場所によっては施設側が作った雰囲気も、お客さん側が守っているマナーも壊します。
占い活動をしたい側は「そんなつもりじゃないのに!」と思うかもしれませんが、それは占い活動をしたい側の一方的な思いです。
商業施設側も使用している人も、「あなたの占いなんて活動なんて知らん」と思っている方がほとんどです。
利用している人の中には、占いを全く知らない、むしろ占いを嫌っている人もいるのです。そういった人たちからもどう思われているのかも考慮しながら、占いの活動は行っていくべきです。
人の会話は、聞きたくなくても耳に入る
私の経験をもうひとつ話します。
それは、とある集まりでお食事に行ったときのことです。
その場所は私が大好きなカレーのお店でした。
今と同じく当時もぼっちで行動していた私。なかなか集まりに呼ばれることがない上に好きな食べ物を囲んでお食事会なんて……「嬉しいに決まっとうやろうがい!!!」と張り切ってお店に入ったのですが、その食事会で話していた内容が、下ネタ(といっても排泄のほう)要素が入ったものでした。
まわりをみると、他のお客さんもいます。食事を楽しんでいる様子もみられます。視線を集まりに戻すと、やっぱりその会話で盛り上がっています。
目の前には、カレーです。
この人たちに悪気はないけれど、この場所でその話はちょっと……と、心のなかで滝のような汗をかいていた記憶があります。もちろん、その集まりに入れてもらっていた立場なので、強く言う事ができませんでした。
私は施設側が作った雰囲気やお客さん側が守っているマナーを壊したであろう側にいましたが、「こんな話が聞こえる雰囲気の中でカレーは食べづらいよね」と思っていました。
その集まりの名誉のために話しておきますと、話の内容は悪くなかったのです。ただ、場所が悪すぎました。
施設の中にいる人の声も、その場の雰囲気を作るものです。それに、人の声は聞きたくなくても、たまたま耳に入ってしまうときがあります。
(スーパーに入るとたまたま呼び込みくんの音を耳にしてしまう、あのイメージです)

そのたまたま入ってしまった人の声が、ただの談話ならいいのですが、深刻な身の上話や誰かのプライバシーに関わることだったらどうでしょう。
私の経験は極端な例ですが、この経験と同じように、その場にいて居心地が悪くなると思います。あーあ聞いちゃった、悪いなぁ……と。
お客さんの立場でも考えてほしいのです。
不特定多数の施設の利用者の中に、もしかしたら自分の話を聞いてしまっている人がいるかもしれない……そう思って、思い切った話ができないお客さんも中にはいるかもしれません。人の目が怖くて、話に集中できない人もいるでしょう。
もし鑑定内容を聞かれてしまって、他のお客さんがひそひそとその話題で話をしていたらどう思うでしょうか。自分の話をネタにされてしまったら気分が悪いですよね。
商業施設での鑑定では、お客さんのプライバシーを守りきるのは難しいです。それでも商業施設で占い活動をしたいなら、占い師側もお客さん側もお互いに「プライバシーはあまり守られない」と割り切って行うしかありません。
(本来なら、このようなお客さんのプライバシーの配慮を行うのも、占い師のお仕事だと思うのですが……)
商業施設で占い鑑定を行うときは鑑定の内容が誰かの耳に入ってしまうこともある、ということも念頭に置いておいたほうがいいでしょう。
本来の使用目的とは違う場所の使われ方をすると施設の人が困る、許可をもらったとしてもお店都合で使えないこともある
これも過去の話ですが、私の家族がカラオケボックスのある施設にバイトをしていたときは、占い鑑定の目的でカラオケボックスを利用していたお客さん(占い師と依頼者の二人連れ)もいたそうです。
お金を払っているしご飯の注文もしてくれているしあまり気にしてはいなかったそうなのですが、「カラオケのお部屋が少ないから、あのときカラオケ目的の人がきたらちょっと困るかも……」とも話していました。
お客さんに快適に使ってもらうために店員や職員が気遣ってあえて口を出さないのもありますが、本来の目的とは違う場所の使われ方をされると、施設側は困ります。人が少ないときでも、もしものときに利用スペースを空けておきたいのが施設側の心理ではないでしょうか。
もちろん施設に使用許可をとってさえいれば施設側は困ることもないのですが、それでもお店側の都合で使えない場合も出てきます。
例えば、カラオケボックスでの占い活動の許可はもらえたけれど、とある日のカラオケの利用者さんがいっぱいで占いに使えない。
そんなときは、お店都合優先で、別の場所での鑑定を考えないといけません。こちらの都合をお店側に押し付けてはいけません。
頻繁にその場所を使っていると、お客さんが「そこで占いもやっている」と認識してしまう
さらに経験談をお話します。
今の事務所を設立する前に、とあるお店で占い活動を長期間行っていました。
私が占い鑑定可能な時間をお店と共有し鑑定のご予約が入ったらお店の一角を使わせてもらう、というかたちをとっていました。
もちろんお店に許可をもらっています。
お店での占いの活動が定着してくると、次第にお店に「占いをやっていますよね?予約をとりたいのですが……」という電話をかけてくるお客さんが多くなりました。このときお店の人は「やっているのは事実だし、時間も教えてくれているから連絡はとるよ」と言ってくれており、当時の自分はそれに甘えておまかせしてしまいました。
鑑定のお問い合わせの電話が多くなるにつれ、お店の人が「ここ、占い館じゃないんだけどなぁ……お店なんだよなぁ……」とつぶやくようになりました。こちらでもご予約を承れるようブログなどに予約の連絡先を書いたり名刺を渡していたりしたのですが、それを上回るくらいの電話をお店の人にとらせてしまっていたのです。
あのときは本当に申し訳なかったです。
商業施設での占い活動の許可をもらえたからといって、そこは自分の占いサロンや占い館ではありません。
頻繁にその場所を使っていれば、お客さんは「そこで占いもやっているんだ〜」と認識します。鑑定に興味がある人は、電話なりメールなりをしてお問い合わせもします。それが、商業施設にとって手間になったり、迷惑になってしまうことがあります。
許可を得て使わせてもらっている以上は、商業施設そのものや商業施設の店員・社員、その施設を利用するお客さんを優先させないといけません。
「場所を使わせていただいている」という気持ちを常に持って活動を行わないといけないでしょう。
ちなみに、私が専業占い師として独立する際にそのお店を離れたのですが、しばらくは占い鑑定のお問い合わせの電話が来ていたそうです。
占い活動場所として長く定着してしまうとそこでの活動を終えたあとも迷惑をかけてしまうということも、覚えておいてほしいと思います。
公共の場での振る舞いや配慮を心がけよう
ここまで読んでいると、「商業施設での鑑定に否定的じゃん、だったらどうしたらいいの?」と思う方もいると思います。
公共の場を使うからこそ、周りに最大限の配慮を
まず、商業施設で有料鑑定(商業活動)をしたい場合は、当たり前ですが、占い活動をさせてもらえる場所を自分で探し、使わせてもらう許可をとりましょう。これは絶対です。
勝手に商業活動を行わないように。
人が集まる商業施設や不特定多数が利用する公共の場だからこそ、商業施設そのものや商業施設の店員・社員、その施設を利用するお客さんに対して最大限の配慮をしましょう。
占いを嗜む人や、仕事として占いを扱う人からすれば、占いはそんなに怖いものでも怪しいものでもないのはわかっていると思いますが、世の中の占いのイメージは、まだまだ怪しい・怖い・騙されそう・詐欺……といったネガティブなものが多いのです。
急に占い道具をカバンから出しはじめるお客さんが現れたら、普通はギョッとします(意識してみなくても、偶然目に入っちゃったりもしますし)。
例えば、個室を使う、衝立のある席を使う、端っこの席に座る、声の大きさに気をつける、怪しくない格好をする、最小限の道具しか持っていかない、大きな道具を使わない……など、目立たず会話の音漏れが最小限になるよう心がけます。
有料鑑定の許可をもらい場所を使用させてもらうときは、なるべく鑑定の連絡を占い師側でとるようにします。施設側に鑑定のお問い合わせの連絡がいくこともあるので、お客さんに「占い師側に連絡してほしい」と伝えてもらうようにお願いします。
場所を使わせてもらうのですから、その場所の使用料も払います。
場所代の相場などは下記に書いてあります。場所を借りた際のメリット・デメリットも書いてあります。
公共の場で占いをしていると「デキた占い師」みたいな気持ちになれるかもしれませんが(過去の私はちょっとなりました)、施設の許可もないまま他のお客さんの目に入っちゃうようなところで占うのは、なかなか恥ずかしいものがあります。デリカシーがないというか……。

もしやるなら、周りに認められた上で正々堂々と占い活動を行うのがいいですよね!
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