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【スタートアップ!占い師】#42 無料鑑定、ちゃんと考えてやっていますか? 無料鑑定のメリット・デメリットとは

 以前書いた「無料占い投稿」のお話。

 こちらの他にも、占いの集客や認知・宣伝のために、無料鑑定を取り入れる占い師は多いでしょう。
  不特定多数に向けた占い投稿とは違い、自分だけの占い結果が無料で得られる無料鑑定。はたして、占いの集客や収入につながるのでしょうか……?

 前回書いた「無料占い」の投稿の他にも、 占いの集客や認知・宣伝のために、無料鑑定を取り入れる占い師も多いでしょう。

 無料鑑定の場合は、占いの集客や収入につながるのでしょうか……?

 今回は、前回の内容と少し似ていますが「仕事アピールとして無料鑑定を提供するメリット・デメリット」についてお話していきます。

※今回は無料鑑定のお話になるので、無料鑑定を依頼した人を「質問者」「質問者さん」、有料鑑定は「お客さん」と表しています。
 一気に書いちゃったので、「質問者」「質問者さん」の表記揺れもあると思います。


無料鑑定、行う目的ややりたい理由はさまざま

 無料鑑定、行う目的ややりたい理由はさまざまです。
 目的としては、占いの練習、モニター、認知度をあげたい、日頃の感謝を込めたサービス、コミュニティやグループ入会の特典などがあげられます。

 急に思い立って「無料鑑定やりまーす、してほしい人コメントしてね」とSNSで質問者さんを募るなど、気分で無料鑑定企画を立ち上げる人もいます。
 これは特に深い理由はありません。「ただ誰かを占いたかった」「時間があったから」「ただ楽しみたいから」「お祭りみたいに盛り上げたかったから」といった感じです。

無料鑑定のメリット

 無料鑑定のメリットは、「無料占い投稿」の時に書いた「無料占い投稿」のメリットとほぼ同じです。

 まず、「無料占い投稿」と同じく「沢山の人に自分を知ってもらえる」し、「投稿した占いを身に着けやす」「占いを言語化する力が鍛えられ、占い情報を相手に正しく、豊かな言葉で伝えることができるように」なります。
 上記3点の詳細は、上の#40を読んでください。
 
 1人ひとりを占うことで、「自分の占いの特色や個性、占い師としてのキャラクターを、より濃密に伝えられ」ます。
 普段の投稿(「無料占い投稿」を含む)では知ることのできない、自分の鑑定スタイルを相手にダイレクトに伝えることができます。それに、一方的な伝達だった「無料占い投稿」と違い、「鑑定」という双方向のやりとりによって「質問者に親近感を与え」られます。
 質問者さん視点でみれば、それまでサイトやSNSの投稿でしか知らなかった占い師との距離感が近くなるのです。

 とにかく、無料鑑定を行えば確実に得られる最大のメリットは「鑑定の実践経験」です。誰かを占う経験を積むなら、無料鑑定が最速かつ最強でしょう。

無料鑑定のデメリット

 無料鑑定のデメリットは、「無料占い投稿」と同じように「『無料だから占い鑑定をお願いしているのであって、有料までは手は出したくない』質問者さんばかりが集まる」という点です。
 通常はお金を出して占いを受けないといけないものなのに、お金を出さなくても、自分個人の運勢を見てもらったり相談にのってもらえるのです。占ってもらいたい人にとって、こんなに美味しい話はありません。
 無料鑑定は、自分だけの答えがもらえるために「無料占い投稿」以上に多くの人が集まるものです。
 無料鑑定をこなしているうちは、「こんな私のところにもたくさんの依頼が集まる!頼ってくれる!嬉しい」と思ってしまいがちですが、あくまでたくさんの依頼があるのは自分を求めているのではなく無料鑑定だからということを心に留めておいたほういいでしょう。
 すごく残酷なことを言うかもしれませんが、無料鑑定を依頼している人の中には、同時に他の占い師の無料鑑定を(それもたくさん)利用していたり、youtubeなどで視聴できる占い動画を何度も見ている人も多いのです。こういう人は、占い師としてあなただけを頼っているのではないのです。無料で占いを受けられれば(それも自分に都合のいい言葉を言ってくれたら)誰でもいいと思っているのです。

 それに、「無料占い投稿」と同様「無料鑑定が当たり前」と思い込む人や「無料鑑定」を催促する人があらわれることもあります。
 本来は有料で提供するべき鑑定を無料で受け取っておいて「満足できなかった」と鑑定結果にケチをつける人もいるのです。占い師の善意で行っているものが「当たり前」だと思われると、無料鑑定をやりたくてもやりたくなくなってしまいますよね……。
 
 「無料のものをなかなか有料化できない」というデメリットもあります。占いの練習やモニターのために無料鑑定を行っていると、無料から有料に引き上げるタイミングがわからなくなるのです。有料化したら、それまで無料鑑定で依頼してくれた人が離れていってしまうんじゃないか……と怖くなって有料鑑定に切り替えられなくなってしまうのです。
 (無料から有料に切り替えるタイミングについては、次回の投稿で書きます)

無料鑑定で、あわよくば得られるもの

 無料鑑定を続けることで、あわよくば得られるものは「SNSやブログ等のフォロワー数、読者数」です。
 
これは「無料鑑定やります」と募集をかけるのではなく、「フォローする」「いいねする」「読者になる」といった無料鑑定の依頼のルールを設けていれば手に入れられます(そういったルールなしで無料鑑定を行ってしまったら、フォロワーや読者、いいねは増えません。相手はフォローやいいねをしなくても無料鑑定をうけられるのですから)。
 ですが、いくらルールを設けて無料鑑定を行い、フォロワーや読者、いいねを増やしても、しばらくしたら無料鑑定の質問者さんはあなたのフォローを外してしまう場合があります。無料鑑定のあとも、相手を惹きつけるなにかがあればフォロー後もとどまってくれたりしますが……無料鑑定を受けたらすぐにフォローを外す人もいますし、こればかりは相手の善意、占い師への好意があるか等の相手の気持ち次第といえるでしょう。
 無料鑑定後にすぐにいなくなる人は、無料鑑定を受けられる権利が欲しかったからフォローやいいねをしたのであって、その後の有料鑑定の案内や仕事にまつわる投稿はいらないのですよね。これもこれで残酷です……。

 そしてこれは私の経験談になりますが、無料鑑定を行っても有料鑑定につながるのはごく一部です。鑑定の経験にはなっても、収入や集客にはつながりにくいです。無料鑑定で「楽しくお話できた」「感想ももらえた」と手応えを感じても、有料に繋がらない場合がほとんどです。
 無料鑑定をすれば着実に有料に繋がることができる、とは強く言い切れません。

無料鑑定をするときに気をつけておくポイント

無料鑑定をやりすぎない

 「無料で鑑定してくれる占い師」の看板がついてしまいます。これは「無料占い投稿」でも同じです。
 占いを仕事にしたいなら、無料鑑定はやりすぎないように気をつけましょう。「ここまでは無料、ここから先は有料」という鑑定を行うなら、無料と有料の線引きはきちんと行いましょう(善意で全て無料にしないこと)。

無料鑑定を行う目的があるなら、無料鑑定を受けられる条件を考えておく

 もし無料鑑定を行うとして、例えば「占い勉強中につき、練習に付き合ってください」「メニューの追加の参考にしたいので、モニターを募集します」など、なにかの見返りを求めることが目的なら、確実に見返りを手に入れられるような企画を組み立てましょう。
 企画の目的と一緒に、無料鑑定を受けられる条件も考えておくといいでしょう。

 例えば、
・占いの精度を高めるための鑑定の記録がほしい
→占いの練習につきあってください。無料で行います。鑑定例を集めているので記録をとらせてくれる人が対象です。
・自分の占いを受けた感想がほしい、お客さんの感想を集めたい
・簡単な無料メール鑑定を行います。数百字の内容となりますが、鑑定後すぐに感想をくれた人には、さらに詳しい結果も送ります。
・自分と接点のない人にも自分の認知を広めていきたい、認知度をあげたい
→無料鑑定を行います。私のアカウントのフォロー&固定投稿を引用して投稿してくれた人が対象です。
 ……といった感じです。

 無料鑑定に見返りを求めない、無料鑑定で特に得たいものがない(なにかを手に入れることが目的ではない)なら、鑑定でいかに自分の色を伝えられるか、占いの良さを伝えられるのか、自分が満足できるくらいに楽しんで占いができるか、無料の範囲で程よく相手の人生を引き受けられるのかを意識して行うといいでしょう。

無料鑑定を受ける条件や期間・期限などの詳細を丁寧に伝えておく

 無料鑑定を受け付ける際に、鑑定を受ける条件や期間・期限・受付人数などの詳細を丁寧に伝えましょう。
 「無料鑑定を行います」と告知すると、説明文を読まず、すぐに相談内容を送ってくる質問者さんがいます。あらかじめ告知しておけば、急な相談内容の送りつけがあっても、対応しやすくなります。
 無料鑑定の期限や受付人数は、無理のないように設定しましょう。

有料鑑定以上の内容にしない

 無料鑑定は、できれば有料鑑定以上の内容にしないようにしましょう。
 
 例えば、鑑定メニューに、それぞれ同じ質・ボリューム・返答の速さの無料鑑定と有料鑑定が並んでいたら、たいていの人は、「お金を払わなくても同じレベルの鑑定を受けられるなら……」と、無料鑑定を選ぶと思います。有料鑑定以上の内容の無料鑑定が並んでいたら、なおさらです。
 無料鑑定が有料鑑定と同等、もしくはそれ以上の内容になれば、鑑定が「有料」である意味がなくなってしまいます。でも、私達は鑑定でお仕事をし、お金をもらい、生活をしている占い師です。有料鑑定でお金をもらわないと意味がありません。
 「無料占い投稿」のときもお話しましたが、無料鑑定の質問者さんよりも有料鑑定のお客さんのほうが大事です。鑑定の質もボリュームも、鑑定結果を返す速さも全て、有料鑑定が上でなければいけません。

 もし、お試し鑑定で有料鑑定同様の内容を無料で提供したいのであれば、1回のみ、2回のみと回数の制限を行いましょう。

無料鑑定に過剰な期待をしない、質問者にもあまり期待しない

 無料鑑定の質問者さん、みんながみんな善人ではありません。
 先ほどの例でいえば、せっかく無料鑑定を行っても、記録をとらせてもらえなかったり、感想を言わず逃げてしまったり(その代わり簡単な結果しか受け取れませんが)、引用投稿をすぐとりやめてしまう人もいるのです。
 期限を伝えても「まだですか」と催促をする質問者さん、人数制限を超えても「私もいいですか」と割り込んでくる質問者さん、無料鑑定をした占い師に対してお礼も言わない質問者さんもいます。
 無料鑑定を行った(今も行っていますが)経験上、無料鑑定を多く求める質問者さんは幸いにも善人のほうが多いのですが、わずかに少ない「無料で聞くだけ聞いてハイサヨウナラ」の質問者さんのせいでメンタルが大きく凹んでしまいます(無料鑑定の目的や条件を先に決め、ちゃんと約束をとりつけて行うのも、聞くだけ聞いて〜を防ぐためでもあります)。
 わずかな人のせいで「無料鑑定やめようかな」すら思うことがあります。
 
無料鑑定では「無料で聞くだけ聞いてハイサヨウナラ」が基本、お礼を行ってくれる人は本当に貴重な人、欲しい見返りがくれる人はもっと貴重な人、と思ったほうがいいでしょう。
 メンタルを守るために、質問者さんにも無料鑑定の見返りにも、あまり期待しないほうがいいでしょう。

 無料鑑定を行っている占い師には「こっちは無料でみてやっているんだ、少しは感謝してほしいよ」と思う人もいると思います。

 確かに無料鑑定にお礼も感謝もしない質問者さんは一定数いますが、仮にお礼を言わずに連絡がなくなった質問者さんがいたとしても、「感謝してくれない」と目くじら立てて、いつまでも感情で相手を追いかける必要はありません。感謝の言葉をかけるタイミングを失っているかもしれませんし、感謝はしていてもお礼の言葉を送る習慣が身についていない人もいるのです。
 
 「無料が当たり前」だと思い、感謝すら感じない人もいますけどね……。
 本来は感謝やお礼はマナーとして当然あるべきものなんですけどね。

 悲しいですが、感謝やお礼はあくまで相手の人間性や気持ちの現れであって、「鑑定したら当然もらえるものだ」と思わないのが賢明です。

 もしお礼を求めたいなら、「お礼を言わないなら次回はないです。次もやりたいので、礼節を守れる人のご依頼お待ちしております。」と書いておきましょう。そして、強く相手に求めず割り切って無料鑑定を行いましょう(最初に「お礼をちゃんと言ってね」と言っても言わない猛者もいるので)。

 もし「あなたたちが喜ぶと思って、無料鑑定やってるんだよ。感謝してよ。やってあげたんだからお礼くらい言ってよ」という心持ちで無料鑑定を行うなら、最初からやらないほうがいいです。
 むしろそのほうが、質問者さんも助かります。質問者さんは、占い師を感謝によって崇めたり癒やしたりするために無料鑑定を依頼するのではないですからね。

だから言うたやーん、人数はちゃんと決めようね

 無料鑑定はやればやるほど、占いの技術や占いを伝えるスキル等のコミュニケーション能力が身につきますが、占い師としての価値は下がっていくように感じるものです。「無料の鑑定」「無料を提供する自分」に需要が集まっている気がして、占い師としての自分に自信がなくなってしまうのです。
 
 無料鑑定の募集をかけた途端、依頼は一気にやってきます。
 どれだけ有料鑑定の告知をしても見向きもしなかった人たちが、「我先に」と一斉にやってきます。
 それだけでも、心にくるものがあります。

 無料鑑定を行う前に、自分が占い師としての価値を大事にできているかを振り返ったり、有料の仕事を滞りなく行えていて無料鑑定を受けられる余裕があるかを確認してみてほしいです。鑑定を行う目的や条件、期限、人数も事前に決めておきましょうね。
 占い師がメンタルをやられてしまっては元も子もありませんからね。

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