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朝ドラ『ばけばけ』1/23あらすじ&感想 第16週|カワ、ノ、ムコウ。(80)|すれ違う幼なじみ、届かない想いの距離

毎朝の日課に見ている朝ドラ「ばけばけ」
拙い文章ですが、よろしければ是非読んでコメントをいただけると励みになります😄
※このnoteには、朝ドラ『ばけばけ』第16週のネタバレが含まれます。

ずっと隣にいるのが当たり前だった人が、ある日ふいに遠く感じられる。
言葉にしなくても分かり合えていたはずの関係ほど、変化に気づいたときの痛みは深いものになります。
第80話は、トキとサワ――幼い頃から共に過ごしてきた二人の関係が、静かに、けれど確かに変わってしまったことを突きつけられる回でした。


あらすじ

サワは教員資格を取るため、白鳥倶楽部で勉強しています。そこへトキが訪ねて来ますが、サワの態度はどこかそっけなく感じられます。様子が気になるトキでしたが、山橋や土江、門脇に話しかけられている間に、サワは倶楽部を出て行ってしまいます。
トキはサワを追いかけ、山橋薬舗の一階へ行きますが、サワの姿は見当たりません。しばらく呆然としていると、サワが戻って来ました。「なして、戻ってきたの?」と聞くトキに対し、サワは「戻らんほうがよかった?」と答えます。トキは、勉強の邪魔をしてしまったことを謝ります。
するとサワは、新聞の記事を見たことを話し、「町もすごいことになっているし、学校の教室でもおトキの話題が出ることがある」と伝えます。トキが恥ずかしいと答えると、サワは「でも楽しいんじゃない?」と続け、異人さんと家族になることを勝手に心配していたけれど、うまくいっているようだと語ります。そして、自分ももうすぐ、天国町を出て、正規の教師になり、誰の力も借りずに生きていくつもりだと話し、「やっぱり戻るわ」と言って白鳥倶楽部へ戻っていきます。トキはその言葉を聞き、何も伝えることができなくなってしまいました。

その夜、トキはヘブンに英語を教わっています。元気そうに振る舞うトキの様子を見て、ヘブンは「ココロ、タッシャ、ナイ?」と心配します。トキは「はい……」と答えました。その様子を梶谷がのぞいていましたが、今日はトキの記事を書くのは難しいと判断し、取材を諦めます。

翌朝、天国町ではナミが福間と一緒にサワを訪ねて来ます。いつもの遊女の化粧ではないナミの姿に、サワは気づくのが少し遅れます。ナミは福間と夫婦になることを報告し、「怖いけど、ここを出たらいいこともあるかもしれない」と話します。そして「無理に出んでもいい。その時が来たら、心が決めてくれるけん」とサワを抱きしめ、福間とともに天国町を後にします。サワは複雑な気持ちを抱えます。

一方、錦織は知事に呼ばれ、次の英語教師を探し始めていることを知らされます。次の英語教師として推薦されたのは、錦織がよく知る人物でした。

白鳥倶楽部では、土江がヘブン先生を呼んだ以外、西洋化が進んでいないことを話しています。そこへ山橋が庄田多吉を連れて来ます。久しぶりの再会に土江や門脇は喜びますが、紹介をされたサワはそっけない態度を崩しません。庄田はその様子を気にしますが、土江は「今日は面白くないことがあったらしい」と説明します。

その頃、一階の山橋西洋料理店では、ヘブンと錦織がお茶をしながら、新しい英語教師の推薦状について話しています。推薦された庄田は、錦織が学生時代を共にした同級生でした。山橋から庄田が二階に来ていると聞かれても、錦織は会うことを断ります。二人の間には、何か事情がありそうです。

トキはサワに会うため、天国町を訪れます。サワの家を訪ねると、母のキヌが出て来て、サワは今日は遅くなると伝えます。しかし、トキが家の中をのぞくと、屏風の下からサワの足が見え、居留守を使われていることに気づいてしまいます。ショックを受けたトキは「すみません、また来ます」と言って、その場を後にします。

かつて松野家が住んでいた長屋の裏庭では、子どもたちが遊んでおり、トキをスキップに誘います。トキも一緒にスキップをしますが、心は張り裂けそうでした。ずっと一緒だった幼なじみのサワに距離を取られてしまったことが、トキの胸を強く締めつけます。一方、家の中でその声を聞いていたサワもまた、どうしていいかわからない気持ちを胸の奥に抱えています。

感想・考察

トキとサワの関係がとても切なく胸に残る回でした。
小さな頃から一緒に過ごし、言葉にしなくても通じ合っていた二人だからこそ、今の距離感がより痛々しく感じられます。

トキは新しい世界に進み、家族を持ち、周囲から注目される存在になりました。一方のサワは、同じ場所に立ち続けながら、その変化を少し離れた場所から見つめています。「違う世界に行ってしまった」という思いは、寂しさだけでなく、追いつけないもどかしさや嫉妬を伴っていたように感じました。

新聞の記事に触れながら、明るく言葉を選ぶサワの姿には、本心を隠そうとする必死さがにじんでいました。祝福したい気持ちと、昔のように並んでいられない現実。その間で揺れるサワの心が、とても苦しく映ります。

そして、居留守を使われたことに気づいたトキの表情が、何よりも切なかったです。拒絶されたわけではないと頭では分かっていても、距離を取られた事実がトキの心を深く傷つけたのだと思います。子どもたちとスキップをしながらも、心がはち切れそうになるトキの姿に、見ているこちらも胸が締めつけられました。

まとめ

関係が変わってしまった幼なじみの痛みを、静かに丁寧に描いた回でした。
成長すること、前に進むことは決して悪いことではありませんが、その過程で同じ歩幅でいられなくなる人がいるという現実が、重く心に残ります。

トキとサワは、どちらも間違ってはいません。ただ、それぞれが違う場所に立ち、違う景色を見てしまっただけなのだと思います。
それでも、互いを大切に思う気持ちが消えていないからこそ、近づくことも離れることもできず、苦しさだけが残ってしまいました。

このすれ違いが、この先どんな形で二人の関係に影響していくのか。
切なさと余韻を残しながら、物語の行方を静かに見守りたくなる一話でした。

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