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人類未知の敵コリバクチン 特に若者を襲う 東大や阪大等の研究発表 若い世代の大腸がんリスクの原因菌 予防対策はあるのか?

2026年8月7日の記者会見で大阪大学・東京大学等の研究グループの研究成果が報告された。   

日本人大腸がん患者のおよそ半数で、特殊な大腸菌によるDNA損傷の痕跡が確認され、特に若年発症大腸がん(40歳未満)では、その頻度が約70%に!

それによると、特徴的な変異パターンは、50歳未満で発症した大腸がんの方が70歳以上で発症したものより3.3倍多く見られることが、先行する国際研究で示されていた。

今回の日本人を対象とした研究では、特に40歳未満で発症した若年性大腸がんにおいて、その頻度が約70%に達していたことが明らかになった。

一部の特殊な大腸菌がDNAを破壊する

日本人大腸がん患者のおよそ半数が大腸菌によるDNAの損傷が関与している可能性があることが分かった。

その大腸菌の名前はコリバクチン 

コリバクチンは一部の大腸菌(pks+ E. coli)が産生するDNA損傷毒素で、大腸がんリスクとの関連が指摘されている。

2025年に東京大学医科学研究所・国立がん研究センターなどが発表した研究では、日本人を含む11か国981例を解析し、日本人の大腸がんの約5割にコリバクチン毒素による特徴的な変異パターンが確認された。

また、50歳未満では70歳以上に比べ、この変異パターンが3.3倍多いとされている。

現時点で特効薬的な除菌法は存在しない。

しかし食習慣で産生菌の増殖を抑えたり、腸内環境を整えて影響を軽減したりする可能性が複数の研究で示唆されている。 

コリバクチン産生菌との関連が研究されている食品として、緑茶、乳製品、食物繊維が豊富な食品、発酵食品などが挙げられる。 

特に関連が強いもの 急須の緑茶 ぬか漬け 果物…あなたは取ってる?

■緑茶

緑茶については、日本人223人を対象にした研究で、緑茶・マンガン摂取とpks+ E. coli保有率との関連が報告されている。

しかし「緑茶を飲めばコリバクチンを抑えられる」という因果関係が証明されたわけではない。

緑茶に豊富なマンガンが乳酸菌の増殖を助け、結果として産生菌を抑える仕組みが考えられている。

緑茶の、特に乾燥茶葉はマンガンを非常に豊富に含む。(乾燥葉で50〜70mg/100g程度、またはそれ以上の報告あり)。

日本人の食事調査では、緑茶の摂取が総マンガン摂取量の大部分(ある研究では約75%)を占め、個人差の主な要因になっていたのである。

茶抽出物(緑茶・烏龍茶・紅茶)が産生菌の増殖抑制や細胞のDNA損傷保護に寄与する実験結果もこれまでに報告されている。

ペットボトル緑茶でもある程度マンガンやカテキンは摂れるが、茶葉から淹れるお茶の方が一般的に成分濃度が高く、日常的な「習慣」としての摂取量が減っている点は大きい。

■乳製品

  摂取頻度が高い人で産生菌の保有率が低い傾向が確認されている。ヨーグルトなどの発酵乳製品は乳酸菌を補給する点でも有用だという。

■マンガンを多く含む食品は乳酸菌の増殖をサポートする。

  緑茶に加え、乾燥ひじき、オートミール、乾燥ごま、アーモンドなど。

しかし、マンガンの人体耐容上限量は成人で1日11mgであり、これを超えると神経・心臓・消化器系への影響が懸念される。

■ 腸内環境を整える基本的な食品

食物繊維が豊富なもの

 野菜(ごぼう、玉ねぎ、にんにく、アスパラガスなど)、海藻(わかめ、昆布、めかぶ、ひじき、ふのりなど)、果物(りんご、バナナ/プレバイオティクス成分のペクチン、オリゴ糖などが腸内の有益な細菌を増やす。)、全粒穀物(オーツ麦、大麦、玄米)、豆類。  

  特に可溶性食物繊維(イヌリンなど)は、マウス実験で産生菌の増殖やDNA損傷、ポリープ形成を抑える効果が示されている。 

■過敏性腸症候群だからといって繊維を取らないのは危険 

低繊維食は逆にリスクを高める可能性がある。また、個人差があるので、過敏性腸症候群などがある人は少量から試し、体調に合わせて調整をし個人に合った食べ方を工夫しよう。

発酵食品 ぬか漬けが再注目される!

  納豆、ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、キムチなど。乳酸菌が産生するフェニル乳酸などが産生菌の増殖を抑制する実験結果があります。善玉菌を優位に保つことで、毒素産生菌の影響を相対的に減らせると考えられている。

▼避けた方がよい傾向のもの この中にあなたの好物はどれくらいある?

高脂肪・高糖質・赤肉(焼肉、ステーキ)や加工肉(市販のハンバーガー、ハム、ソーセージ)の過剰摂取、精製炭水化物中心(食パン、菓子パン、ラーメン、うどん、そうめん、白米、チャーハン、丼もの、パスタ、ホットケーキ、パンケーキ、クッキー、ビスケット、ケーキ、ドーナツ)は産生菌や大腸がんリスクと関連が指摘されている。

上の記述を見ると…若い世代が取りがちな食事は、ファストフード、コンビニのパンやおにぎりやスイーツ、焼肉とビール、こってりラーメン、ケーキ、ドーナツ、クリームたっぷりのアイスラテ、レンチンの冷凍食品、スナック菓子、カップ麺…

一方果物は高いからパス、野菜は意識的に避けがち、ぬか漬け食べない、急須はうちにない…大腸がんリスクはコリバクチンが要因の一つであることが強く示唆されたようなものだ。これだとマンガンが不足する。

大腸がん予防全般では、食物繊維多め・バランスのよい食事、適度な運動、禁煙・節酒が基本。心配な場合は医療機関で相談し、必要に応じて検査を検討しよう。

なお、現時点では予防対策にマンガン摂取とコリバクチン産生菌の保有率との関連が報告されている、にとどまり、その因果関係まではわかっておらず、これが解明されれば胃がんの原因ピロリ菌の予防のように、大腸菌の原因の一種であるコリバクチンも予防対策ができる未来が近いという。

【主要論文】 プレスリリース

Prevalence and chronology of colibactin-associated mutational processes and their microbiome spectra in Japanese colorectal cancer

(大阪大学・東京大学などの研究グループ、Nature Geneticsに掲載予定または掲載)
大阪大学プレスリリース(2026年8月)
日本人大腸がん患者約200例の全ゲノム解析。
約45%(半数近く)でコリバクチンによる特徴的な変異シグネチャーを検出。
40歳未満の若年発症では約70%。
1965年以降生まれの世代で増加傾向。

40歳未満の大腸がん、7割で大腸菌毒素が関与 大阪大学や東京大学

【統計データ】
全国茶生産団体連合会「茶の需給状況」
(国内消費量・1人当たり消費量の長期推移。ピークは1970年代後半〜1980年頃、以降減少傾向)
総務省「家計調査」(世帯当たりのリーフ茶購入量・金額が減少、茶飲料は増加)
農林水産省の資料や各種報告(例:

https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/

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