繊細なわたしは、父の影に怯えながらも違う未来を選びはじめた
「父と同じ道を歩んでしまうのだろう」
これは、わたしの心に深く根付いていた気持ち。
幼少期に受けた父からの暴力は、今でも鮮明に思い出すことができる。
いつ怒り出すかわからなかった父。
そんな父に、わたしはいつも怯えていた。
でも…わたしにぶつけられる暴力の中に、愛情があると信じていたし…暴力を受けるたびに、愛情を見つけようと必死だった、あの頃。
「母と弟たちを守りたい」という必死な想いと、「自分だけに向けられた暴力は特別なもの」だと信じている想いが、いつも隣合わせだった。
漠然と子どもが欲しいと思った若い頃からずっと、父のようになってしまうのではないかという想いが消えなかった。
父の血が流れている自分には、父と同じ道を歩むことが必然かのように。
どんなに切り離したくても、切り離せなくて…
「子どもが欲しいと思ってはいけないのでは」
とさえ思っていた。
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