☆【小説】「龍と空色の歌」第18話【創作大賞2025応募】018〜春スペシャル
割引あり
第十八話 新宿──四日目
マル対の男の行動パターンは三つ。それは墨絵がリハーサルを求められたパターンでもある。一つは二日前と同じ駅売店から墨絵をつけて来て背後から声をかける。これがパターンAだ。
もう一つはマル対が墨絵の目的地のJRビルのエントランスで待ち伏せをする。エントランスの中での男の行動を想定し始めると一番バリエーションがあるパターンB。
この二つでマル対の男の動きは大まかには対応できる。
墨絵が応用を効かせることで細かな状況にあわせることもできる。
問題は第三のパターンCで、これは依頼者でもあり被害者である女性に及ぼそうとしていた凶行を、直接に墨絵に行ってしまうパターンだ。これについてはいつ、どの段階で起きるかは予想が難しい。男の行動を止められるかどうかは、状況によってはわからない。
パターンCへはパターンAでも、Bでも突如展開する可能性はある。
柏木の言い方では「予知が実時間に固定するタイミングを高精度に計算することは不可能に近い」のだそうだ。
難しい表現で墨絵には全くわからない。
大体起きることはわかっているけど、実際は出たとこ勝負ってこと?
ここから先は
1,573字
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
あなたのおかげで創作ができます。 ありがとうございます! 頂戴したチップはクリエイターとしての活動で大事に使わせていただきます。
