☆【小説】「龍と空色の歌」第17話【創作大賞2025応募】017〜春スペシャル
割引あり
第十七話 述懐
六本木・北参番タワービルのカフェから配達されたコーヒーを飲みながら、社長はスマートフォンを操作している。「あの男、いま秋葉原ね」
社長はマル対のSNSへの書き込みを確認していた。
今日、マル対は会社帰りに秋葉原に立ち寄っている。行動の前日には必ずアキバだ。
行動パターンから分析して、次にマル対が行動を開始しそうな場所はやはり新宿の勤務先の会社付近だ。
「そうなると……明日あたり奴さんは出勤時に凶行にでるかもね」
墨絵はパフェとメロンフロートを食べたあとナポリタンを頬張りながらそれを聞いている。
やっこさん?時代劇みたいだ。わははは、まるで小学生の様に墨絵は無邪気に笑っていた。
「ほんの少し幼児退行が出てますね。やはり、あれだけの心の芯を増大させ、精神を縮退させた状況を乗り越えたのですから影響が出るのも仕方ありませんね。次第に戻るでしょう。それにしても、この程度の影響にとどまっているのが凄い」
柏木は冷静な表情で判断を付け足した。
ここから先は
1,125字
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
あなたのおかげで創作ができます。 ありがとうございます! 頂戴したチップはクリエイターとしての活動で大事に使わせていただきます。
