☆【小説】「龍と空色の歌」第13話【創作大賞2025応募】013 〜春スペシャル
割引あり
第十三話 D・E・A・P《ディープ》シミュレーター
天ぷら蕎麦が運ばれた。
柏木について不思議に思った事を聞いてみたくなった。
「地下鉄の駅で私の腕を乱暴に掴んだ時と、私とマル対に挑んでいる時となんだか違う人みたいなんです。状況によって緊張とかして、精神状態が違ったりするとあんなに人が変わっちゃうんでしょうか」
蕎麦を啜りながら応えを待った。
「よく気付いたわね。柏木はもう一人いるの。彼の中にいるの。もうひとりが」
社長は微笑んだ。
私の客観的な墨絵と同じ? 墨絵の驚きが表情に出た。
「そうね、柏木の話をしておいた方がよさそうね」
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