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【詩】朝をあたためる人

朝の光がまだやわらかく、
窓辺にひとすじの風が流れる頃、
あなたは歩きながら
すれ違う人の心の色をそっと受け取る。

声の明るさ、まなざしの揺れ、
靴音の速ささえ、
その日の気配を映し出す。

それは気にしすぎなのではなく、
誰かの小さな変化を見過ごせない
あなたの優しさがする仕事。

「遅れてすみません」から始めたくない──
そんな言葉を胸に、
今日の朝を穏やかに整える。
自分のためでもあり、
誰かの一日の灯りになるためでもある。

相手を想う気持ちが、
時にあなたを疲れさせてしまうけれど、
それでもあなたは、
誰かの心にそっと寄り添う人であり続ける。

その敏感さは弱さではなく、
静かに世界をあたためる才能。

だから今朝も、
背筋をすっと伸ばし、
澄んだ声で「おはようございます」と告げる。

その一言が、
誰かの一日を明るくすることを、
あなたは知っているから。

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