その場で考えるから、フリーランスは削られる。
この記事では、HEDGEHOGに収録している返答案の中から、特に現場で「うっ」となりやすい4つを抜粋しています。
本編では、こうした場面を116パターン以上収録しています。
フリーランスが条件を飲まされるのは、押しに弱いからではありません。
その場で考えているからです。
「他の会社はもっと安いらしいです」
「急ぎでお願いできますか」
「なんかイメージと違うんですよね」
こう言われた瞬間、頭の中ではいろいろ考えている。
でも、口から出るのは「できるだけ対応します」
そしてあとから思うのです。
あれ、また飲んでないか。
ここでは、そういう場面での返し方を4つまとめています。
場面01|決裁権のない担当者に取引終了をほのめかされた
「このままだと取引が終わるかもしれません」
判断権限のない立場の言葉で、条件変更や譲歩を先に求められている状態です。
こう返します。
ご共有ありがとうございます。
今後のお取引に関わる重要な内容だと思いますので、条件変更については正式なご判断事項として整理させてください。
現時点で確定していない可能性を前提に、対応範囲や条件を先に変更することはできません。
必要な変更がある場合は、変更内容・理由・希望条件を明確にしたうえで、正式なご依頼としてご相談ください。
なぜこう返すのか。
問題は、判断権限のない立場の言葉で、こちらが条件変更を先に飲まされることです。
感情的に反応すると関係がこじれやすい。そのまま受けると、正式決定でもない話にこちらだけが引っ張られます。
意見として受け止めつつ、判断は正式な確認内容を基準に扱う。それだけで、冷静に対応できます。
感情でその言葉に引っ張られると、消耗するだけになりやすいです。でも設計で返すと、判断の扱われ方が変わります。
場面02|「他の会社はもっと安くやってくれる」と言われた
「◯◯社に聞いたら、同じことをもっと安くやってくれると言っていました」
比較をちらつかせて、値引きを引き出そうとしている状態です。実際に競合があるナシにかかわらず、言われることは多いです。
こう返します。
「そうでしたか。価格だけで見れば、 そちらの方がお得かもしれません。 ただ、私の場合は◯◯(自分の強み・実績・進め方) という点で対応しています。 そこに価値を感じていただけるなら、 ぜひご一緒させてください」
なぜこう返すのか。
比較されることを怖がると、値下げしか手がなくなります。
「比べてみてください」と言える準備をしておくことで、価格競争から抜けられます。
安さで選ばれる仕事は、もっと安い人が現れた瞬間に終わります。怖がらずに線を引くことが、長く続く関係の条件です。
場面03|納品後に「思っていたのと違う」と言われた
「なんかイメージと違うんですよね…」
具体的な指摘がないまま、修正を求められている状態です。
こう返します。
「ご指摘ありがとうございます。イメージと違う部分を具体的に教えていただけますか?どこをどう変えれば近づくか、一緒に整理させてください。具体的な修正指示をいただいた上で進めさせていただけますでしょうか」
なぜこう返すのか。
「なんとなく違う」に従って修正すると、「なんとなく」が繰り返されます。具体化してもらうことで、修正の方向性と範囲が決まります。感情で動くのではなく、情報を引き出してから動く。これだけで、無限修正のループから抜けられます。
場面04|「急ぎでお願い」が毎回続いている
「いつも急ぎで申し訳ないんですが、今回も…」
謝りながら急ぎ対応を求めてくる。断りにくい空気を使った依頼です。
断らない前提の枕詞になっているケースも多いです。
こう返します。
「急ぎ対応は可能ですが、通常の納期より短い分、特急料金として◯円追加となります。ご確認いただけますでしょうか?」
なぜこう返すのか。
「いつも申し訳ない」という言葉は、断りにくくするための無意識の設計です。ここで「大丈夫です」と返してしまうと、急ぎ対応が無料になります。
クリーニングでも早くすれば、特急料金がかかります。
急ぎ対応はあなたの予定を壊す行為です。その価値に見合う対価をもらうことは、正当な取引です。一度設計しておくと、毎回消耗しなくなります。
ここで紹介したのは、HEDGEHOGに収録している一部です。
実際の現場では、値下げ、急ぎ対応、無限修正、紹介価格、無料相談、決裁権のない人からの圧など、言葉に詰まる場面が何度も出てきます。
しかも、毎回きれいに考える余裕があるわけではありません。
相手との関係を壊したくない。
でも、自分の条件も守りたい。
この間で止まっているうちに、つい「大丈夫です」と返してしまう。
HEDGEHOGは、そういう場面で毎回心の中でプロレスしなくて済むように、返答文とロジックをまとめた防御OSです。
その場でゼロから考えるのではなく、
先に用意してある言葉を開く。
それだけで、次の対応はかなり変わります。
現在はベータ版として、4,800円で公開しています。
▶ HEDGEHOG(4,800円・ベータ版・部数限定) https://hedgehog.studio.site
