「予算が厳しくて」と言われたとき、どう返すか。
「予算が厳しくて、少し安くしてもらえませんか」
これ、言い方がやわらかいぶん厄介です。
強引な値下げなら断りやすい。でも「予算が厳しい」と言われると、こちらも一瞬考えてしまう。でも、条件をそのままにして価格だけ下げると、削れるのはこちら側だけです。
作業範囲も、納期も、責任も変わらない。変わるのは金額だけ。
これでは、調整ではなく、ただの片側負担です。
だから値下げの相談が来たときは、価格だけを動かさない。
動かすなら、条件です。
こう返します。
「ご事情は承知しました。ご予算に応じることは可能ですが、条件を据え置いたままの値引きではなく、範囲や内容の調整という形でご提案いたします。どの部分を優先したいか、お聞かせいただけますでしょうか。」
価格は条件とセットで成り立っています。価格を下げるなら、必ず何かを削る。これが原則です。
よくあるのは「今回だけ」と思って値引きして、そのまま次回も同じ条件になるパターンです。相手に悪意はなくても、一度通った条件は「普通」になります。断るタイミングは、最初の一回だけです。
「ご事情は承知しました」と受け止めた上で、「条件を調整する」という返し方が重要です。相手の事情を無視せず、でも一方的に損をしない。この両立がプロとしての交渉の基本です。
感情ベースの値引きは、自分が苦しくなるわりに感謝されません。
優しい人は、これがキツイし負担になる。でも設計で返すと、関係ごと変わります。
こうした場面への返し方を、116パターン以上収録しているのがHEDGEHOGです。皆さんからいただいた場面をもとに、随時追加しています。
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