見出し画像

HEDGEHOGとは|値下げ・無茶振り・無料対応から身を守る防御DBを作った理由

現場では、きれいに断れる場面ばかりではない

「今回だけ、少し安くできませんか?」

こう言われたとき、頭では分かっていました。

金額を下げるなら、作業範囲も変えるべき。
追加対応なら、別料金にするべき。
短納期なら、納期か品質か範囲のどれかを調整するべき。

するべきなんです。

でも、実際の現場では、そんなに冷静に返せませんでした。

相手も強引に迫ってくるわけではありません。

「もし難しければ大丈夫なんですけど」

そう前置きされると、むしろ断りづらくなります。

本当は条件を整えた方がいい。ここで曖昧に受けると、あとで自分が苦しくなることも分かっている。けれど、その場の空気を悪くしたくないし、関係を壊したくもない。

そう思って、つい、
「今回だけなら大丈夫です」
と返してしまう。

追加対応も同じです。

契約範囲には入っていないけど、自分ならできてしまう。
しかも相手は、そこまで大ごとだと思っていない。

「これくらいなら、ついでにお願いできますか?」

この一言に対して、本来なら「それは追加費用になります」と返した方がいい。

でも実際には、言葉が詰まることがあります。

ここで費用の話をしたら、細かい人だと思われるかもしれない。関係が悪くなるかもしれない。次から頼まれなくなるかもしれない。

そういう不安の方が先に来て、結局、

「大丈夫です、やっておきます」

と返してしまう。

その場では、何も問題が起きたようには見えません。相手は喜んでくれるし、関係も壊れないし、仕事を失わずに済んだようにも感じます。

でも、こういう小さな飲み込みは、あとから効いてきます。

請求できない作業が少しずつ増える。納期が詰まる。前はやってくれたから今回もお願いできるはず、という空気が生まれる。そうやって都度対応しているうちに、相手の中でこちらの基準が変わっていきます。

「この人は、ここまでなら対応してくれるんだ」と。

値下げも、追加対応も、短納期も、断り方を知らないから飲んでいるわけではないと思います。

多くの場合、正論は分かっている。

安くするなら、何かを削る必要がある。追加でやるなら、それは本来、別の仕事として扱うべきです。無理な納期も、気合いで受ければいい話ではありません。

でも、現場ではその一言が出てこない。

その瞬間は、ロジックより不安の方が速いからです。

だから必要なのは、強い言葉ではありませんでした。もっと強気になることでも、相手を言い負かすことでもない。

その場でゼロから考えなくても済むように、先に用意してある言葉です。

  • 値下げを言われたときに、価格の話だけで終わらせない言葉

  • 追加対応を頼まれたときに反射で無料対応せず、まず範囲を確認する言葉

  • 短納期を求められたときに無理に合わせるのではなく、条件を整え直す言葉

こういう言葉を、現場で開ける形にしておく。

HEDGEHOGは、そのために作りました。

HEDGEHOGは、フリーランスが値下げ・無料対応・短納期・無茶振りを求められたときに、角を立てずに線を引くための返答DBです。

ただの断り文句テンプレ集ではありません。

その場で「今回だけ大丈夫です」と飲み込む前に、今どこを崩されそうになっているのかを確認し、自分が責任を持てる範囲に戻すための防御DBです。

強く言い返すためのものでも、相手を論破するためのものでもありません。

関係を壊さずに、自分の条件と責任範囲を守るために作りました。

なぜ返答DBを作ったのか

最初は、よくある場面ごとに返答例をまとめればいいと思っていました。

値下げをお願いされたときにどう返すか。追加対応を頼まれたときに、どこまで受けるか。短納期を求められたときに、どう条件を整えるか。

そういう言葉を用意しておけば、現場で迷う時間はかなり減るはずだと考えていました。

ただ、整理していくうちに、返答文だけを並べても足りないと感じるようになりました。

たとえば、同じ「安くなりませんか?」でも、毎回同じ意味とは限りません。

本当に予算が厳しくて相談しているだけの場合もあれば、こちらの価格基準そのものを相手側に寄せられそうになっている場合もあります。表面上は同じ値下げ相談でも、起きていることは少し違うわけです。

だからHEDGEHOGでは、返答文だけではなく、その場で何が崩されそうになっているのか、その返し方がなぜ機能するのかまで整理しました。

テンプレを貼るためではなく、自分の基準を取り戻すために。

その場の空気に流されて条件を手放す前に、一度立ち止まるためのDBとして作りました。

返信前に確認できること

HEDGEHOGでは、フリーランスが条件を崩されやすい場面を「返答単位」で整理しています。

ただの返答テンプレではありません。

たとえば、値下げを頼まれたときに大事なのは、強く断ることではなく、「安くする・しない」の話だけで終わらせないことです。

金額を下げるなら、対応範囲も見直す。急ぎの依頼なら、納期だけでなく品質や範囲も調整する。追加対応なら、契約範囲の外として扱う。

本来はこう考えるべきだと分かっていても、実際の返信画面では言葉が詰まることがあります。

HEDGEHOGは、そういうときに開くためのDBです。

クライアントからの返信を見て、無料で受けるべきか、このまま受けたら次も同じことが起きるんじゃないかと手が止まったときに、自分の基準を確認できるようにしています。

テンプレを貼るためではなく、返信前に一度立ち止まるための防御DBとして作りました。

実際の収録イメージ

たとえば、クライアントから、

「紹介もするので、今回は少し安くなりませんか?」

と言われたとします。

これ、かなり断りにくいんですよね。

紹介してくれると言われると、ありがたい気持ちもある。

でも、ここで価格を下げると、次からもその基準で見られやすくなります。

しかも、紹介はまだ確定していません。

今ある条件を崩して、まだ起きていない未来の紹介に期待する形になる。

こういう場面で、HEDGEHOGでは次のように整理しています。


Trigger:紹介を理由に値引きを求められる

Defense:
ご紹介いただけるのはとてもありがたいです。
ただ、既存のお客様にも同じ基準でご案内しているため、価格自体の調整はしていません。
ご予算に合わせる場合は、対応範囲を整理してご提案します。

Logic:
紹介への感謝は受け取りつつ、価格基準は崩さないための返答です。

ここで「紹介してくれるなら安くします」と返すと、今ある条件を崩して、まだ確定していない未来の紹介に期待する形になります。

大事なのは、紹介を断ることではなく、値引きと切り分けることです。

金額を下げるのではなく、対応範囲を整理する。
この形に戻すことで、関係を切らずにこちらの基準を守れます。


どんな場面で使うのか

HEDGEHOGは、たとえばこういう場面で使えます。

・値下げをお願いされたとき
・追加対応を無料で頼まれたとき
・短納期を当然のように求められたとき
・紹介を理由に値引きを求められたとき
・以前は無料だった対応を、今回も無料だと思われたとき
・断りたいけど、関係は切りたくないとき

目的は、強く断ることではありません。

関係を壊さずに、自分が責任を持てる範囲を守ることです。

向いている人・向いていない人

HEDGEHOGが向いているのは、こういう人です。

・値下げや追加対応を飲みがちな人
・その場では言葉が出てこない人
・クライアントと揉めたいわけではない人
・でも、自分の条件も守りたい人
・毎回感情で削られずに仕事を続けたい人

逆に、こういう人には向いていません。

・相手を論破したい人
・強気な営業トークを求めている人
・テンプレをそのまま貼れば全部解決すると思っている人
・自分の仕事の範囲や価格を見直す気がない人

HEDGEHOGは、相手をねじ伏せるためのものではありません。
自分の仕事を安売りしすぎず、でも関係も雑に壊さないためのものです。

10の設計図noteとの違い

HEDGEHOGは、10の設計図noteの代わりになるものではありません。

役割が違います。

10の設計図noteは、便利屋扱いされる働き方を抜けるために、仕事の受け方そのものを整えるものです。

一方でHEDGEHOGは、実際のやり取りで言葉に詰まったときに開くための返答DBです。

ざっくり整理すると、役割の違いはこんなイメージです。

まだ、仕事の入口や価格設計、継続・紹介の作り方から整えたい人は、先に10の設計図noteを読んだ方がいいと思います。

逆に、すでに現場で何度も同じようなやり取りに詰まっていて、

「この場面で何と返せばいいかを持っておきたい」

という人には、HEDGEHOGの方が合っています。

考え方を整えるのが、10の設計図。
現場で返す言葉を持つのが、HEDGEHOG。

この2つを分けて使ってもらえたらと思います

HEDGEHOGの詳細はこちら

同じ場面で毎回迷うなら、先に言葉を持っておいた方がいいです。

その場で考えながら返すのと、使える言葉を開いて返すのでは、消耗の量が変わります。

HEDGEHOGは、フリーランスが現場で線を引くための防御DBです。

次にまた「今回だけお願いできますか?」と言われたとき、
その場の空気だけで自分の条件を手放さなくていいように。

断るためではなく、守れる範囲で仕事を続けるために。

HEDGEHOGを用意しました。

▶ HEDGEHOGの詳細を見る
https://hedgehog.studio.site


いいなと思ったら応援しよう!