水産大手が売られた夜、養殖だけが買われた

詩吟

ニッスイ沈み ヨンキュウ浮かぶ
売られる大手 買われる未来
158円が 養殖へ舵を切らせる

今日の問い

なぜ5月26日、ヨンキュウとフィード・ワンだけが、水産セクターの中で力強く上昇したのか。

答え

市場は静かに、輸入コモディティ型の水産大手から、国内養殖サプライチェーンへ資金を移し始めている。円安と金利上昇が、その背中をそっと押している。

本論

構造① 輸入依存型はマージンを削り続ける

5月26日大引け、水産大手の値動きはほぼ赤一色だった。ニッスイ(1332) -1.46%、ニチレイ(2871) -1.88%、ヨコレイ(2874) -1.81%。下落率トップは銀鮭などの加工輸入に強いオカムラ食品の -4.10%。

理由ははっきりしている。ドル円は158円台後半、長期金利は2.7%台と30年ぶり水準。海外仕入れの銀鮭やエビは円換算で重くなる一方、価格転嫁は進まない。SCI=0.73という数字は、消費者にとっての魚の重さを示している。利幅は薄くなり、利払いは増える。市場はそれを評価していない。

構造② 養殖と飼料に、ひかりが差す

その中で、ヨンキュウ(1383)は +2.77%、フィード・ワン(2060)は +2.86%。同じ水産関連の中で、国内養殖サプライチェーンを握る卸と飼料が買われた。

ヨンキュウは愛媛・宇和島を本拠とする養殖魚・養殖用餌料の販売中核。マダイの完全養殖種苗から、マグロ・ブリまで国内養殖の川中を担う。フィード・ワンは民間最大の配合飼料メーカーで、水産飼料事業を通じて養殖産業の上流を押さえる。

輸入魚そのものに依存する大手とは違い、両社とも国内養殖の構造の中に立っている。為替の直撃を受けにくい。市場はその構造優位を、静かに評価したのかもしれない。

読者への問い

明日スーパーの鮮魚コーナーで、養殖と天然・国産と輸入の棚比率を見てください。市場の答えは、すでにそこにあります。

▼補足:本日の水産セクター(5/26引け値)

売り上位



|銘柄        |終値   |騰落率   |
|----------|-----|------|
|オカムラ食品    |1,401|-4.10%|
|ニチレイ(2871)|1,773|-1.88%|
|ヨコレイ(2874)|2,603|-1.81%|
|ニッスイ(1332)|1,312|-1.46%|

買い上位



|銘柄           |終値   |騰落率   |
|-------------|-----|------|
|フィード・ワン(2060)|1,220|+2.86%|
|ヨンキュウ(1383)  |2,776|+2.77%|
|中央魚類         |3,535|+1.87%|
|阪和興業         |1,812|+1.62%|

参考マクロ指標

• SCI:0.73(5月11日時点)
• ドル円:158円台後半〜159円(5/26)
• 日本10年国債利回り:2.7%台(30年ぶり高水準圏)

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄への投資推奨ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

#水産株 #養殖 #銀鮭 #SCI #円安 #ヨンキュウ #サーモンクラッシャー

いいなと思ったら応援しよう!

Salmon crusher よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー