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🌚「雪和尚」「好き化粧」

「雪和尚」 

SNSを見ながら、こいつが呟く。

「“雪和尚”って妖怪が出没したらしい」

俺「どんな妖怪?」

「雪の日に歩く坊さんを、
さらっていくらしい」

俺「あぁ、和尚みたいに説法する妖怪かと思った。
和尚がターゲットなのか」

「さらわれた和尚が
妖怪を説法するんじゃない?」

俺「それなら妖怪の名前、
間違ってないか?」

「妖怪“説法して欲しい”」

俺「“かまってちゃん”みたいだな」

「説法で説き伏せられるから、
あんまり増えないんだろうな」

俺「害があるのか分からんけど、
和尚に任せよう。
たぶん、双方納得する」

外では、誰かを探すように
雪がちらほらと降っていた。


「好き化粧」

SNSを見ながら、
こいつが続けて呟く。

「“好き化粧“って妖怪もいるらしい」

俺「巷に多いな、妖怪が。」

「好きなタイプの男の好みに合わせて、化粧して来るんだって」

俺「友好的で奥ゆかしいな」

「男が好きって思うと、
食べられちゃうらしい」

俺「あぁ…一気に妖怪だな」

「これは、ずるいよ。
可愛いってなっちゃうよ」

俺「普通に“出会い”だよな」

「男版もいるのかな?」

俺「最近は男のメイクも普通だしな」

「どっちもスッピンが気になるね」

俺「…何にでも変化できるスッピンか」

「…これもう、人間じゃない?」

俺「深掘りするの、やめよう」

「妖怪 “好き化粧”
人間説…」

新たな議題に
俺達は触れなかった。


お読みいただいて、ありがとうございました。本作はたらはかにさんの企画に参加しております。


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