パリピの復讐
ここは東京都内。
23区から離れた静かな街。
大きな団地の1室が我が城。
私は花村硝子。
アラフォー。
そしてー
「痛っ!このぉ〜!」
お皿を出した後、棚にぶつかりキレているのは娘のミンちゃん。6歳。
棚を平手で2回叩き、膝蹴りをかます。
「その辺で勘弁してやってくださいよ」
イキった先輩が返り討ちに遭い、慌てて止めに入る後輩のような気持ちになった。
娘の視野はまだ狭い。
物を上に置いても、うまく置けずに落ちてくる。
落ちてきたポーチの襲撃を許せず、噛みついた。
とりあえずやり返さないと、負けた気持ちなんだろう。
棚とポーチへの復讐も終わり、公園に向かう。
人が大好きなパリピは人気の多い公園を選ぶ。
1人でのびのび遊具で遊ぶよりも、複数人の鬼ごっこの中に入っていく。
気付くとメンバー入りしてるのだ。
走る娘の背中にボールが当たる。
近くで遊ぶ子の投げたものが、ぶつかったようだ。
突然の襲撃に驚く娘。
「ごめーん」
娘は笑う。
「いいよ」
物には厳しいミンちゃん。
人には大らかなミンちゃん。
人が大好き。
それがパリピの根底。
