ペパマリジェネリックレビュー
ペパマリ続編がなかなかいい形で出てくれない
ペーパーマリオRPGと言うゲームがとても好きである。
そもそも前作のマリオストーリーからかなり好きで、特に「全てのゲームの中でで一番好きなステージはマリスト4面【ヘイホーのおもちゃ箱】」かもしれない。
バッジのスロットを拡張して行くことでいつでも幅広くカスタマイズできるようにする戦闘スタイル、敵キャラの特性や仲間の性能のバラけ方が非常にバランスよいという点、いざとなったらゴリ押しが効いたり逆に難易度上げるための縛りプレイなんかも自分の好みになるよう自然に調整するコトが出来る所など。
かなり楽しめるポイントがしっかり作り込まれている。
2作目になれば無駄なレベル上限が解放されて、その分トガった性能の敵や使うの難しい仲間やバッジも増えて、すごい完成度になっていた。
でも何故か、本当に何故かペパマリRPG以降、あのバッジと仲間が際立つシステムのまま、続編が出ることは無かった。
スーパーペーパマリオも面白かったけれど、RPGのままで出してほしかったと思うし、スーパーシールは評判悪すぎて流石にやらなかった。
カラースプラッシュはペパマリでまさかの死に覚えゲー要素があってかなりゲンナリしたし、ダメージソースが消費アイテム依存過ぎてRPGの面白さの肝であるリソース管理が気持ちよくやれないゲーム性だったと思う。
オリガミキングもカラースプラッシュよりはマシだけれど、やっぱRPGのゲームシステムの方が100倍面白いと思ったし、中途半端にパズルゲームで求めているものと違ったし、ストーリーもショッキングな衝撃展開を多用する割に根底のラスボスの動機とかが浅過ぎるとかあって、ハマれなかった。あと敵に初見殺しの即死技があるのはマジで最悪。
ロックマンエグゼとかカスタムロボとかクラッシュバンディクー辺りもそうなんだけれど、ゲームシステムの完成度が高いシリーズがそのシステムを使わないまま風化させてしまってるの本当にもったいなくてもどかしい。
そんなワケで私は一生その幻影を追い求め続けている。
ジェネリック作品探しと項目別比較@インディーゲーム
そんな中、Switchのインディーゲームが大量に選べるようになってから、2作ほどその欲求をある程度満たしてくれるゲームに出会えたので、その辺りをレビューしておこうかなと思う。
いわゆる精神的続編ってヤツ。
どちらも海外のゲームで、Bug FablesとBorn of Breadです。
まぁ本家ペパマリRPGをやる満足度を10としたときの7くらいの満足度は得られた感じです。
ペパマリよりは安いし、ジェネリックとして買って損したと思うことはまず無いくらいのクオリティだと思う。
セールのタイミングも定期的にあるっぽいので、割とオススメです。
人が「ペパマリRPGっぽさ」として感じるモノは色んな項目に分かれていると思うし、どんな比重で考えるかも個人差強いと思うので、思いつく限り挙げた各項目についてそれぞれ自分がどのくらい楽しめたか10段階で記しておくことにします。
ストーリー
Bug Fables 9/10
Born of Bread 6/10
バグフェは本当にストーリーが良かった。
メインキャラ3人のバックボーン掘り下げが割としっかりしてて、その上でメインストーリーに向けて結束がまとまっていって、かなり完成度が高かった。
あと考察しがいのある背景が読み取れるテキストとか、寄り道ダンジョンとかがしっかり用意されてるのも良かった。
ボーンオブブレッドはギャグテイストのカートゥーンアニメくらいのシナリオの感じだし、正直日本語訳もあんまし上手くいってないのでそこまで深入りして堪能できる感じではなかった。
会話のディティールが、英語圏の人だったら読み取れたり入り込めたりするのかな? って感じのが多かった。
日本人の感覚としては、「こんな不穏な空気の中で冗談の返し練ったり、言葉遊びを凝ろうとするの意味わかんな過ぎてノイズ」みたいになる部分が多くてイマイチ入り込めず。
海外ドラマとか見慣れてる人なら楽しめたりするのかな?
あと英語のままプレイしようにも、ガチ英語圏じゃないとわかんないやつだわコレって思うレベルの言い回しやスラングっぽいのも多くそちらの選択肢も取れなかった。
あの文化圏特有のノリというか、人の話ちゃんと聞かずに自分の主張を通そうとするから掛け合いがちゃんと成立しないまま戦闘フェイズにはいるとかもあって、シナリオ制作者が雑に流して無理矢理次の展開に繋げたんじゃないかって思えるような部分が多いようにも感じちゃったし正直
せめてもうちょっとローカライズが上手ければ違ったかも? とは思う。
キャラの良さ
Bug Fables 9/10
Born of Bread 6/10
ほんっとにヴィーが可愛くてさぁ……。
前述にもあったように、バグフェはキャラの掘り下げがとても手厚いので、その辺りの充実感が高い。
サブキャラについても割としっかりバックボーンがあるのでそこも◎
ボーンオブブレッドもキャラデザなかなか良い感じだし、クロエなんかは挙動も含めて可愛いのだけれど、やっぱり英語圏の文脈過ぎるのがちょっと飲み込みづらい所ある。
さらに、キャラの能力が「何由来の力として、どうしてそれを使えるの?」とか「なんかセリフ言っただけみたいなモーションだけど何故それが攻撃したことになるの?」みたいな部分がちゃんと説明されないまま、攻撃になる原理が分からない技が、説明もなく当たり前みたいな顔してコマンド欄にあるというのが結構モヤる。
あとそのせっかくの良いキャラデザを、エンディングで突然変えちゃうとかがあるのはかなりガッカリだった。
ステータスのカスタマイズ性
Bug Fables 7/10
Born of Bread 8/10
バグフェは戦闘性能カスタマイズ要素としては、なかなか使いづらいメダルが多かった。
デメリットがあったり、状態異常前提だったり、特定の状況じゃないと役に立たなくて汎用性なかったり。
技もメダルで増やせたりするけど、メインで使うのは一部に偏りがち。
ペパマリにおける最強技「連続ジャンブ」は、使わなくてもクリア出来るんだけれど、バグフェに関してはそこに相当する技を使いこなせないと結構キツい場面が多くて、あんまし倒し方の自由度は高くない感じがした。
ボーンオブブレッドはスキルツリーをどう伸ばしていくかがカスタマイズのメインで、両立できない技の組み合わせとかがあるものの、属性バラけさせたり範囲攻撃を持たせたり出来るのが結構面白かった。
ちょっと属性の概念が多すぎてメンドイだけの部分もあったけれど。
あと主人公の攻撃ラインナップはロックマンエグゼのナビカスタマイザーみたいな感じでセットしていく形で、コレも結構楽しかった。
主人公だけでかなり広範囲の属性を網羅できるのがカスタマイズの難易度をいい感じに下げてて、気軽に遊びやすいバランスになっていたように思います。
戦略性
Bug Fables 7/10
Born of Bread 8/10
バグフェは「先頭のキャラが攻撃力上がるけど敵からの攻撃を受けやすくもある」ので、一人のキャラに強化を集中してワンパターンになりがちという側面が割とあった。
上手くやればコレを解消できそうな技としてカブのちょうはつがあるが、割とコストが高いのとダメージを極端に抑えられるわけでもないので気持ち良くプレイできる戦術かというと微妙。
敵が空中にいるかどうかで立ち回りが変わるのはペパマリっぽくて◎
一方ボーンオブブレッドはWPが「バトルターンを重ねると勝手に溜まっていくポイントで、コレを管理して使っていくとうまく戦える」というシステムのリソース要素になってて、コレがスターパワーの運用管理の感覚に近くてやってて楽しいポイントだった。
消費コストとなる魔力みたいな要素は、節約しすぎて楽しみそこなうって結構あると思うんですが、こーゆーシステムだと回復を見越してコスト使ってたほうがお得だって思えて気軽に消費できるのがとても良いんですよね。
レベルデザイン
Bug Fables 6/10
Born of Bread 8/10
レベル上限がやっぱバグフェはキッツいよ!
本家ペパマリは「好きな戦法が不利な相手でもそのままで戦いたいからある程度ゴリ押し効くようにレベル多めに上げておこう」が出来るんだけれど、バグフェはそれが出来ない。
なので後半のレベル帯はお決まりの強い戦法しか使えない感じになるのが微妙。
敵をあそこまで強くするならレベル上限無い方が楽しく遊びやすいのになぁと思う。
そう思っていたのでボーンオブブレッドのレベル上限無しは結構嬉しかった。
割とレベルも上げやすいし、テキトーにプレイしててもそう簡単にゲームオーバーにはならない遊びやすさがあった。
まぁボス1体よりザコ複数の方がキツいみたいなのはあったのでその辺はちょっと微妙だったけれど、バグフェよりは自由に楽しんで遊べるバランスでした。
アクションコマンドの手触り
Bug Fables 8/10
Born of Bread 7/10
コレはどちらもそこそこ本家を踏襲しつつ、ちょっと入力タイミングがシビアで難易度が上がる感じ。
ボーンオブブレッドは表示されるコマンド指示がちっちゃくて視認性悪いのとかもあるけれど、まぁそこまで問題にはならない。
コマンドやりやすいのだけ並べて使えるようにしておくとかもできるくらい、カスタマイズの幅あるし。
逆にバグフェはちょっとカスタマイズ性が低いぶんどのアクションコマンドも難易度差が少なくどれも使いやすいみたいな感じでした。
収集要素およびサブクエ
Bug Fables 9/10
Born of Bread 8/10
バグフェはクリスタルベリー集め・本集め・レシピ埋め・特殊ボスモンスター討伐クエストなど、かなり豊富。
クリア後も大分遊んだ。
ボーンオブブレッドもそこまでではないけれど、爬虫類探し・モブキャラの依頼クエスト・各キャラの最強技を覚えるための個人掘り下げクエストがあってやりごたえ充分。
ブラックジョーク
Bug Fables 8/10
Born of Bread 6/10
あのリアル志向ではない可愛いめのキャラデザでブラックなこと言うの、ペパマリっぽさとして重視してる人多いですよね。
バグフェは世界観が最初からある程度シビアなものなのでそこまでのギャップではないけれど、あのビジュアルと合わさった時の味わいは皆がとても求めていたものに近いだろうなって感じでした。
ボーンオブブレッドの方も結構盛り込んであるんだけれど、全体的に大味なのと翻訳がイマイチなのがココにも響いていて、そんなに堪能した感は無いといった具合でした。
さて、まぁでも、ペパマリRPGやったことない人はまずSwitch2版の本家をやるのが一番面白いと思うし、それにドはまりした上で似たようなのもやりたいと思ったら、そこで初めてこの2つにも手を出してみては? と勧められるような感じです。
あとカスタムロボでも同じようなの出してくれませんか? シナプティックドライブは本当に違うんです。
攻撃がヒットしたときのSEとひるみモーションの感触の違いが本当に大きすぎるし、グラフィックが精細になりすぎて逆にエフェクトとどうでもイイ背景の区別にメリハリが効いてない視認性の悪さが本当にハマれないんです。
カスタムロボ作ってた見城こうじさん本人を連れてきてこうなるの、マジでゲームの仕上がりとプレイの感触って本当に繊細なんだなぁ、……と思う所もついでにあったり。
