「状態マップ」の見方を解説します。
状態マップの見方
この『侍メジャー観戦ガイド』では、毎回、注目の日本人メジャーリーガーの状態を示した四象限のマップを掲載します。
これは、その選手の “いまの調子” を、結果だけでなくプレイの内容(打球の質・投球の質)から見るための地図です。
マップを斬る2つの軸
ヨコ軸「内容」
プレイの中身です。右に行くほどプレイの内容が良い状態です。
打者の場合:打球の速さと角度から見た打撃の内容です。ヒットになったかどうかに関係なく「どれだけ良い打球を打てているか」という打球の質を表します。
投手の場合:打たれた打球の速さや角度から見た「どれだけ打たれにくい投球ができているか」という、投球の内容を表します。
タテ軸「結果の上振れ・下振れ」
プレイの内容に対して、実際の結果が出すぎているか、出なさすぎているかです。
上に行くほど「内容以上に結果が出ている」、下にいくほど「内容の割に結果が出ていない」状態です。
マップが示す4つのエリア
好調【右上】:内容も結果も良い
追い風【左上】:内容以上に結果が出ている。運に助けられている面がある
向かい風【右下】:内容は良いのに結果が出ていない。内容が続けば、そのうち報われる可能性がある
不調【左下】:内容も結果も苦しい
数字(打率や防御率など)だけを見ていると、「追い風」と「好調」、「向かい風」と「不調」の区別がつきません。それらを区別して、今どんな状況なのかを把握できるのが、このマップの最大の特徴です。
マップを見るときの注意点
マップの中心は「その選手自身のふだんの水準」です。他の選手との比較ではなく、その選手にしては良いか悪いかを表します。
タテ軸のズレには、運のほかに、相手の守備、球場、打順など、本人の打撃以外の要素も含まれます。
一番安定して良いのは、実は右上ではなく右側の真ん中(横軸に近い位置)あたり。内容が良く、結果もそれに見合っている状態です。右上に行き過ぎると、内容のわりに結果が出すぎていることになるからです。
一言でいうと
「結果」と「内容」を分けて見ることで、数字だけでは見えない “調子” の現在地がわかるマップです。
※データはBaseball SavantのStatcastデータに基づき、打者は直近7試合、投手は直近3登板の平均を、前年シーズンの本人の水準と比較して算出しています。
