百年構想リーグ FC町田ゼルビア対川崎フロンターレ戦 MACH!DA解説
みなさんお疲れ様です。本日16:00より行われました、第5節 FC町田ゼルビア対川崎フロンターレ戦を解説していこうと思います。
先日ゼルビアの公式チャンネルで公開された、交通事故でリハビリ中のさく君のためにも勝たなくてはいけない試合だったと思います。
結果はPK戦まで持ち込み勝利しました。
今季の川崎はなかなか結果が出ずにシーズンを過ごしており、90分で勝ち切れる相手だったと思います。しかしエリキの退場もあり、一歩届かずというのが正直な感想でしょうか。
もう少し詳しく見ていこうと思います。
試合情報
スターティングメンバー

スタッツ

得点の流れ
前半41分 エリキ(町田)
後半14分 エリソン(川崎)
MACH!DA解説
前半を制したワケ
前半戦は町田が優勢なシーンが多く見られた。スタートから勢いのある攻撃で川崎を飲み込んでいく。飲み込まれた原因はそれだけでなく、川崎のプレスの緩さであったり、ファーストアクションの遅れがプレーに出ている印象だった。
ここで簡単に町田と川崎のシステムを解説しておこうと思う。
町田は攻撃時3-4-2-1、守備時5-4-1で右と左で少し違った攻撃スタイルを持つ。右サイドでは高さのある望月を活かしエリキが裏のスペースを突く、左サイドでは相馬と林がポジションを入れ替えながらファイナルサードに侵入していく。
川崎は攻撃時4-2-3-1、守備時4-4-2で、町田の背後を狙ってくるような攻撃が中心だった。長谷部監督のインタビューでもあった通り、町田のスキが生まれるタイミングを見計らってフレキシブルな攻撃を行うねらいがあった。守備時は4-4-2だが、サイドハーフは高い位置を取り若干4-2-4のような守備をしてくる。恐らく最終ラインにボールがある時に中盤とのコースを消し、1枚余っている状況でプレスをかけたいというのが狙いだと考えられる。
川崎は前半から町田のハイラインの裏を積極的に狙ってきており、ロングボールやサイドでのワンツーを使って背後のスペースへの侵入を試みる。
それに対し、町田はマンツーマン気味になりながらワンテンポ早いアクションで対応する。町田のセンターバックは守備能力が非常に高いため、川崎の選手の突破を許さない。またウィングバックが高い位置でも迎撃にでるため、それに対するセカンドアクションを各々が分かっているから相手より早く動けるのだろう。
マルシーニョが昌子の裏に抜ける動きを見せながら、起点になろうとするが岡村がしっかり対応してくれるおかげで、町田としてはピンチになる局面はほとんどなかった。
また川崎は町田の3センターバックに対し、前線3枚で対応する場面も見られる。その時はネタ・ラヴィが背後にサポートのパスコースを作りつつ、何かあれば顔を出しに行く。谷を含めたビルドアップの時はネタ・ラヴィが本来のポジションに戻る動きを見せていた。
他に考えられることと言えば、マルシーニョを活躍させなかったというのは大きかったかもしれない。前回の対戦でもマルシーニョに得点させてしまっていた。今回は特にマルシーニョへのマークは厳しかった。裏に抜けてくるマルシーニョに対してセンターバックがいち早く対応し、スペースへの侵入を阻止できていたのも大きかったと思う。
フリーにさせてはいけない相馬
今回、町田はエリキが1得点だけだったが、形としてはお手本のようなクロス攻撃だった。
林が相馬にパスし、山原がするが縦に突破され少し傾いた体制からクロスを上げ、エリキがボレーシュートで押し込んだ得点だった。
川崎の落ち度としては、相馬と山原をアイソレーションするシチュエーションを作ってしまったことにある。町田がやったように、マルシーニョをフリーで侵入させないことは今回の町田の守備目標であった。川崎も同じで相馬のようにクロスでもシュートでも上手い選手をフリーにさせてしまうと、今回のように追い込んだとしても、無理な体制から正確なクロスを上げてくる。今節の川崎は町田のメンバーの特徴を守備に落としこんではいなかったようだ。
テンポをずらされ失点
後半59分に失点してしまう。サイドチェンジした際に川崎の三浦がスペースに走りこみ、昌子と1対1の状況になる。ここで三浦は中にか縦の選択肢を出すのではなく、縦と決めて突破を始める。すると三浦は足のテンポをずらすかのようなタッチで昌子の足が止まった瞬間、一気に前に加速する。
昌子は間に合わずクロスを中に入れられ、ヘンリーも触れず谷は触るもファンブルを流し込まれてしまう。
正直言って、三浦のタッチは上手かった。推進力のあるドリブルが光った一瞬であった。
エリキ退場後の町田
後半33分にエリキが退場してしまい、残り時間は相手より1枚少ない状態で戦うことになる。町田は5-3-1の形で藤尾がプレスをかけたり、カウンター時は起点となるような動きを見せる。
黒田ゼルビアなら守り切るかと思いきや、しっかりカウンターを行ってゴール付近までの攻めを行ったりしていて少しびっくりした。
確かにこの試合の川崎の守備であれば1人少ないだけで、1発いいカウンターが決まれば得点に繋がりそうな予感はした。1度相馬が駆け上がるも失敗してしまう。だがエリキ退場後の健闘ぶりは素晴らしかったと思う。1人1人の能力が高いため10人になって守ることはもちろん、攻めることも可能であることがよくわかった。
総括
前後半含め町田がボールを持つ展開を何度も作れたことは非常によかった。
カウンター対策として一足早いアクションを起こせていたのも素晴らしかった。
後半、不慮の退場をしてしまうものの、10人で攻めて・守り90分を終える。
PK戦では谷がビッグセーブを連発し、中山以外全員PKを決め無事に勝ち点2ゲットした試合だった。
本音を言えば、前半か後半にあと1点は欲しかったところではあった。
エリキが退場してしまったことで、追加点は厳しくなってしまったが、鹿島との差を考えると勝ち点において悔いが残る試合だった。
でも谷のビッグセーブを見ることができたことは、よかったかなと思う。
終わりに
桜も咲き始め、春を感じた今日。無事勝利できたことは嬉しいですね。
また、さく君が歩けるようになっていて非常に安心しました。交通事故で後遺症も残ってしまい、辛い日々もあったと思いますが、サッカーを通じて元気を取り戻していってほしいなと思います。
この試合に勝利したこと以上に、スタジアム全体でさく君へ応援のメッセージを届けられたことは価値があるのではないでしょうか。
やっぱりサッカーっていいですね!
いよいよ、今夜日本代表とスコットランドの試合があります。
今回、町田からは代表招集されてはいませんが、ぜひとも残りの期間でのアピールで一人でも多くの選手が招集されて欲しいです!
それではこの辺で!
