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kakukaku_m2
花影
目を閉じればあの花を思い出す
春は埃まみれの風とやってきた
白っぽい空を虚ろな目見上げた
この春もまたただの通り道だと
未来はすでに決まっていたから
期待ははるか遠くに捨てていた
あの昼下がり君に出会うまでは
触れ合う指が戸惑いを秘めてた
お互い見ないふりしている嘘を
知らないフリで唇にそっと触れ
夏が来る前に僕たちは消え去る
言わないけれど約束をした夜に
君の涙が儚く輝き彩りを消した
何事もない顔をして今年もまた
春の風に慣れた身体さらしてる
振り返れば守るべき人が微笑む
二度と会わないと決めた人の影
見知らぬ土地で幸せに微笑む影
そっと重ねては痛みを隠す花影
目を閉じればあの花を思い出す
手の中から消えていく光だから
今も消えない残像になって痛い
君の幸せを微かに祈るけれども
僕の腕の外で幸福にならないで
身勝手な恋を誰か笑ってほしい
風に揺れる思い出が今も色づく
